2019年から開催されており、年々輪が広がり、盛り上がりをみせている「関西演劇祭」。記念すべき5年目の開催となる今回の参加団体を募集しています。応募の第1次締切は4月9日(日)となっています。
“つながる”演劇祭
「関西演劇祭」は2019年から開催されており、有名無名を問わず厳選された10の劇団が参加。新たな才能を関西から発信すること、参加劇団とマスコミ・エンタメ業界を“つなげる”ことを目的として開催されています。2021年には学生時代に関西の小劇場で活動していたという、吉岡里帆さんが実行委員長を務めていました。
2023年3月21日(火・祝) 〜26日(日)には関西を飛び出し、『関西演劇祭 in Tokyo』が東京・新宿シアタートップスで行われ、今まで「関西演劇祭」で受賞した6団体が公演を行いました。
劇団と観客・クリエイター、関西と世界、参加する全ての人が、様々な形で “つながる”ことがテーマ。45分という観やすい短めの作品の上演ということと、公演の合間には、観客や審査員からの質問に俳優やクリエイターがその場で答える公開ティーチインという時間が設けられるという特徴があります。
そして、審査を経て、最優秀作品を意味するMVO (Most Valuable Opus)、脚本賞、演出賞、俳優賞、審查員特別賞、観客賞が選出されます。
昨年MVOに選ばれたのは「激団リジョロ」。
“ハードコア演劇”を掲げる激団リジョロ。1998年大阪にて旗揚げし、2000年に東京へ拠点を移して活動を行っています。近年では、東京のみならず、全国各都市にも進出。全国演劇ストリート旅では約12,000人を動員、2019年11月には韓国公演も行い好評を博しました。シアターシャイン演劇奨励賞・優秀作品賞を4度受賞し殿堂入りしています。
ベスト脚本賞に選ばれたのは「かのうとおっさん」の嘉納みなこさん。
「かのうとおっさん」は、独特の台詞回し、印象に残るビジュアル、笑いをベースに人の生き様を鋭く描く作風が特徴です。
演出賞には「TAAC」のタカイアキフミさん。
「TAAC」は、日本社会が抱える問題を背景に、微かな希望や愛を描いた作品が人気です。
ベストアクター賞に「TAAC」の北野秀氣さんと、「かのうとおっさん」の藤井愛希子さん。
審査員特別賞に「TAAC」のうえだひろしさん。
観客賞に「RE:MAKE」が選出されました。
「RE:MAKE」は、若い世代の俳優たちが思い切り表現出来る場所を作る事を目指して2019年に旗揚げ。6歳から25歳までのメンバーで構成され、大人が観ても楽しめる全力エンターテインメント作品を上演しています。
『関西演劇祭2023』参加劇団募集!
今年も11月にCOOL JAPAN PARK OSAKA SSホールにて開催が予定されている『関西演劇祭2023』が参加劇団を募集しています。(開催日程は確定次第発表となります)
全国から10の劇団の選出を想定されており、応募条件は、演劇作品であることと、劇団(カンパニー)として活動実績があること。(※個人での参加は出来ません)
全15公演の開催を予定しており、1公演は2劇団のステージ(各45分)+ティーチインで構成され、計2時間20分の公演。各劇団3ステージの振り分けとなっています。
技術関係・舞台美術、音響、照明については共通仕込となりますが、リクエストについては交渉可能。音響・照明オペレーターは事務局が手配をしてくれますが、きっかけの多い場合は劇団側でオペレーターを手配する必要があります。
舞台道具、小道具、衣装については劇団側での準備となります。舞台美術について、5分ほどで入れ替えができる美術という条件が設定されています。
参加応募の第1次締切は4月9日(日)となっており、応募多数の場合は1次で締め切る場合があります。第2次締切は5月8日(月)です。
応募方法は、まず、関西演劇祭HPの応募フォームから必須事項を記入しエントリーし、次に脚本・映像の提出へと移ります。
旧作の場合は、上演脚本と動画をYouTubeの限定公開、dropboxやギガファイルなどで提出。新作の場合は、上演予定作品の詳細プロットと過去の公演動画(劇団の代表作1作品)の提出となります。
応募詳細は公式HPからご確認ください。
関西演劇祭実行委員会へのお問い合わせはこちら。info@kansai-engekisai.sakura.ne.jp
高校演劇の大会の大人版のようでワクワクする関西演劇祭。全国から10の劇団が一堂に会するという、珍しい機会。ぜひ応募してみてはいかがでしょうか!