俳優・小手伸也さんが、50代にしてついに舞台初主演を果たします。「俺もそろそろシェイクスピア・シリーズ」第一弾として選ばれたのは、シェイクスピア最後の傑作『テンペスト』を大胆に翻案した新作コメディ『コテンペスト』。怪優が巻き起こす前代未聞の復讐の嵐が、2026年6月にいよいよ開幕です!

“シンデレラおじさん”小手伸也がシェイクスピアへ挑む

本公演で座長を務める小手伸也さん。大河ドラマ『真田丸』やNHK朝の連続テレビ小説『おむすび』、そして人気ドラマシリーズ『コンフィデンスマンJP』に出演するなど、さまざまなジャンルの作品でインパクトのある存在感を放っています。

さらに2026年3月に公開されたディズニー&ピクサー最新作『私がビーバーになる時』には声優として参加し、ますます活躍の幅を広げています。

そんな小手さんは小劇場出身で、45歳まではアルバイト生活を続けるなど、下積み時代が長かったといいます。遅咲きの大ブレイクから“シンデレラおじさん”と称され、唯一無二のキャリアを築き上げました。

『コテンペスト』出演にあたり、公式コメントでは「50歳も過ぎたし、そろそろ本格的にシェイクスピアに挑んでも許されるのでは?」と謙虚な姿勢を見せながらも、「最早座長というよりチャレンジャーです。テレビではお見せできない全身全霊のフルスロットルで挑みます!」と意気込みを発表されています。

それでは、小手さんが挑戦する『テンペスト』とはどんな話なのでしょうか。

シェイクスピア最後のロマンス劇、『テンペスト』

『テンペスト』は、シェイクスピアの作品の中でも後年に書かれた、4つのロマンス劇のひとつです。弟アントーニオの策略によって失脚した元公爵・プロスペローは、娘のミランダとともにある島へ流れ着きました。

プロスペローは復讐に燃え、妖精・エアリアルとともに魔術を使って弟をはじめとする宿敵たちを島におびき寄せます。しかし、最終的には復讐の虚しさを知り、許しと和解を決断するのでした。

憎しみから始まった物語が大団円を迎える本作は、同じシェイクスピア作品である『ハムレット』や『マクベス』といった悲劇とは大きく異なる印象を与えます。

今回は設定を現代に置き換え大胆に翻案されるとのこと。『コテンペスト』の結末は、一体どうなってしまうのでしょうか?

<ストーリー>
私は顔が濃い。顔以外も色々と濃い。
なのに気が小さい。人間の器も小さい。
50を過ぎてそんな自分が流石に嫌になってきた。
どん底の自己肯定感を爆上げしたくなってきた。
しかし今さら、自分で自分を向上させる術はなく、
たから私は復讐を決意したのです。
こんな私をあざ笑うすべての者どもに!
身の毛もよだつコッテコテな方法で!
復讐だ!復讐だ!復讐だ!
哀しみの雨に打たれながら、おじさんが今、復讐の
嵐を巻き起こす!

濃厚すぎるキャストたちからのラブコール

座長を務める小手さんを支えるのは、濃厚な個性派キャストのみなさんです。

本企画に、“前のめりに”出演を快諾したという鈴木保奈美さん。公式コメントでは、小手さんについて「今度こそ正体を見てやろうと思います。わたしの正体はバレないように、なんとか乗り切りたいものです」と語っています。

ラーメンズの片桐仁さんは、小手さんの演技について「若手時代の小手さんが客席に向かって濃いー芝居をすることを『コテる』と命名されたそうですが、今やすっかりコテらなくなった”シンデレラおじさん”が全力でコテる様を、至近距離で見れるのが今から楽しみです!!」と期待のコメントを寄せています。

そして久ヶ沢徹さんは「小手伸也さん×脚本・演出、村上大樹さんのタッグ。ワクワクの大嵐です。本音を申せば見たい、観客として」と、出演者のひとりでありながらラブコールを送っています。

その他、崎山つばささん、松田凌さん、AOIさん(WHITE SCORPION)、井澤勇貴さん、土本橙子さん、佐藤真弓さん、津村知与支さん(モダンスイマーズ)の出演が決定しています。

小手伸也×村上大樹はどんな嵐を巻き起こす?

本作で小手さんとタッグを組むのは、劇団「拙者ムニエル」の主宰である村上大樹さん。『私のホストちゃん』や『けものフレンズ』、『家政夫のミタゾノ THE STAGE』など数々の話題作を手掛けるヒットメーカーです。小手さんとは、かつて舞台やCMなど、ジャンルを超えたさまざまな作品を作り上げてきました。

そんなおふたりが、50代となった今、演劇の聖地・下北沢「本多劇場」に新たな挑戦をスタートさせます。コメディを作ってきたおふたりのタッグに期待が高まります。

村上さんは公式コメントにて「本多劇場、小手伸也主演、シェイクスピア。すごい要素が揃ってしまった。かつて小劇場すごろくのゴールと言われた本多劇場に劇団で初進出を果たした 25 年前、その時すでに小手伸也は濃厚に仕上がっていた。濃厚で過剰で強烈。今でこそテレビでカワイイおじさん的な扱いも受けているが、小手伸也の本質は『狂気』だ」と語っています。

「俺もそろそろシェイクスピア・シリーズ」第一弾『コテンペスト』は、2026年6月27日(土)から7月7日(火)まで、東京・本多劇場で上演。大阪公演は7月17日(金)から7月19日(日)まで、COOL JAPAN PARK OSAKA TT ホールで上演されます。公式HPはこちら

糸崎 舞

今回の座組において小手さんがプロスペローだとしたら、脚本・演出の村上さんはまさにエアリアルではないでしょうか。 いったいどんな「あらし(テンペスト)」が吹き荒れるのか……非常に楽しみです!