誰もが一度は聞いたことがある、「シェイクスピア」という人物。でもシェイクスピアって、結局どんな人で、何をしたの?演劇のみならず、幅広い分野に影響をもたらしたシェイクスピアの人物像について、今日はお話しします。

01 小説家?いいえ、劇作家 !

ウィリアム・シェイクスピアは1564年、イギリスのストラトフォード・アプオン・エイヴォン生まれ。日本では武田信玄と上杉謙信が川中島の戦いをしていたころです。シェイクスピアについて人々がよく誤解していることのひとつが、彼を「小説家」だと思っていること。しかし、これは誤り。彼は所属していた劇団の劇の台本を書く「劇作家」であり、その演劇に登場する俳優でもあり、詩人でもあります。

1582年、18歳のシェイクスピアは故郷で8歳年上の女性と結婚。その後1592年にデビュー作『ヘンリー六世』がロンドンで上演されるまでの期間は、資料が残っていません。どうして、どうやってロンドンに来たのか、なぜ劇作家に目覚めたのかも謎なのです。

02 謎は大きい、それ以上に影響も大きい!

その後『ハムレット』『ロミオとジュリエット』などの悲劇や、『十二夜』『真夏の夜の夢』といった喜劇、『ヘンリー四世』などの歴史劇まで幅広いジャンルを手がけました。その数37作品。シェイクスピアは在命当時から、ロンドンで売れっ子の劇作家でした。彼の死後、演劇一座の同僚がシェイクスピア作品を全集にまとめてくれたおかげで、今世界中でシェイクスピアを楽しむことが出来ています。

Yuka

シェイクスピアの作品は舞台や映画のテーマとして扱われるだけでなく、近代英語を学ぶ教科書、歴史を知る参考書、絵画のモチーフなど、世界中のあらゆるシーンで大きな影響をもたらし続けています。
私は生活のいろんな場面で、シェイクスピアの台詞を思い出しては心の支えにしています。シェイクスピアの楽しみ方は千差万別。シェイクスピアについて知った今日から、まず一歩、何か始めてみませんか?