『CLUB SEVEN』は、コント、ミュージカル、ショー、タップダンスなどをギュギュッと詰め込んだ贅沢なエンターテインメントショー。ベテランから若手まで数々のミュージカル俳優が出演し、あっちでは大爆笑、こっちでは体を張り、そして大熱唱とまるで「大運動会」の様相を見せる演目です。

そんな『CLUB SEVEN』は2023年に20周年を迎え、歴代出演者を中心とした『CLUB SEVEN 20thAnniversary』を2月から上演予定。今回は20年間も人々を魅了し続ける『CLUB SEVEN』をご紹介します。

20年間進化を止めない驚異のシステム

2003年に上演がはじまった『CLUB SEVEN』は、俳優やダンサー、演出家などさまざまな活動をしている玉野和紀さんが「部長」こと主宰をつとめています。玉野さんは脚本・構成・演出・振付と『CLUB SEVEN』の全てといっても過言ではない部門を担当。加えて自ら出演もするという驚異のシステムを続けています。さらに2017年上演時(『CLUB SEVEN ZERO』)からは、一部日替わりシステムを導入。A日程・B日程のように、日によって一部内容が異なる演目へと進化しました。

1部と2部からなる構成で、1部ではテーマソングを含めたショー、「スケッチ」と呼ばれる日替わりを含めたコント、そして再びショーで締めくくられます。2部は玉野さん書き下ろしの「ミニミュージカル」と『CLUB SEVEN』名物として人気の高い、50音にちなんだJ-POPやCMソングで構成された「50音メドレー」を披露。そして再びテーマソングを披露しエンディングを迎えます。

ちなみに「50音メドレー」の曲数はなぜか年々増加し、2021年(『CLUB SEVEN ZEROⅢ』)には、77曲を披露する事態に発展しています。

実力派ミュージカル俳優たちの意外な一面が…?

本作の見どころの1つである「スケッチ」。これまで、人気ドラマやバラエティ番組の人気企画を題材にしたものなど多数が誕生しました。老人、ロボット、女装、幼稚園児のほかさまざまな扮装、アドリブからの無茶ぶりなど他の演目では絶対に見られないような姿に、観劇後に笑い疲れてしまうこともしばしばあります。

そして「50音メドレー」でも、女性・男性アイドル風など披露する曲に則した扮装、曲から着想を得たコントなどが登場。

中には一瞬だけの曲もあり、それらを全力で、猛スピードで駆け抜けていく姿を見るのが「50音メドレー」の醍醐味の1つと言えるでしょう。 ちなみに『CLUB SEVEN 20thAnniversary』では全91曲を予定しているそうです。一体どうなることやら…。

世代やジャンルを超えたミュージカル俳優が集結

『CLUB SEVEN』のキャストは男性5人と女性2人をベースに構成されており、初演時からのメンバーは西村直人さん、吉野圭吾さん、東山義久さん。過去には小野田龍之介さん、古川雄大さん、良知真次さんらさまざまなミュージカル俳優が出演しています。

さらに風花舞さん、樹里咲穂さん、涼風真世さんなど元タカラジェンヌも多数出演しています。

『CLUB SEVEN 20thAnniversary』には、歴代の出演者の中から上口耕平さん、中河内雅貴さん、原田優一さんらが出演。

女性陣は香寿たつきさん、北翔海莉さんや初出演の愛加あゆさん、音波みのりさんらが出演。錚々たるメンバーで繰り広げられるエンターテインメントショーに期待が膨らみます。 『CLUB SEVEN 20thAnniversary』は東京・シアタークリエにて、2月8日から2月28日まで上演予定。その後、静岡、大阪でツアー公演、3/17には埼玉にて全キャストが出演する凱旋特別公演が決定しています。チケットの詳細ほか、日によって出演キャストが異なるため、詳しくは公式HPをご覧ください。

『CLUB SEVEN』は舞台を見に行って、おなかがよじれるほど笑った作品の1つ。「えっこんなことまでやるの?」の連続で、日々過熱していく全力投球コメディと見ごたえのあるショーで大満足の作品です。舞台ファンなら1度は見ていただきたい作品の1つです。