新宿・歌舞伎町に新しく誕生した劇場「THEATER MILANO-Za」で、劇団☆新感線の新作公演いのうえ歌舞伎『天號星』(てんごうせい)が9月14日(木)から上演されます。劇団☆新感線の看板俳優・古田新太さんと、準劇団員と言っても過言ではない早乙女太一さん、早乙女友貴さんらが出演します。
新宿・歌舞伎町に劇団☆新感線が帰ってくる!
1991年、新宿コマ劇場の地下のシアターアプルで、“いのうえ歌舞伎”『髑髏城の七人』を上演した劇団☆新感線。2008年には、新宿コマ劇場で『五右衛門ロック』を上演しました。
新宿に縁のある劇団☆新感線が新劇場「THEATER MILANO-Za」で新たに手がけるのは、王道“いのうえ歌舞伎”の最新作。
作・中島かずきさん、演出・いのうえひでのりさんのコンビに、日本を代表する時代小説家・歴史小説家の池波正太郎さん風のエッセンスが加わって、これまでの「いのうえ歌舞伎」とは一味違う、新感線流時代活劇が誕生します。
『天號星』の舞台は元禄の大江戸八百八町。
口入れ屋の藤壺屋主人・半兵衛は、裏で世のため人のため、悪党を始末する“引導屋”の元締めとして知られています。しかし、半兵衛は顔の怖さを買われただけで、表も裏も、真の元締めは女房のお伊勢なのでした。
あるとき、金さえ積めば誰彼かまわず斬り殺す“狂犬”こと、宵闇銀次が現れます。引導屋を潰し、裏稼業の独占を目論む黒刃組に依頼され、銀次は半兵衛を待ち伏せして斬ろうとします。
その瞬間、二人を雷が直撃!半兵衛と銀次の身体が入れ替わってしまいます。そこへ「銀次の首は自分がもらう」と人斬り朝吉がやってきて、銀次の身体に入った半兵衛は、命からがら逃げ出すはめに…。
一方、銀次は、半兵衛が引導屋の主人とは名ばかりと知って失望。しかし、自らの野望を叶えるため、半兵衛の身体を利用することを思いつきます。二人の運命が交差する先にあるものとは…!?
古田新太×早乙女兄弟 3人での初共演作品
引導屋の主人・藤壺屋半兵衛役を演じるのは、劇団☆新感線の看板俳優・古田新太さん。
6月にTHEATER MILANO-Zaで上演された舞台『パラサイト』では、原作映画ではソン・ガンホさんが演じていた、一家の父親・金田文平を演じました。近年の出演作に、舞台『ロッキー・ホラー・ショー』『衛生』、大河ドラマ『どうする家康』、Netflix『離婚しようよ』などがあります。
半兵衛と入れ替わってしまう冷酷な殺し屋・宵闇銀次を演じるのは、劇団☆新感線には『けむりの軍団』以来、7作目の参加となる早乙女太一さん。
そして、銀次の宿敵・人斬り朝吉を演じるのは、劇団☆新感線には『薔薇とサムライ2−海賊女王の帰還−』以来、5作目の参加となる早乙女友貴さん。
劇団☆新感線の準劇団員とも言える早乙女兄弟が揃って古田さんと共演するのは今回が初めて。ここでしか観られない古田さん×早乙女兄弟の奇想天外なチャンバラ時代劇は見逃せません。
共演には、昨年上演された舞台『桜文』では主演を務め、大河ドラマ『どうする家康』に五徳役で出演するなど演技派として注目されている、乃木坂46の久保史緒里さん。
幼少期から中国武術に親しみ、映画『キングダム2 遥かなる大地へ』やドラマ『今際の国のアリス シーズン2』に出演、次世代を担うアクション女優として注目を集めている山本千尋さん。
久保さん、山本さんともに、劇団☆新感線には本作が初参加となります。
そして劇団☆新感線最多の出演歴を誇り、本作で14作目の参加となるのが、池田成志さん。第48回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。近年の主な出演作に、舞台『新ハムレット』『歌妖曲 ~中川大志之丞変化~』『奇跡の人』、Netflix『離婚しようよ』などがあります。
さらに、高田聖子さん、粟根まことさんを始めとするお馴染み劇団員たちも揃い踏み。新感線流時代活劇をお見逃しなく!
2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』は、9月14日(木)〜10月21日(土)に東京・THEATER MILANO-Zaにて上演、11月1日(水)〜11月20日(月)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演です。詳細は公式HPをご覧ください。
“これまでの「いのうえ歌舞伎」とは一味違う”作品とのこと。昔からの新感線ファンも、今回初めて観る方も楽しめること間違いなしですね。