ミュージカル『She Loves Me』は、1963年のブロードウェイでの初演から現在まで、何度も再演が重ねられ、上演すればロングランという人気を見せる作品です。2009年の上演の際にも主人公のジョージ役を演じたHey! Say! JUMPの薮宏太さんが13年ぶりに再びジョージを演じます。
ブロードウェイ初演から80年以上も人々に愛され続ける作品
薮宏太さん本人も再演を熱望した、ロマンティック・ミュージカルの名作『She Loves Me』が約13年ぶりにシアタークリエに登場します!
『She Loves Me』は1963年にブロードウェイで初演され大絶賛を浴びた名作。翌年まで302回ものロングラン公演を続けました。また1993年にはリバイバル上演され、1年以上のロングラン公演に。1994年末にはウェストエンドで幕を開け、これも半年以上のロングラン公演となりました。また、トニー賞や、ローレンス・オリヴィエ賞といった演劇界の数々の大きな賞を受賞している作品です。
脚本は、ミュージカル『キャバレー』の脚本も手がけたジョー・マスタロフさん。作曲・作詞を務めたのは、名作ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』の作詞・作曲でも知られているジェリー・ボックさんとシェルドン・ハーニックさんのコンビです。
日本では1995年に初演で、ジョージを市村正親さんが、アマリアを涼風真世さんが演じました。その後、1997年、1998年と繰り返し再演されている人気作品です。
まだ見ぬ文通相手に恋をした。クリスマスの奇跡を描くロマンティック・ミュージカル
『She Loves Me』の舞台はブダペストのとある香水店。そこで働く青年ジョージと新人店員アマリアは顔を合わせれば喧嘩をする犬猿の仲ですが、実は、ジョージもアマリアも、文通相手に本気で恋をしている者同士。
ジョージはある日、遂に文通相手とのデートに漕ぎ着けます。
しかし、そのデートの日は、店がクリスマスの準備で大忙し。残業を言い付けられたジョージは社長のマラチェックと言い争いになり、勢いで会社を辞めてしまいます。
憂鬱な気持ちで文通相手との約束の店へ向かうと、そこで待っていた人物とは…。
ジョージ役を務めるのは、Hey! Say! JUMPの薮宏太さん。2009年上演の『She Loves Me』でも同役を務め、今回は念願の再演。薮さんは、『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』や『BE MORE CHILL』とミュージカル主演作品が続いています。
アマリア役には、綺咲愛里さん。2016年〜2019年の間、宝塚歌劇団の星組トップ娘役として活躍された綺咲さん。退団後は、ミュージカル『王家の紋章』や『ポーの一族』『東京ラブストーリー』などでメインキャストを務めています。
香水店で働く同僚のイローナ役に、宮澤佐江さん。1月に開幕したミュージカル『キングアーサー』ではアーサーの妻・グィネヴィア役を好演。8月上演の『スクール・オブ・ロック』への出演が決まっています。
香水店の同僚でイローナと付き合っているコダリー役に、確かな存在感を持つ岡田亮輔さん。
社長のマラチェック役に、力強い歌声が魅力の岸 祐二さん。
香水店の同僚で、ジョージの良き理解者・シーポス役に、圧倒的な歌唱力で作品を支える坂元健児さん。
香水店の配達員のアルパッド役に、『レ・ミゼラブル』マリウス役でデビューした若手注目俳優の竹内將人さんです。
先日行われた制作発表には、衣装に身を包んだ、薮さん、綺咲さん、宮澤さん、岡田さん、竹内さん、坂元さんが登壇。薮さんは、ジョージについて、「とても生真面目な性格だと思う。 芯があって、でもどこかチャーミングなところもあると思っています」と言及しました。
また、本作の魅力について「ミュージカルではありながら、セリフの掛け合いがすごく多い。同僚・シーポスとの友情や、アマリアとのいがみ合いなどに、言葉遊びがふんだんに使われている」「一曲一曲、強さがある楽曲」と語りました。
ミュージカル『She Loves Me』は、5月2日(火)~30日(火)に東京・シアタークリエにて上演。その後、6月3日(土)、4日(日) 大阪・東大阪市文化創造館、6月8日(木)~10日(土) 愛知・御園座にて上演です。公式HPはこちら。
着実にミュージカル俳優としての歩みを進めている薮さん。ご本人も熱望したという2度目のジョージ役に期待が高まります!