1960年代の精神病院を舞台に描かれたケン・キージーの小説『カッコーの巣の上で』。映画版、そして舞台版としても今なお多くの人に支持され続けている作品です。日本でも1978年にパルコ・劇団四季提携公演としての初演以降、繰り返し上演されてきました。今回、演出を大人計画主宰である松尾スズキさん、主演を間宮祥太朗さんが務めます。
「自由とはいったい何なのか。」本作が描く世界とは
本作は、精神病院という閉鎖的な空間で暮らす患者たちのもとに、型破りな主人公・マクマーフィーが現れたことから始まります。患者の人間性までも統制しようとする病院に抗い、自由や権利を取り戻そうとする姿を描きます。
今回演出を務めるのは松尾スズキさん。直近でも、精神病院の閉鎖病棟を描いた『クワイエットルームにようこそ The Musical』を手掛けており、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。今回の演出にあたり、「実はわたしも、何度も映画を見直すほど『カッコー~』が好きだったので快諾しました。自分が演出したらどうなるのだろうと思いめぐらすこともあったほどなので、ウィンウィンです」とコメント。満を持して本作に挑みます。
実は、2005年に『クワイエットルームにようこそ』を単行本として刊行した際にも映画『カッコーの巣の上で』を挙げて精神病院や閉鎖病棟への関心を語っており、長年にわたり松尾さんの中に、『カッコーの巣の上で』が残り続けていたように感じられます。松尾さんの視点が加わることで、また新たな『カッコーの巣の上で』が立ち上がることでしょう。
<あらすじ>
オレゴン州立精神病院。
ここでは絶対権力を持つ看護婦長ラチェッドによる指揮のもと、入院患者を監視・統制している。
そんな精神病院に、陽気で破天荒な若い男が入院してきた。男の名はランドル・P・マクマーフィー。マクマーフィーは刑務所の強制労働から逃れるため、精神異常を装っていた。
患者の人間性までも統制しようとするラチェッドの管理体制に反発するマクマーフィー。そんな彼の行動や言動は、それまで無気力だった入院患者たちに生きる気力を与えていく。
ある夜、マクマーフィーは女友達を病院に連れ込み、パーティを催し、今まで吃音のせいで女性経験がなかった入院患者のビリーに女友達をあてがう。ところが、その乱痴気騒ぎをラチェッドに知られてしまい・・・・。
主人公・マクマーフィーに間宮祥太朗 実力派俳優が揃い踏み

今回、刑務所の強制労働から逃れるために精神異常を装って入院してくる陽気で破天荒な主人公、ランドル・P・マクマーフィーを間宮祥太朗さんが演じます。約4年ぶりとなる松尾演出について、「かの名作『カッコーの巣の上で』を松尾スズキさんが演出する、これを聞いただけでもうドキドキするには充分過ぎました」「強烈な個性が散らばった舞台上で、どのようなドライブを感じられるのか。今から楽しみです」と、作品への期待の高さをコメントしています。
そして、主人公・マクマーフィーと対立する看護婦長・ラチェッドは江口のりこさんが演じます。今回の出演にあたり、「松尾スズキさん演出の舞台に再び出演させて頂けるとの事、大変嬉しく思っています。しかも映画史に残る名作『カッコーの巣の上で』です。この映画を初めて観たとき、人間が怖くなって眠れませんでした。私、実は松尾さんの事も少し怖いです。でも共演者は愉快な方ばかりなのでホッとしています。劇場でご覧になるのを楽しみにしていて下さい」とコメントし、ユーモアが入り混じる心境を明かしています。
他にも、吃音のせいで周囲にバカにされてきた気弱な青年患者ビリーに坂東龍汰さん、ラチェッドの言いなりで優柔不断な医師スパイビィに皆川猿時さんが演じるなど、実力派から若手まで多彩な俳優陣が集結します。
PARCO PRODUCE2026『カッコーの巣の上で』は、6月7日(日)~29日(月)まで東京・PARCO劇場、7月4日(土)〜5日(日)に愛媛・愛媛県県民文化会館大ホール、7月10日(金)~13日(月)に大阪・森ノ宮ピロティホール、7月18日(土)〜19日(日)に福岡・J:COM北九州芸術劇場大ホール、7月24日(金)~26日(日)に宮城・仙台銀行ホールイズミティ21大ホールにて上演されます。公式HPはこちら
『クワイエットルームにようこそThe Musical』を観劇していた時に、ふと『カッコーの巣の上で』が頭をよぎり、松尾さんがこの作品の演出を手がけてくださったら素敵だなと感じていたところでした。ご自身も本作が好きということで、その想いがどのように舞台上で表現されるのか、とても楽しみです。



















