イギリス演劇界を牽引し、「トニー賞」、「ローレンス・オリヴィエ賞」等、名だたる演劇賞を多数受賞。日本にも多くのファンを持つ、劇作家サイモン・スティーヴンスさん。そんな彼がPARCO劇場のために書き下ろした世界初上演となる新作戯曲『スリーゴースト』。演出はサイモンさんと共に数々のクリエイションを担当されている盟友、ショーン・ホームズさん。主演には、17年ぶりの舞台出演となる、堺雅人さんです。今回は、今年の演劇トピックスの中でも大変注目度の高い本作を取り上げます。
奇才・サイモン・スティーヴンス×ショーン・ホームズの書き下ろし戯曲が世界初上演
サイモン・スティーヴンスさん脚本、ショーン・ホームズさん演出、2020年に日本で初上演された『FORTUNE』。そのワールドプレミアの際にPARCO劇場側が新作を依頼し、日本人俳優、日本語上演のプロジェクトとして進められてから6年。ついに世界初上演されます。
サイモン・スティーヴンスさんは、イギリス・ストックポート出身。2005年に初演された『広い世界のほとりに』にて、第30 回ローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作作品賞を受賞。その後、2012年初演の『夜中に犬に起こった奇妙な事件』にて第37 回ローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作作品賞、第69 回トニー賞プレイ部門最優秀作品賞を受賞する等、名実ともにイギリスきっての奇才劇作家です。
ショーン・ホームズさんも、2022年にアーサー・ミラーさんの名作『セールスマンの死』を現代的で刺激的なアプローチで演出を手掛け、主演の段田安則さんを見事「第30回読売演劇大賞・最優秀男優賞」に導きました。その後、上演台本をサイモン・スティーヴンスさんが担当した『桜の園』、2024年には再び主演に段田安則さんを迎えシェイクスピア四大悲劇の一つ『リア王』を現代の物語に大胆に蘇らせました。
強力タッグの二人が作り出す、日本人俳優、日本語上演の新作戯曲ということで、楽しみにしてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。そんな今回は今から数年後の世界をテーマにした物語。
<ストーリー>
一人目は「警告」、⼆人目は「試練」、そして三人目は……
夢の記録、記憶の再生—“リープマインド”
忘れられない感情が現実と交錯する。
―――過去は終わらない。
人が見る夢をデジタル化し、再現する……夢のようなガジェット「リープマインド」。
その宣伝契約を勝ち取るため、取締役会でのプレゼンテーションに臨むジョー(堺雅人)。
彼はリープマインドがもたらす新たな可能性に、ただならぬ情熱を抱いていた。
妻のハナ(倉科カナ)との生活も顧みず、他社との熾烈な競争に身を削る日々。
ハナの姉・ミカ(伊勢佳世)に癒しを求めるが、⼆人の関係に取り返しのつかない亀裂が走る。
ただならぬ様子のミカを心配したハナは、ジョーに疑問をぶつけるが、不安を解消するような返事は得られない……。
事情を察したミカとハナの父・ケン(段田安則)は、ジョーからハナを引き離そうとする。
一方、ジョーの母・マリ(高畑淳子)は、若くして⾃死した姉・ニコを助けられず⾃分を責め続けるジョーに、複雑な気持ちを拭い去れずにいた……。
ミカが姿を消したあと、念願の案件を勝ち取ったジョーだが、成功は空虚なものだった。
そして友人の眼科医・ユーゴ(迫田孝也)を訪ねたジョーに、思いがけない診断が下される。
孤独の内にも新たな助手のサラ(sara)を迎え、仕事を続けるジョー。だが、サラはハナの教え子ダン(小日向星一)とともに、ある疑念を抱いてジョーに近づいたのだった――。
主演は17年ぶりの舞台出演となる堺雅人!そして倉科カナ、段田安則、高畑淳子をはじめとした実力派俳優が集結
主演には、ブルーリボン賞、日本アカデミー賞をはじめ数々の受賞歴を持ち、『VIVANT』第2シーズンが好評放送中。名実ともに日本を代表する俳優、堺雅人さん。パルコ・プロデュース公演には2001年『VAMP SHOW』、2005年『お父さんの恋』、2006年『噂の男』に出演され、舞台の出演自体は2009年の劇団☆新感線『蛮幽鬼』以来、なんと17年ぶり……!非常にレアな機会です。
共演には、2022年に第29回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞し、今年2月にも舞台『プレゼント・ラフター』に出演。その他、映画『正直不動産』、ドラマ『浮浪雲』等、幅広く活躍されている倉科カナさん。
近年の主な出演に舞台『The Weir~堰(せき)~』、『ヴォイツェック』等に出演、ドラマも連続テレビ小説『風、薫る』、『VIVANT』と話題作に続いて出演されている、伊勢佳世さん。
現在大河ドラマ『豊臣兄弟!』に石川数正役で出演、近年は舞台『オデッサ』、ドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』等の話題作に多く出演されている、迫田孝也さん。迫田さんは『VIVANT』第1シーズンの記憶も新しいのでは?
文学座に所属し、第33回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。同じくサイモン・スティーヴンスさん作の『ポルノグラフィ/レイジ』に出演、ミュージカル『Once』では確かな歌唱力が高い評価を受けた、日本演劇界の若手有望株の1人、saraさん。
近年、舞台『ジン・ロック・ライム』、『反乱のボヤージュ』、映画『鬼の花嫁』、ドラマ『ちるらん 新撰組鎮魂歌 江戸青春篇』と話題作に続いて出演。先日、主演舞台『子どものためのうつくしい国』が無事に千秋楽を迎えた若手実力派、小日向星一さん。
劇団青年座に所属し、舞台、映画、ドラマ、バラエティと幅広く活躍され、2014年には紫綬褒章を受章された、高畑淳子さん。近年は舞台『おだまり、お辰!』、『陽気な幽霊』、映画『お終活3幸春!人生メモリーズ』などに出演。また2022年、ショーンさん演出の『セールスマンの死』を鑑賞され、以前からショーンさんの頭の中等に興味津々だったそう。
そして、2024年に紫綬褒章を受章。今年は舞台『メアリー・ステュアート』に出演。今回ショーンさんと3度目のタッグとなる段田安則さんも出演されます!
日本演劇界を代表する俳優陣がサイモン・スティーヴンスさん×ショーン・ホームズさんの新作ワールドプレミアに集結しました。
10月6日(火)〜27日(火)まで、東京・PARCO劇場。その後全国5箇所を巡演。11月6日(金)~8日(日)まで、岡山・岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場。11月12日(木)~23日(月祝)まで、大阪・SkyシアターMBS。11月27日(金)~29日(日)まで、愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール。12月3日(木)~6日(日)まで、宮崎・メディキット県民文化センター (宮崎県立芸術劇場) 演劇ホール。最後は、12月10日(木)~13日(日)まで、福岡・J:COM 北九州芸術劇場 大ホールで上演されます。公式HPはこちら
作、演出だけでなく、出演陣もなんと豪華な布陣。筆者もこれは観てみたいですがチケット争奪戦は必須となりそうですね……。ただ、次くるかわからないまたとない機会。観たい方はHP等をチェックしてみてください。




















