2023年1月から始まった長期保守点検を経て、8月27日(日)より約半年ぶりに公演を再開する劇団四季ミュージカル『アラジン』。これから初めて観に行く方も、もちろん観たことのある方も今一度、この機会にミュージカル『アラジン』の楽しみ方をチェックしてみてはいかがでしょうか。

ロングラン上演中の劇団四季ミュージカル『アラジン』

この作品は、1992年にアメリカで公開されたディズニー映画がもとになっています。主人公アラジンとジャスミンが魔法の絨毯に乗って星空の中で歌う、あの有名なシーンだけでも一度は目にしたことがあるという方が多いと思います。

舞台作品としては、2014年3月にブロードウェイでの初演を果たしました。その年の第68回トニー賞では、作品賞を含む5部門にノミネートされ、ジーニー役のジェームズ・モンロー・アイグルハートさんは最優秀助演男優賞を受賞しています。

アメリカで常にトップクラスの週間興行収入を誇り、大ヒットミュージカルとして観客から圧倒的な支持を得ていたミュージカル『アラジン』は、劇団四季によって2015年5月に日本上陸。大同生命ミュージカルシアター電通四季劇場[海]で幕を開けた本作は、今でも連日スタンディングオベーションが止まないロングラン作品といえます。

ミュージカル『アラジン』の上演時間・開場・休憩時間は?

ミュージカル『アラジン』は、第一幕80分、休憩20分、第二幕65分の構成になっており、トータルで約2時間45分です。

劇団四季の公演では、基本的に開演45分前から開場される予定です(劇場によって開場時間が異なる場合もあるのでご注意ください)。たとえば、昼の13時開演なら12時15分、夜の18時30分開演なら17時45分に開場ということになります。

本編が始まる5分前までの開場中であれば、客席での写真撮影が可能です。自席からのみ、静止画のみとなりますが、観劇の思い出を残すことができます。上演中は、携帯電話・タブレット・腕時計型のスマートウォッチ等の電子機器をマナーモードや機内モードに設定し、「音」や「振動」、「電光表示」が出ないようにご注意ください。(関連記事:演劇・ミュージカル観劇における客席マナー特集はこちら

休憩時間は、劇場内のお化粧室が混雑しやすいため、第一幕が始まる前にお手洗いを済ませておくのも一つの手です。また、あまりに列が長い時は、電通四季劇場[海]を一度出て、カレッタ汐留の地下1階・地下2階にあるお化粧室も併せて利用することができます。

また、観劇の記念にグッズを購入したいという方も多いですよね。グッズ売店も、長蛇の列になりやすいです。在庫が切れてしまう可能性もあるので、買いたい商品はあらかじめ開演前に購入しておくと安心かもしれません。

劇団四季『アラジン』の見どころ・おすすめポイント

まず、この作品を語るうえで欠かせないのが、楽曲の素晴らしさだと思います。ディズニー音楽の巨匠であるアラン・メンケンが手がけた、「フレンド・ライク・ミー」や「ホール・ニュー・ワールド」などの珠玉の名曲は、誰もが必ず耳にしたことがあるはずです。お子様や、ミュージカルに慣れていない方でも、耳馴染みのある音楽に乗せられて『アラジン』の世界観に浸ることができるのではないでしょうか。

そしてもう一つ特筆すべきなのは、魔法の絨毯の演出です。「『アラジン』といえばこれ」と言っても過言ではないこの有名なシーンは、それだけでも観に行く価値のある、本作の醍醐味です。魔法の絨毯は第二幕に出てくるのですが、その美しい演出が「ホール・ニュー・ワールド」のロマンチックなメロディにマッチして、思わずうっとりしてしまいますし、どの席位置から観ても本当に魅力的です。これはあくまで筆者の個人的な意見ですが、特に2階席からだと、絨毯に乗ったアラジンたちと視線が近くなるので、一緒に夜空を冒険しているような気分になれます。

さらに、アニメ映画(1992年米公開)と舞台を比べながら楽しむこともできます。たとえば主人公アラジンの相棒は、アニメではアブーという猿ですが、舞台では3人の人間の親友になっています。彼らはそれぞれカシーム、オマール、バブカックという名前を持ち、人間同士という親しみやすい形での友情がより鮮明に描かれています。また、舞台化にあたり新しく書き下ろされた楽曲が散りばめられており、登場人物の心情が捉えやすくなっていると思います。このように、アニメと舞台の違いを発見しながら観劇するのもおすすめです。

劇場へのアクセス情報

劇団四季ミュージカル『アラジン』は、大同生命ミュージカルシアター電通四季劇場[海]にて、2023年8月27日(日)より公演再開。この劇場は、カレッタ汐留の1階に位置しています。

電車を利用する場合のアクセスは以下の通りです。
・JR山手線・京浜東北線「新橋駅」より徒歩約6分
・東京メトロ銀座線「新橋駅」より徒歩約7分
・都営地下鉄浅草線「新橋駅」より徒歩約5分
・都営地下鉄大江戸線「汐留駅」より徒歩約1分
・新交通ゆりかもめ「汐留駅」より徒歩約3分

車で来場される方は、専用の駐車場がないことにご注意ください。ただ、近隣の「汐留タワー駐車場」「汐留駐車場」では、当日の観劇チケット提示により料金が安くなるサービスがございます。ご利用の際は、公式ホームページにて詳細をご確認ください。

またミュージカル『アラジン』では、3歳未満のお子様が入場不可となっております。保護者の方でも安心して観劇が楽しめるように、劇場と提携した託児サービスがございます。定員になり次第締め切りとなるため、利用される方はお早めに申し込むといいでしょう。また、最新の営業日・営業時間については各託児所にご確認ください。

チケットの取り方は?

劇団四季の公式サイトから「チケット&スケジュール」をクリック。

公演日時を選択し、座席を選択します。『アラジン』ではS1、S2、A1、A2、B、Cの6種類の席種があります。(※それぞれ値段が異なりますのでご注意ください。)


劇団四季idセンターにログイン、または新規登録します。

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最終確認後、予約完了となります。

常に人気の『アラジン』ですが、チケットサイトを覗いてみると、平日公演はまだ空席が残っていることが多いので狙い目です。前売り券は公演の2日前まで購入が可能。前日予約は、公演の前日14:00〜23:59まで購入ができます。(※「四季の会」会員のみ)

公演当日に空席がある場合は、当日券の発売があります。当日券の購入は、インターネットでも劇場窓口でも可能。インターネットでは公演前日の19時から公演当日の開演2時間前まで予約ができます(全国公演は開演3時間前まで)。劇場窓口では開演15分前まで販売を行なっています。

今年で日本初演9年目に突入する『アラジン』は、2023年8月現在、2024年6月30日(日)分の公演まで発売しています。夢と魔法にあふれたこの王道の名作を、この機会にぜひ観に行ってみてはいかがでしょうか。劇団四季の『アラジン』作品HPはこちら

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『アラジン』は、豪華絢爛な衣装に、魔法の絨毯をはじめとした「あっ」と驚く仕掛けがたくさん登場し、とにかく見応えがあります。ディズニー作品だけれど、意外と大人の方が多く観に来ている印象が強いこの作品。それは、ただ非日常的な魔法の世界に現実逃避するためではなく、「自分の望む自由」を追い求めるキャラクターたちに共感し、彼らのひたむきさにパワーをもらうからなのではないかなと感じました。