ブロードウェイを代表する喜劇作家、ニール・サイモンによるハートフルコメディ『裸足で散歩』。2022年に東京をはじめとする全国5箇所で上演し好評を博した本作が、加藤和樹さんら前作のカンパニーがほぼ揃い再演を迎えます。

大好きだから喧嘩して、大好きだから…

『裸足で散歩』はニール・サイモンが1963年にブロードウェイで初演後、自身で映画用に脚色。駆け出しの弁護士で慎重派の夫役にロバート・レッドフォード、社交的で自由奔放な妻役にジェーン・フォンダという大スターを迎え、舞台でも演出を担当したジーン・サックスが監督を務めて1967年に世界中でヒットしました。

エレベーターも暖房も無いアパートの部屋を舞台に、互いを愛して、愛してやまない若い夫婦ポールとコリーによるキュートで心温まるハートフルコメディです。演出は前作同様、『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』では脚本を務めた元吉庸泰さん。再演にあたり、「1960年代のニューヨーク、新しく歩き出す二人の夫婦が出会うこれまでの自分と、たくさんの新しい価値観のお話。2年の時を経てアフターコロナになった僕たちにはより深く刺さってしまうのではないでしょうか」とコメントを寄せています。

撮影:岡 千里

新米弁護士のポール役には、ブロードウェイミュージカル『カム フロム アウェイ』に出演中の加藤和樹さん。自由奔放な妻・コリー役は前作が初舞台で、俳優活動以外に音楽活動にも力を入れる高田夏帆さんです。

電話会社の男役には、劇団ラッパ屋の旗揚げメンバーの一人でもある実力派俳優の福本伸一さんが今回新たに参加。一風変わった住人ヴィクター・ヴェラスコ役と、コリーの母バンクス夫人役には、松尾貴史さんと戸田恵子さんが前作から続いて集結しました。

<あらすじ>
寒い2月のニューヨーク。古いアパートの最上階に新婚のポール・ブラッター(加藤和樹)とコリー・ブラッター(高田夏帆)が引っ越してきた。工事に来た電話会社の男(福本伸一)も息切れして話せないほどの階段。エレベーターはなく、天窓には穴があき、暖房も壊れ、家具も届いていない。夜には雪が降るらしい。

アパートには不思議な住人がたくさん住んでいる。その中のひとり、屋根裏部屋に住むヴィクター・ヴェラスコ(松尾貴史)はブラッター家の窓を通って自分の部屋に行く。コリーはここでの生活をすごく気に入り楽しんでいるが、真面目な弁護士のポールはこのアパートに馴染めずにいた。

ある日コリーは、母であるバンクス夫人(戸田恵子)との食事にヴェラスコを誘い、食事を楽しんだ。だが、みんなが帰った後、2人きりになったポールとコリーはケンカをし始めてしまう。

ポールとコリーの新婚生活はどうなってしまうのか?

撮影:岡 千里

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