イマーシブシアターの形式で、あらゆる「没入体験」をつくりだすクリエイティブチーム「Dramatic Dining」の新作公演『Dancing in the Nightmare – ユメとウツツのハザマ -』が開催!浦島太郎の物語をモチーフに、11月26日(土)、11月27日(日)、12月3日(土)、12月4日(日)の4日間、東京・日本橋にあるアートホテル「BnA_WALL」にて、各回30名限定での公演を行います。(イマーシブシアターについての記事はこちら

様々なテーマを新しい視点で捉え直し、イマーシブシアターとして新しい物語を生みだす「Dramatic Dining」

「Dramatic Dining」は、観客自身が会場内を歩き、様々な視点で各シーンを鑑賞するイマーシブシアターという形のパフォーマンスを行う集団。ダンスや空間演出を通じ、あらゆる「没入体験」をつくりだすクリエイティブチームです。 見たことのない世界に没入することで、個人の世界を広げ、多様な人々を認め合う社会へと繋がることを目標としています。

これまでDramatic Diningは、埼玉県の古民家を舞台に、味覚とダンスから「あの日の思い出」を辿る『週末HANNO』や、浅草花柳界全面協力で浅草芸者の一生を表現した『Shadows of the Flower – 華の影たち -』などを上演してきました。

今年の4月に開催された『粋人たちの隠れ家 – 料亭で愉しむポケットイマーシブシアター -』は、演劇とは一見遠い存在である老舗料亭が舞台。浅草の観音裏で「没入して食べる=“没食”(ぼつしょく)」をテーマに、 街を歩き、老舗料亭で“黙食”をしながら、その街を舞台にした映像作品を楽しむアート体験を提供しました。 

様々なテーマを新しい視点で捉え直し、いつも見えている景色の裏側に、新しい物語を生みだしています。 

変化を楽しむホテルで体験する、観客の想像力で作品が完成する新感覚の考察系エンタメ!

様々な場所で開催してきたDramatic Dining。今回は日本橋を舞台に『Dancing in the Nightmare – ユメとウツツのハザマ -』という新作公演を行います。

日本橋は、かつて日本の中心として栄え、現在も大規模再開発や首都高地下化などで注目を集める、伝統と新しい文化が融合する東京・日本橋。近年ではホステルやシェアオフィス、新しい飲食店などが進出し、若者でも賑わっています。ギャラリーや アートイベントも多く、アートの街としての側面もあります。

そんな日本橋にある、すべての部屋がアート作品というアートホテル「BnA_WALL」 の客室が本作の舞台となります。

BnA_WALLは内装や家具までを様々なアーティストが手掛け、吹き抜けの壁は日々ウォールアートが描き変えられるなど、他とは異なるアートホテルです。タイミング次第では1階のラウンジから、壁画の制作シーンを目撃できるかもしれません!

今回は、このホテルのフロアを貸し切って、各部屋のインスタレーションアートに没入していくイマーシブシアターになります。

『Dancing in the Nightmare – ユメとウツツのハザマ -』は浦島太郎の物語がモチーフにされています。

日本最大の港町であった日本橋を見て、かつて、「日本橋 ⻯宮城の港なり」と旅人が呟いた言葉は、今も日本橋の横に刻まれています。この旅人の男性こそ、浦島なのです。

⻯宮城で「永遠の若さ」「富」「結婚」も全てを手に入れた浦島は、さらなる幸福を求め、残るよう懇願する乙姫を後にして、陸に戻りました。しかし、帰ってきた彼が目にしたのは、からっぽのふるさと。 自分のことを大切にしてくれた両親も友達も消えてしまい、途方にくれた寂しさから、玉手箱を空けてしまいます。

後悔の念で、彼は、眠れない夜を繰り返しました。あれから、何十年、何百年と時がたち、現代になっても、この日本橋の宿に泊まると、彼の夢に引き込まれる人がいると言います。
浦島の夢は、悪夢か、吉夢か…。

本作では物語の起承転結をあえて明示せず、観客自身が想像し、自らの解釈で物語を完成させる余白を残しています。なんと、観客自身の行動で作品が進行するシーンも!

パフォーマー9名に、各回定員30名という少人数制のより没入しやすい空間で、作品世界の一部になったような感覚を味わえる体験が出来ます。誰かと語りたくなる「考察系エンターテインメント」として、1人でもグループでも楽しめる新感覚のアート作品となっています。

BnA_WALLに到着したら、オリジナルのお酒やアート空間を楽しみながら併設のBarエリアでお待ちください。

キャストの誘導でイマーシブシアターへ。

鑑賞後は、作品について語り合いながら、余韻に浸って日本橋の街並みを歩いてみては?

『Dancing in the Nightmare – ユメとウツツのハザマ -』は、11月26日(土)/11月27日(日)/12月3日(土)/12月4日(日)に、 各日4回、各回30名限定で、東京・日本橋の「BnA_WALL」にて開催予定です。チケット販売は10月27日(木)を予定。

鑑賞後はホテルに宿泊することも可能!宿泊付きのチケット販売もあります。詳しくは公式HPをご覧ください。

ミワ

作品の余韻はそのままに、劇場だった空間に泊まれるなんて贅沢ですね!泊まらずとも、作品を体験した後に日本橋の街並みを歩くと、違った景色が見えてきそうです。