「朝活」という言葉が定着してからもう随分と経ちますが、「朝ミュージカル(#朝ミュ)」という言葉には珍しさを覚えるのではないでしょうか?朝活のミュージカル版である朝ミュージカルは、普段私たちが劇場で観劇するのとはちょっぴり違う特別感があって、なおかつ日常の風景が舞台になるような素敵な企画です。1日の始まりに味わう朝ミュージカルは、いったいどのようなものか探ってみました。

劇場では味わえないミュージカル観劇?!新感覚の朝活

朝ミュージカルは、朝からミュージカルを日常的に楽しんでいこう!という企画です。開催場所は、劇場ではなく街中のカフェ。幅広い演劇作品で活躍する俳優たちが集い、ピアノのメロディーに乗せてお芝居を繰り広げます。

劇中ではマイクを使用せず、普段は劇場に立つ俳優の生の歌声を美味しいカフェメニューと一緒に味わえるのも嬉しい醍醐味です。まったり観ていると、隣の席でストーリーが繰り広げられるという劇場ではめったにない刺激的な展開にドキッとすることも。朝活として、1日の始まりにミュージカル観劇を楽しむ新感覚の企画なのです。

2017年に下北沢で始まった朝ミュージカルはこれまでに東京や大阪の街で開催され、2022年7月からは東京・目黒区の自由が丘で「朝ミュージカル東京」を定期開催しています。

「新しい朝演劇文化を地域に根付かせること」を目標に活動している朝ミュージカル。カフェという日常に溶け込む身近な場所で観劇を朝に楽しんだ後、そのまま街に繰り出せばお店や景色が舞台セットのようにキラキラと輝いて見えそうですね。

5月末・自由が丘のカフェで上演される『僕と彼女と物憂げな傘』

現在「朝ミュージカル東京」は、自由が丘のカフェバー「自由が丘プラス南口店」にてミュージカル『僕と彼女と物憂げな傘』(脚本・作詞・作曲   藤倉梓)を定期上演中。カフェを出るときに傘を間違えて持ち帰ってしまったことから展開するというストーリーは、実際にカフェで体感すれば親しみが湧きそうです。

次回公演は2023年5月27日(土)と28日(日)の2日間。俳優5名、ピアニスト1名、さらにゲスト俳優1名の計7名で繰り広げられるミュージカルなのですが、次回公演のゲスト俳優は『レ・ミゼラブル』や『ひめゆり』などのミュージカルに出演している清水彩花さんです。

両日ともに開演時間は朝10時ですので、早起きをした爽快な気分のまま、朝ミュージカルに足を運んでみてはいかがでしょうか?チケット情報など詳細は公式Twitterをご覧ください。

さきこ

『僕と彼女と物憂げな傘』が上演されている街・自由が丘は、おしゃれな雑貨店や可愛らしい石畳の道があり、まさにミュージカルが始まりそうな素敵な街です。物語の印象的なモチーフである傘の専門店もありますよ。「朝ミュージカル東京」の公演の後は、作品の物語と音楽に浸りながら自由が丘の街を散策するのがおすすめです♪