世界中で愛される宮﨑駿監督の名作アニメーションを、ジョン・ケアードの演出で舞台化した『千と千尋の神隠し』。国内外で大ヒットを記録し、観客動員数90万人を突破した本作が、2026年から2028年にかけてワールドツアーを開催します。東京・愛知・大阪・福岡・札幌での日本公演に加え、台北・トロント・ロサンゼルス・ウェストエンドも巡回予定です。
日本演劇史に残るビッグプロジェクト
『千と千尋の神隠し』はスタジオジブリの宮﨑駿監督によるアニメーション映画です。2001年公開当時、興行収入が日本歴代1位を記録し、第52回ベルリン国際映画祭では最高賞である金熊賞を受賞しました。さらに第75回アカデミー賞にて、日本映画として初めてアカデミー長編アニメ映画賞も獲得。国内外で数々の受賞・ノミネート歴があり、史上最高の映画の1つとして評価されています。
そして2022年、東宝創立90周年記念作品として舞台『千と千尋の神隠し Spirited Away』が世界初演を迎えました。ミュージカル『レ・ミゼラブル』『ナイツ・テイル』『ダディ・ロング・レッグズ』などで知られる、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアードさんが翻案・演出を担当しています。
実はジョン・ケアードさんは『千と千尋の神隠し』の大ファン。2017年、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーとコミュニケーションを取り、宮﨑駿さんとも対面し舞台化の許可を得、5年の歳月をかけて創り上げられました。2022年に東京(帝国劇場)・大阪・福岡・札幌・愛知で上演された舞台は、第47回菊田一夫演劇大賞を受賞し(舞台『千と千尋の神隠し』上演関係者一同)、主人公・千尋を演じた上白石萌音さんは第30回読売演劇大賞最優秀女優賞に輝きました。
その後、2023年の愛知再演を経て、2024年の再演は、3月に帝国劇場で開幕し、4月から6月にかけて国内ツアーを上演。並行してカンパニーが渡英し、4月〜8月にウェストエンドのロンドン・コロシアムでロングラン上演を行いました。
ロンドン公演は、日本人キャストによる日本語での海外上演としては史上最大規模で、東宝主催公演としても初の挑戦でしたが、ウェストエンド最大級の約2,300席を連日満席にし、約30万人の動員を達成しました。
イギリスの老舗の演劇賞「WhatsOnStage Awards」(ワッツオンステージ賞)で最優秀新作演劇賞を、ローレンス・オリヴィエ賞では最優秀新作演劇作品賞(エンタテインメント部門)など計4部門にノミネートされ、日本発のエンターテインメントとして強い存在感を示したことでしょう。
その後も、2025年7〜8月に上海文化広場で42公演、2026年1〜3月に韓国・オペラハウスで94公演が実施され、いずれも全日程完売。大盛況のうちに千穐楽を迎えました。日本初演から2026年の韓国千穐楽までに、国内外での上演回数491回、動員数90万名を突破し、その壮大かつ独創的な世界観は今でも世界中で愛され続けています。
八百万の神々の世界へ迷い込み、生きる力を呼び醒ましながら奮闘する
本作の魅力といえば舞台機構です!美術を手掛けるのは、数々の有名作で活躍してきたジョン・ボウサーさん。ステージを千尋が働くことになる油屋に見立て、360度回転させながら、映画の世界観を現実空間で秀逸に実現しています。しかもプロジェクションマッピングなどのテクノロジーを使用せず、パペットなどを取り入れながら人力で表現しているのも見どころでしょう。
そんな世界中のファンの心を捉えて離さない物語が、2026年12月から2028年7月にかけて、舞台『千と千尋の神隠し Spirited Away』2026-2028ワールドツアーとして開催されることが決定しました!
2026年12月から2027年1月の台北公演を皮切りに、2027年3〜5月に東京・明治座でロングラン上演を行った後、愛知・大阪・福岡・札幌で全国ツアーを実施します。
5〜8月にはトロント・Princess of Wales Theatre(プリンセス・オブ・ウェールズシアター)での初上演、9〜10月にロサンゼルス・Ahmanson Theatre(アーマンソン・シアター)での初上演、さらに2028年3〜7月には4年ぶりにウェストエンド・London Coliseum(ロンドン・コロシアム)での長期公演が展開される予定です。
ロサンゼルスでの東宝演劇作品の上演は、1973年にミュージカル『スカーレット』が現地キャスト・スタッフで上演されて以来とのこと。もちろん日本のカンパニーが、日本語で舞台『千と千尋の神隠し』を届けます。54年ぶりとなるアメリカでの東宝演劇作品の上演に、現地でも期待が高まっているのではないでしょうか?
本作は台北・国家戯劇院公演中に通算上演回数500回を超え、総観客動員100万名を突破する見込みです。2026年からのワールドツアーを経て、「千尋」がどのように躍進を遂げていくのか、ぜひみなさんの目でお確かめください。
舞台『千と千尋の神隠し Spirited Away』は、日本公演として、2027年3〜5月に東京・明治座、6月に愛知・御園座、6〜7月に大阪・梅田芸術劇場メインホール、7〜8月に福岡・博多座、8月に北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruでツアーが行われます。また、2026年12月〜2027年1月に台北・国家戯劇院、2027年5〜8月にトロント・Princess of Wales Theatre、9〜10月にロサンゼルス・Ahmanson Theatre、2028年3〜7月にロンドン・London Coliseumで海外公演が実施予定です。詳細はこちらから。
テクノロジーに頼らず、人力で立ち上がる油屋の世界は、まさに生の演劇ならではの魔法だと思います!目の前でめくるめく繰り広げられる光景と、躍動する神々の世界に思わず息をのむはず。スクリーンを飛び出した千尋たちの冒険を体感すれば、明日を生きるパワーが満ちてくること間違いなしです。ぜひ劇場に足を運び、この壮大な物語の熱気と感動を全身で味わってみませんか?



















