9月21日(水)に東京・有楽町よみうりホールで開幕する『盗まれた雷撃パーシー・ジャクソンミュージカル』。小説原作で、映画化、そしてオフ・ブロードウェイでのミュージカル化・全国ツアーと全米で人気を誇る本作が、日本に初上陸します。今回は、そんな注目作品のオンライン公開稽古と取材会の様子をお届けします。

全米で人気の“神話ファンタジー”ミュージカル、待望の日本上陸!

『盗まれた雷撃パーシー・ジャクソンミュージカル』は、アメリカの人気作家リック・リオーダンによる、大人気ファンタジー小説「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズの第1作「盗まれた雷撃」を原作としたミュージカルです。

「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の第1作「盗まれた雷撃」は2010年には『グレムリン』や『グーニーズ』『ハリーポッター』シリーズで知られるクリス・コロンバス監督により映画化もされており、現在はAmazonPrimeVideoで視聴できます。2014年にオフ・ブロードウェイで公演、2017年には新曲を加えた改訂版がオフ・ブロードウェイのトニー賞と言われるドラマ・デスク賞にノミネートされ、全米ツアーも行うなど、人気の作品です。

ギリシャ神話の海の神・ポセイドンが父親だと知らされる少年パーシー・ジャクソン役に、『M.バタフライ』などで確かな演技力を培い、初のミュージカル出演となる岡本圭人さん。
パーシーと共に冒険の旅に出るアナベス役には、『レ・ミゼラブル』のコゼットを東京音楽大学在学中に演じ、連続テレビ小説『エール』でヒロインのライバル役を務め注目を集めた小南満佑子さん。
幸運と知識を司るヘルメスの息子・ルーク役は、高身長に端正な顔立ちで抜群の存在感と確かな演技力で数々の舞台やミュージカルに出演している水田航生さん。
パーシーをそばで支えるブラナー先生役に、甘い歌声で数々のミュージカルに出演する宮原浩暢さん、パーシーの母親・サリーには、宝塚歌劇団雪組のトップスターを務め、2014年の退団後も舞台で活躍している壮一帆さん等、実力と個性あふれるキャストが、神々と人間の素敵な冒険の旅を繰り広げます!

観客も一緒にパーシー・ジャクソンの冒険の旅へ

写真:田中亜紀

今回、オンラインで公開稽古と制作発表が行われました。公開稽古では、オープニングナンバーの「Prologue/The Day I Got Expelled」が発表され、取材会には岡本圭人さん、小南満佑子さん、水田航生さん、木内健人さん、宮原浩暢さん壮一帆さんが登壇しました。

岡本圭人さんは、本作が初めてのミュージカル出演になります。主演ということもあり、初めは不安やプレッシャーを感じていたそう。しかし、毎日稽古をしていくにつれて、どんどんパーシージャクソン自身が持っている「力」がどんどん自分の中に漲ってきたと言います。「今は、このパーシー・ジャクソンの物語をたくさんの方々に届けるのが凄く楽しみな状態」と話しました。

写真:田中亜紀

そんな岡本さんに、壮一帆さんは「普段話している時よりも、お芝居してる時の方が多弁に感じる。目の表情や、醸し出す雰囲気を岡本くんからキャッチするのが個人的に凄く楽しいなと思っている」と、芝居での交流をより深めていきたいと語りました。
パーシーは半分神様の血が流れており、また、自分の父親が分かっていないという役所。「自分ってなんだろう」と葛藤する人物です。壮さんは、自身が演じるパーシーの母親・サリーについて、サリーもパーシーと一緒だと言います。「この育て方が良いんだろうか、この今の状況がパーシーにとって良いのだろうかと常に葛藤し考えながら生きている」というサリー。パーシーもサリーもお互いに完璧じゃないところが、役としての魅力になっています。

会見中に岡本さんが言葉に詰まると、水田さんが率先して助け舟を出したり、みんなが「大丈夫!あってるよ!」と岡本さんへ声を掛ける様子が見られました。稽古はそのような和やかな雰囲気で進んでいるそう。水田さんは、「コメディの空気感を作る上で、それぞれのパーソナルが分かっていないと難しい。積極的に心の距離を詰めていく人たちなので、初めから気を使わずに稽古できている」と稽古場の様子を明かしました。

稽古を始めるにあたり、まず本読みを何日もかけて行い、作品に対しての理解や共通認識をしっかり築き上げました。その後、立ち稽古に移り、「みんなで作り上げていく」ということを第一に、演出の荻田さんを中心に、丁寧に新しいものを作り上げているところ。それはさながら一つの「劇団」のよう。ギミックなど、仕掛けも盛りだくさんの本作品。「Prologue/The Day I Got Expelled」でも、パーシーの持つペンが剣に変わるというシーンがありました。

写真:田中亜紀

本作は、日本では馴染みの薄いギリシャ神話が物語のベースになっているため、「難しそう」「理解できるか不安」という方もいるのではないでしょうか?しかし、稽古場では、荻田さんを含め全員が「どう演じたら観客に伝わるか」ということを話し合い、それぞれのキャラクターが演技の中でプレゼンしながら稽古が勧められているんだとか。

楽曲も、ストーリー性が盛り込まれており、本日披露された「Prologue/The Day I Got Expelled」だと、パーシーに起こる様々な出来事や、パーシーの特徴・パワーなどが説明されています。ノリノリで観ることができるキャッチーな楽曲に、それぞれ個性の立ったキャラクターたちが繰り広げるコメディ・ミュージカルなので、気負わずに観られる作品となっています。

『盗まれた雷撃パーシー・ジャクソンミュージカル』は、9月21日(水)〜10月5日(水)に東京・有楽町よみうりホールで上演、その後10月9日(日)〜10月10日(月・祝)に京都・京都劇場での公演を予定しています。公式HPはこちら

ミワ

感染症対策のため公開稽古と取材会はマスクをつけた状態で行われました。水田さんが「実質の距離はとりつつ、心の距離は密に」と話した通り、感染症対策はばっちりと行った上で、キャスト同士の心の距離は近く通った状態で稽古が行われている様子が伺えました。 キャッチーな楽曲と、コメディ作品のテンポの良さで進んでいく物語に、とても心を惹かれました。