7月24日から東京国際フォーラム ホール C にて開幕する、青山メインランドファンタジースペシ青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』。本作の稽古場シーン披露会が行われ、キッザニア東京より選ばれた20 名がこども記者として稽古場を見学・取材しました。

長谷川寧演出版を象徴する2シーンを披露

今年で日本では44年目を迎えるブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』。昨年から11代目ピーター・パンを山﨑玲奈さんが務め、演出を長谷川寧さんが務めています。

稽古場シーン披露会ではまず、ピーター・パンの住むネバーランドがどんな場所なのかを表す2幕の幕開きのシーンが披露されました。人魚やタツノオトシドラゴン、シカパカなどの不思議な生き物たちがネバーランドを悠々と生きる姿が描かれたのち、ロストボーイズ、パイレーツ、モリビトの3つの部族が現れます。

パイレーツは激しいダンスをクールに決め、モリビトはバク転やパルクールなどアクロバティックに舞台上を舞います。目の前で繰り広げられる圧巻のパフォーマンスを、こども記者たちも食い入るようにじっと見つめます。

小野田龍之介さんは気高くフック船長を演じ、今村洋一さんはアドリブを交えつつコミカルで愛らしいスミーを熱演。2人は息のあったやり取りを行いながら、ロストボーイズたちのアジトを発見。

パイレーツと共に「フックのタンゴ」を歌い踊りながら、ロストボーイズたちを誘き寄せる作戦を立てます。フック船長がワニに怯えるシーンでは影絵でワニが表現され、長谷川演出版の『ピーター・パン』の魅力がたっぷり詰まったシーン披露となりました。

続いて、ピーター・パンの仲間であるロストボーイズと、タイガーリリーが率いる森に住む部族モリビトが仲間となるシーン「血の兄弟」が披露されました。

山﨑玲奈さん演じる瑞々しく明るいピーターと、住玲衣奈さん演じるしなやかなタイガーリリーは、異なる部族が互いにわかり合い、繋がる姿を象徴的に描いていきます。

子ども記者からも「パルクールが凄い」「歌と踊りが凄かった」「表現力が凄い」と感想が話され、本作に魅了されている様子が伝わりました。

「どうしたら飛べるんですか?」

続いて取材会では、ピーター・パン役の山﨑玲奈さん、フック船長役の小野田龍之介さん、ウェンディ役の鈴木梨央さん、ダーリング夫人役の壮一帆さん、タイガー・リリー役の住玲衣奈さんと、演出の長谷川寧さんが登壇。山﨑さんは「2023年版からさらにグレードアップした、アクティブなネバーランドを見せていきたい」と意気込みます。

長谷川寧さんは2年目の演出について、「フィジカルな動きとお芝居をいかに融合させるかをより細かくやってきています。出てくる動物も増えるんじゃないですかね。1年目はよくできていたと思うので、足りない部分を足して、良い部分を伸ばしながらやらせてもらっています」と語り、より綿密に練り上げられた作品となっていることを明かしました。

取材会では約1000人の応募者の中から選ばれた20人のこども記者も参加し、様々な質問にキャストが答えました。「どうしたら飛べるんですか?」という質問には、ピーター・パン役の山﨑さんから「妖精の粉というのを体に浴びて、楽しいことを思い浮かべると飛べるんだよ」と回答。

昨年の『ピーター・パン』の公演を観たことをきっかけにミュージカルを習っているという男の子の言葉には、キャストから大きな歓声と拍手が。昨年の公演にも出演していた山﨑さんと小野田さんは大喜び!

「(ミュージカルの)練習は楽しいですが、大変な時もあります。皆さんは練習で大変な時、どうやって自分を元気にしていますか?」という質問に小野田さんは「辛い時もありますが、そういう時は強いお酒というのがあって(笑)、お酒を飲みながらみんなで楽しくご飯を食べたり、明日も頑張るぞって言います。(カンパニーは)家族だから、いつか一緒に家族になってご飯を食べましょう」とユーモアを交えつつ素敵なメッセージが贈られました。

撮影:山本春花

青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』は7月24日(水)から8月2日(金)まで東京国際フォーラム ホールCにて上演が行われます。公式HPはこちら

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Yurika

こども記者も参加したフォトセッションでは小野田さんから、こどもたちを見守っていた「お母さんカメラにも目線をやったら?」とご提案がありました。稽古場を見学するという貴重な経験をした子どもたちが、いつか『ピーター・パン』に出演してくれる日も来るかもしれません。