宝塚歌劇団の団員は、それぞれ芸名で活動しています。宝塚歌劇団のことを詳しく知らなくても、華やかで美しい響きの芸名が印象に残っている方も多いのではないでしょうか?実は、タカラジェンヌの呼び方には、芸名だけでなく“愛称”があるんです。団員同士はもちろん、ファンも親しみを込めて呼ぶタカラジェンヌの愛称。この記事では、宝塚歌劇団における愛称の意味や由来について解説します。

タカラジェンヌの“愛称”とは?宝塚歌劇団特有の文化に驚き!

そもそも宝塚歌劇団では、全ての団員が本名とは異なる芸名を使っています。この芸名とは、タカラジェンヌたちが宝塚音楽学校の生徒時代に考えたもの。自分自身を表すシンボルとして、またファンに名前を覚えてもらうきっかけとして、とても大切だといえるでしょう。

一方で、宝塚歌劇団の初心者の中には、ファンが芸名とは違う呼び方をしていることに驚いた経験もあるかもしれません。そんな始めはちょっと聞き慣れない呼び方こそ、タカラジェンヌの“愛称”です。学生時代、友人をあだ名で呼んでいた感覚に近いと考えると、しっくりきそうですね。

タカラジェンヌの愛称は、宝塚歌劇団の公式ホームページのスタープロフィールでチェックできますよ。また、毎年4月に発行される雑誌「宝塚おとめ」には、タカラジェンヌのプロフィールとして愛称も掲載されています。気になるタカラジェンヌがいるなら、芸名と併せて愛称も調べてみてはいかがでしょうか。

あなたの推しはどんな愛称?呼び方でもっと宝塚歌劇団に親しもう

タカラジェンヌの愛称は、ファンにとってより親しみを込めて呼べる名前です。また、団員同士が愛称で呼び合っている様子からは、組や同期、先輩後輩といった繋がりの深さが感じられます。

では、タカラジェンヌにはどんな愛称が付いているのでしょうか?ここで、2022年10月時点での各組トップコンビの愛称をまとめてみました。

芸名愛称
花組柚香 光(ゆずか れい)れい
星風 まどか(ほしかぜ まどか)まどか、かなめ
月組月城 かなと(つきしろ かなと)れいこ
海乃 美月(うみの みつき)うみ、くらげ
雪組彩風 咲奈(あやかぜ さきな)さき
朝月 希和(あさづき きわ)ひらめ、きわ
星組礼 真琴(れい まこと)まこっつあん、こと、こっちゃん
舞空 瞳(まいそら ひとみ)ひっとん、なこ
宙組真風 涼帆(まかぜ すずほ)ゆりか、すずほ
潤 花(じゅん はな)じゅんはな
引用元:スター | 宝塚歌劇公式ホームページ

こうして見ると、芸名由来の愛称を持っているタカラジェンヌが多いようです。とはいえ、芸名とは少し違っている愛称もちらほら。

例えば、月組トップスターである月城かなとさんの愛称「れいこ」は、本名由来だといわれています。同じく月組の海乃美月さんの場合、芸名を「海月」と間違えられたことから、「くらげ」という愛称がついたそう。

また星組の舞空瞳さんは、花組に所属していた頃に「ひっとん」と呼ばれていて、組替え後に新しく「なこ」呼びが定着したとのことです。花組トップスターの柚香光さんも、下級生時代には「ゆずカレー」「かれい」といった愛称で呼ばれていました。このように組やポジションが動くことによって、愛称が変化するケースもあるんですね。

タカラジェンヌ一人ひとりに付けられた愛称は、仲間やファンとの距離を縮めてくれるカギとなります。まずは芸名を覚えるところから始まり、やがてタカラジェンヌの愛称で呼ぶようになるにつれて、もっと宝塚歌劇団を身近に楽しめるはずですよ。

もこ

筆者は推しのタカラジェンヌを愛称で呼ぶ際、いまだにちょっと緊張してしまうのですが…この青春時代のようなドキドキ感も、宝塚歌劇団ならではの魅力だと思います。