世界中で愛され続ける宮崎駿監督の名作を舞台化した『千と千尋の神隠し』。ミュージカル『レ・ミゼラブル』の世界初演の演出を担ったジョン・ケアードが本作の翻案と演出を手掛けています。公演について詳しい情報はこちらの記事から。チケットがすぐに完売してしまうほど、開幕前から期待が高かった本作。演劇界に、優れた業績を残したとして、第47回菊田一夫演劇大賞を受賞しました。

映画で馴染みの世界を舞台上で

『千と千尋の神隠し』を舞台化するにあたって素晴らしい点は、アニメーションならではの特徴的なキャラクターにパペットを使用したり、場面転換を人力で行ったりやしているところ。例えば、釜爺の長い6本の手は、手のパペットをアンサンブルキャストが動かして演じています。湯婆婆は夏木マリさんと朴ロ美さんが演じていますが、怒る時にはアンサンブルキャストがパペットで大きな顔のパーツを持ち、動かすことで、大きな怒りの表情を表します。青蛙や坊ねずみもパペットで演じられます。

場面転換も俳優たちによる人力で行われます。アンサンブルキャストの皆さんは、何役も演じ、セット転換なども行っていて、本作の世界観を作り上げる上でのとても重要な役割を担っています。

また、映画版の久石譲さんの音楽をベースに作ったという音楽は、なんとオーケストラの生演奏!本作はミュージカルではありませんが、油屋の人々が歌い踊るシーンがあるなど、とても華やかです。

橋本環奈さん、上白石萌音さん、両班の大千穐楽配信決定

人気女優2人がダブルキャストで千尋役を演じることが注目され、NHKでも稽古中の2人を追った『ふたりのディスタンス』が放送されました。幼少期から舞台作品に出演されている上白石さんと、本作が初舞台の橋本さん。「2人で助け合いながら千尋を作り上げた」というお話が印象的でした。
本番中はダブルキャストは交互に本番を迎えるため会えないので、交換日記をしているというお二人。そんな二人の千尋の集大成を、配信で観ることが叶います。

ライブ配信される日時は、橋本環奈さんが千秋楽を迎える7月3日(日)開演12:00 と、上白石萌音さんが千秋楽を迎える7月4日(月)開演12:00です。※ライブ配信の場合は、上記時間のみ視聴が可能です。

7月3日(日)12:00公演の出演者は、千尋役が橋本環奈さん、ハク役は醍醐虎汰朗さん。カオナシに菅原小春さん、リンと千尋の母の二役は咲妃みゆさん。釜爺役は田口トモロヲさん、湯婆婆と銭婆を夏木マリさんが演じます。
7月4日(月)12:00公演の出演者は、千尋役は上白石萌音さん、ハク役に三浦宏規さん、カオナシ役は辻本知彦さん。リンと千尋の母の二役に妃海風さん、釜爺役は橋本さとしさん、湯婆婆と銭婆は朴ロ美となっています。

当日見られない方のために見逃し配信も!

7月3日(日)12:00公演は、ライブ配信終了後、準備が整い次第開始し、7月5日(火)17:00まで。7月4日(月)12:00公演は、ライブ配信終了後、準備が整い次第開始し、7月6日(水)17:00までとなっています。見逃し配信の視聴可能期間は限られておりますので、ご注意ください。

ライブ配信・見逃し配信視聴料は5,500円(税込)。公演毎にチケット購入が必要です。

配信チケットの販売期間は、7月3日(日)12:00公演は、6月22日(水)10:00〜 7月5日(火)13:00。7月4日(月)12:00公演は、6月22日(水)10:00〜 7月6日(水)13:00です。特設サイトはこちら

ミワ

あまりの人気さにチケットが取れなかった本作。配信で観劇出来て嬉しいです。