1967年公開の同名ミュージカル映画が原作のミュージカル『モダンミリー』が、2020年の公演中止を乗り越え、2年越しでの上演です!テーマパークにいるかのような気分になれる数々の楽曲が魅力のハッピーなコメディ・ミュージカルです。

恋も仕事も手に入れる!パワフルでお茶目、魅力的なミリーの物語

ミュージカル『モダン・ミリー』は、ジュリー・アンドリュースが主演を務めた、1967年公開のミュージカル映画『モダン・ミリー』が原作。ジュリー・アンドリュースは『サウンド・オブ・ミュージック』のマリア役で知られています。好評を博し、公開から約30年の時を経て2000年に舞台化。2002年にはブロードウェイで上演、サットン・フォスターがミリーを務め、大ヒットとなりました。

ブロードウェイ版は映画から楽曲をほぼ一新し製作。2002年にトニー賞で、作品賞や主演女優賞等を受賞し、大ヒットしました。日本では2020年4月の開幕直前に残念ながら公演中止となった本作品がついに今年上演です!

物語の舞台は1920年代のニューヨーク。「大切なのはロマンスよりも理性!」をモットーに、モダンガールに憧れて田舎町から出てきた主人公・ミリー。下宿先で知り合ったドロシーや偶然の出会いを繰り返すジミーと仲良くなったり、玉の輿を狙って就職した会社の社長・グレイドンに猛アプローチをかけたり、世界的歌手マジーのパーティーに参加したりと新しい生活を楽しんでいます。

そんな時、ドロシーが行方不明に。下宿先の女主人ミセス・ミアーズが、下宿にきた身寄りのない女性たちを誘拐していると知ったミリーたちは、ドロシー救出作戦を決行!果たしてミリーたちの運命は!?そして、ミリーが見つけた本当に大切なものとは…。

仕事も恋も頑張る主人公・ミリーの姿に、自分の足で人生を踏み出す勇気と明日への活力をもらえます!心に残る数々のナンバー、大人数でのタップシーンなど華やかなダンスで、とびきりハッピーなコメディ・ミュージカルです。

テーマパークのような楽曲に華やかなダンスシーン

主題歌「Thoroughly Modern Millie」は、アカデミー歌曲賞を受賞した楽曲。『モダンミリー』ではオリジナルの楽曲に加え、「Baby Face」や「Jazz Baby」など20年代当時の流行歌で彩られています。テーマパークにきたかのようなオーバーチュアーに、ミリーが田舎娘から変身していくオープニング、そして台本に「フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのような」(※)と書いてあるミリーとジミーのデュエットダンスシーンは見どころです!
また、ミリーの親友・ドロシーも会社の社長・グレイドンとリフトありのアクロバティックなデュエットダンスシーンが!

※フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースは、1930年代〜40年代にかけて映画で活躍。『艦隊を追って』や『トップハット』など10本の映画でコンビを組み、大人気に。2人は、「映画史上最高のダンスチーム」と言われました。

フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースが出演した映画『Swing Time』


主人公のミリーを演じるのは、宝塚歌劇団在籍時は宙組のトップスターを務め、2017年に退団した朝夏まなとさん。『マイ・フェア・レディ』や『Little Women -若草物語-』など話題作で主演を務めるなど、活躍中です。
ミリーと偶然の出会いを繰り返していくうち、彼女に惹かれていくジミーには、俳優・ダンサー・アーティストとして活動、『ピアフ』で注目を集めた中河内雅貴さん。
ミリーと同じホテルに下宿して親友となるドロシー役には、宝塚歌劇団在団中は宙組トップ娘役として朝夏さんとコンビを組み、『ジェイミー』や『ラ・マンチャの男』など舞台を中心に活躍中の実咲凜音さんが演じます。

メインキャストでは『Party』『クラウディア』に出演し、歌手としても活躍している廣瀬友祐さん。2006年まで所属していた劇団四季の看板女優であり、退団後も舞台で活躍している保坂知寿さん。そして、元宝塚歌劇団雪組トップで現在もミュージカルや舞台で活躍中の一路真輝さんと、二年前と同じ顔ぶれが揃いました。

ミュージカル『モダンミリー』は9月7日(水)〜9月26日(月)シアタークリエにて上演、その後全国公演を予定しています。公式HPはこちら

ミワ

曲を聴くだけで元気がもらえるミュージカル『モダン・ミリー』。華やかなダンスシーンが見どころということで、本当にテーマパークのような作品だと感じました。3階建てのセットにも注目です!