演劇メディアAudienceで新たな企画が始動!普段は役・作品を通してしか知ることのできない俳優の姿を、演劇メディアAudience編集部がどっぷり掘り下げてインタビューしていく「DEEP DEEP TALK」。記念すべき第1回目のゲストは俳優・クリエイターとして活躍する西川大貴さん。1月20日(金)19時にオンライン生配信が行われました。本イベントは1月30日(月)までアーカイブ配信されています。チケットの購入はこちら

第1回ゲストは、俳優・クリエイター両方の視点を持つ西川大貴さん

今回ゲストとしてお迎えしたのは、俳優・クリエイターとして活躍している西川大貴さん。11歳の時に、特技のタップダンスを活かし、ミュージカル『アニー』でデビューしました。ミュージカル『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』での活躍はもちろん、ミュージカル『(愛おしき)ボクの時代』(2019年)脚本・演出やソングサイクル・ミュージカル『雨が止まない世界なら』構成・作詞など、クリエイターとしても活躍しています。

2020年には、YouTube「ミュージカルch クロネコチャンネル」を立ち上げ、俳優の本音や対談・舞台の裏側・お悩み相談室・俳優による音楽フェスの企画など様々な発信を続けています。

多方面で活躍する西川さんに、俳優として、クリエイターとしてのこれまでと今、これからについてたっぷり1時間伺いました。

ターニングポイントとなった『レ・ミゼラブル』

写真:山本春花

生配信では、まず、西川さんの経歴と、出演作をみていきました。ミュージカルに出会うきっかけとなった『アニー』の話や、子役時代に出演していたアルゴミュージカルのお話。一見、順風満帆なキャリアに見えますが、子役から大人の俳優への変化の時期や、就職活動の時期には自身の進路について悩んだ経験もあったと話す西川さん。


ターニングポイントは、大学時代に出演が決まった『レ・ミゼラブル』だったそうです。「『レ・ミゼラブル』は俳優たちにとっても特別な作品」ということで、出演者ならではの深い話“DEEP DEEP TALK”が!

『レ・ミゼラブル』は全編歌で綴られ、譜面通りに歌うことで役を確立していきます。同じく熱狂的なファンが付き、昨年西川さんがトゥイ役で出演していた『ミス・サイゴン』は、歌うというよりも、メロディを使いながら喋る作品。

何百年も昔の19世紀のフランスを舞台にした『レ・ミゼラブル』に対し、まだ数十年しか経っていないベトナム戦争の話だからこそ、生身の人として話す意識を持って創っている。そのため、より演技よりの演出へと変化していっているのだそう!

どちらもクロード=ミシェル・シェーンベルクが作曲・脚本を務める作品ですが、時代背景などによって表現方法が変わってくるという興味深いお話でした。

ファンの熱く前のめりな応援が糧に

写真:山本春花

後半には、クリエイターとしての視点でのお話も伺いました。編集部も観劇した『雨が止まない世界なら in Concert』から、「雨が止まない世界」というコンセプトが生まれた理由や創作秘話も!


日本でオリジナルミュージカルが生まれていくためには「ファンタジー性とリアリティ」の割合が重要という話から、韓国と日本の文化芸術にかける予算の違いなどにも切り込んでいきました。

YouTubeやサブスクライブなど簡単に観られるコンテンツが増え、1.5倍速での鑑賞なども問題視されている近年。「上演時間が短くなる作品が増えたり、休憩を2回に増やす作品も出てくるのではないか。ソングサイクルミュージカルは一曲完結なので、時代にもあっているのでは?」と様々な予想が飛び出しました。


ファンも協力して、演劇界だけで完結せずに『雨が止まない世界なら』をはじめとするオリジナル作品を広めていく方法を模索していきたいですね。

『この先、沼につき注意!DEEP DEEP TALK【ゲスト:西川大貴】オンライン生配信』のアーカイブは1月30日19:00までとなっております。西川さんの深いお話の詳しい内容はぜひアーカイブをご覧ください!

写真:山本春花

そして、抽選で10名様に、サイン入りの“沼行き”スマホステッカーをプレゼント!

イベントオリジナルステッカーを50名様に、西川さんのサイン入りステッカーを10名様にプレゼントいたします。ステッカーの当選・配送先については、info@one-light.co.jp からご登録いただいたメールアドレスにご案内いたします。アドレスからのメールを受信できるよう事前に設定ください。

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ミワ

西川さんの誠実なお人柄に触れて、とても刺激的な時間でした。これからも俳優さんの人柄や考え、作品についてなど多くのことを皆さまへ発信していけるメディアでありたいと思いました。次回の「DEEP DEEP TALK」にもご期待ください!