2017年に公開された51億円超えの大ヒット作『SING/シング』が、5年ぶりに帰ってきました! 感動が再び蘇る最新作『SING/シング:ネクストステージ』の字幕版と日本語吹替版の魅力に迫ります。

試練の先に、輝くステージ

感動のショーを見せてくれたあの日から5年……。すっかり活気を取り戻し、大盛況のニュー・ムーン劇場。力強い歌と、凝った演出でミュージカルを上演しているシーンから、物語は始まります。そこにはお馴染みの仲間、ロジータ、アッシュ、ジョニー、ミーナ、グンターが!

しかし、コアラの支配人バスター・ムーンは、さらなる大きな夢を抱いていました。それは、エンターテイメントの聖地レッド・ショア・シティにある大舞台でショーをすること!

そんなある日、ひょんなことをきっかけにバスターはみんなを連れて、大都会へと向かうのです。たどり着いたものの、無計画で来てしまったバスターたち。そのまま、アポなしでオーディション会場に突入をしますが……。バスターと仲間たちは試練を乗り越えられるのでしょうか? そして夢の大舞台に立てるのでしょうか!?

今回の舞台は、田舎を飛び出し大都会へ! 前作で絆を深めた仲間たちは、さらなる連携で、大きな壁を乗り越えて行きます。キャラクターのそれぞれの葛藤や諦めずに前へと進もうとする姿、そしてレベルアップした壮大なショーを見た時、誰もが計り知れないエネルギーと感動を手にすることでしょう。

筆者も、感動のあまり涙がでてしまったひとりです。鳥肌がたち、抑えきれない感情が思わず出てしまうほど。音楽って、エンターテイメントって、なんて素晴らしいんだろう!と改めて実感しました。 人生に必要な心のオアシスを届けてくれる本作をさらに深掘りしていきます。

豪華ボイスキャストの安定感かつ、さらなる助っ人!【字幕版編】

字幕版のボイスキャストは、前作に引き続きバスター・ムーン役にマシュー・マコノヒーさん、アッシュ役にスカーレット・ヨハンソンさん、ジョニー役にタロン・エガートンさん、ロジータ役にリース・ウィザースプーンさん、ミーナ役にトリー・ケリーさん。

新しいキャラクターには、クレイ役にふさわしいロック・スターのU2ボノさん、ポーシャ役にポップ・スターのホールジーさん、そのほかビッグアーティストが加わり、トップで活躍するミュージシャン達がさらに映画を盛り上げます。

最初に字幕版を観た筆者は、まず前作同様に普段から俳優として活躍するキャストたちの歌唱力に圧倒されました! そして今作で声優デビューを果たしたアーティストたち、さすがの歌声に痺れてしまいます。ストーリーはもちろんのこと、歌やミュージカルを存分に楽しめるのが、なんといっても本作の魅力なのです!

歌姫や伝説のロックユニットのあの人が参戦!【日本語吹替版】

世界で唯一、日本だけに全編吹替え版の制作が許された本作。オリジナル同様、前作の豪華キャストが再集結! バスター役に内村光良さん、アッシュ役に長澤まさみさん、ミーナ役に歌手のMISIAさん、グンター役に「トレンディエンジェル」の斎藤司さん、ジョニー役に「スキマスイッチ」の大橋卓弥さん、ナナ役に大地真央さん。さらに今回、新たにSixTONESのジェシーさん、BiSHのアイナ・ジ・エンドさん、B’zの稲葉浩志さんらが参戦しています。

普段から、映画は字幕で観ることが多い筆者。吹替え版であの素晴らしいショーは再現できるのだろうかと少々不安に思っていましたが、そんな心配なんてどこ吹く風。吹き替え版も、オリジナルに負けず劣らず、とっても素晴らしかったです! オリジナル版で感じたあらゆる感動をそのまま感じることができました。

特に、日本が誇るアーティストの歌声には、やはりうっとりさせられます。ヒットソングや、豪華なミュージカル、一体感に感動が止まらないライブシーンなど。ミュージック・エンターテイメントがぎゅぎゅっと贅沢につまった『SING/シング:ネクストステージ』、ぜひ観に行ってみてください。

菜梨 みどり

プライベートでも仕事でも映画をたくさん観ていると、次第に純粋に映画を楽しめなくなるなんて時がたまにあります。そんな疲れた心を吹き飛ばし、ピュアな気持ちで、涙を流し、鳥肌をたち、ただひたすらに感動させられた作品でした! ミュージカルシーンは本当に素晴らしく、ミュージカルは本当に凄いパワーを秘めたエンターテイメントだなと、改めて感銘を受けました。幅広い世代におすすめしたいです!