時代を超えて愛され続けるミュージカルの名作『レ・ミゼラブル』。そろそろ上演のニュースが来るのでは?と待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。ミュージカル『レ・ミゼラブル』が2024〜2025年に帝国劇場をはじめとする全国公演が決定しました。これに際しオールキャスト・オーディションが開催されます。

現・帝劇は最後の上演となる2024〜2025年の『レ・ミゼラブル』

2024〜2025年にミュージカル『レ・ミゼラブル』が帝国劇場をはじめとする全国公演を行うことが決定しました。1966年に開場した帝国劇場は、2025年に建て替えのため一時休館となります。そのため、今公演が現・帝国劇場で上演される最後の『レ・ミゼラブル』になります。

そして、今回もオールキャスト・オーディションが行われます。『レ・ミゼラブル』は、1987 年日本初演時に、全ての役に対してオーディションを行い、以来35年間、鹿賀丈史さんや山口裕一郎さん、吉原光夫さんなど多くのスターが輩出されてきました。

2005年にコゼット役を射止めた知念里奈さんは、2011年・2013年・2015年とファンテーヌを演じるように。2011年・2013年・2015年にアンジョルラス役を演じていた上原理生さんは2019年からジャベール役を演じるようになったりと、同じ作品の中でも役の変遷を観られるのも『レ・ミゼラブル』の魅力の一つ。

ガブローシュ役にも大物俳優たちがずらり!映画やドラマを中心に活躍する山本耕史さんや高橋一生さん、現在もミュージカルの舞台を中心に活躍している原田優一さん。そしてトヨタ自動車のCMの「こども店長」で広く知られる加藤清史郎さんもガブローシュを演じていました。

また、現在『東京ラブストーリー』に出演中の笹本玲奈さんや唯月ふうかさん。2023年2月上演の『MEAN GIRLS』に出演する生田絵梨花さんや松原凛子さん。2023年3月上演の『ジェーン・エア』でタイトルロールを演じる屋比久知奈さん。2023年3月上演の『マチルダ』に出演する昆夏美さんと、現在ミュージカル界を牽引する女優にはエポニーヌを経験した方が多くいらっしゃいます!

写真提供 東宝演劇部

オーディションでは、オリジナル・プロダクションのサー・キャメロン・マッキントッシュ氏による厳正な審査が行われます。一度出演したキャストも、毎回厳しい審査を経て出演しているのだそう!有名無名は問わず、役に相応しい演技が出来るかがみられます。

受けるだけでも新たな発見があるオーディション

1997年から長年『レ・ミゼラブル』マダム・テナルディエ役を演じてきた森公美子さん。
森さんが本作のオーディションを受けたのは1996年。オーディションでは、演出家のジョン・ケアードさんに、「あなたを 10 年待っていた!」と言われたと話します。

ブロードウェイに『レ・ミゼラブル』の舞台を観に行った際には、会場でイギリス人の男性に「あなたは日本のマダムだよね。あなたが今世界一のマダム!」と言われたことがあるんだそう!その男性の言葉には誰もが納得のマダム・テナルディエですが、森さんは今回「凄い若い力もでてきたらいいなと思っております。この役、どうぞ!差し上げます!オーディションで待ってます!」とコメント。

2019・2021 年にジャン・バルジャン役を演じた佐藤隆紀さん。

佐藤さんはなんと、初めてオーディションを受けた時はとても緊張して落ちてしまった経験があるのだそう。落ちたことをバネに、自分の足りなかった技術は何なのかを見つめなおし、2回目の挑戦で見事合格!

森さんも佐藤さんも、「オーディションを受けるだけでも新たな発見がある」と言います。自分への挑戦になったり、自分の伸ばせる部分が発見できたり、人生において何かの分岐点になる可能性もあります。審査が進めば、海外の演出家の方々にアドバイスをもらうこともでき、とても貴重な経験を積めるチャンスです!

Web応募の締切は2023年2月10日(金)23:59までとなっています。応募条件には、2024年10月〜2025年6月頃までの稽古および公演に参加可能であること、歌唱力が秀でていることが求められます。

『レ・ミゼラブル』劇中歌以外で、歌唱力・表現力・音域等がアピール出来る楽曲を1曲選び、その歌唱映像をYouTubeにアップロード(限定公開)し、QRコードを取得。その後、応募フォームに必要事項を入力し、写真データ2枚(バストアップ、全身各1枚)と、アップロードしたYouTube映像のQRコードを添えて送信して下さい。

オーディション応募はこちらから。

ミワ

新たな才能が見出され、活躍していく俳優が出てくるのが楽しみです!