井上芳雄さんが日本ミュージカル界の成長のルーツを伝説の名優たちから探るトークショー『レジェンド・オブ・ミュージカル』が、待望の書籍になりました!「レジェンド・オブ・ミュージカル with 井上芳雄」は、井上さんとレジェンド俳優による伝説のトークショーを収めた珠玉の1冊です。
日本ミュージカル界の軌跡を辿る『レジェンド・オブ・ミュージカル』
『レジェンド・オブ・ミュージカル』は、2017年から2022年にかけてシアタークリエで開催されたトークショーです。井上芳雄さんがホストを務め、日本のミュージカル創成期を牽引した名俳優を毎回ゲストに招き、貴重なトークを聞き出します。井上さんとゲストの歌唱、ゲストのデュエットを交え、日本ミュージカル界の軌跡を辿るという演劇ファンにはたまらない内容でした。
井上さんといえば絶対的なプリンスであり、21世紀の日本ミュージカル界のトップランナーです。舞台にとどまらず、各メディアでもミュージカルの魅力を積極的に発信している井上さんは、国内におけるミュージカル界の成長を振り返り、その礎を築いたレジェンド達が舞台に注いできた情熱や生き様を知りたくなったのだそう。
彼らの経験した苦労、喜び、思い出に残る作品を知ることで、日本のミュージカル界を更に盛り上げ、新しい国内発ミュージカルの誕生に繋げられるのではないかという井上さんの想いから、この『レジェンド・オブ・ミュージカル』が企画されました。
この度出版される書籍「レジェンド・オブ・ミュージカル with 井上芳雄」では、トークショー全7回の公演の様子が余すことなく収録されています。井上さんのファン、ゲストのファンは勿論のこと、演劇とミュージカルが好きな全ての人にお薦めしたいトーク集です。
7人のレジェンド達とプリンスの役者魂がこもる1冊
「レジェンド・オブ・ミュージカル with 井上芳雄」に収録されているトークショーに招かれた豪華なゲスト7名を、出演順にご紹介します。
1人目は、まだ海外ミュージカルが日本に上陸して間もない1964年から東宝ミュージカルに出演し、『ラ・マンチャの男』と『シカゴ』の日本初演キャストを務めた草笛光子さん。
2人目は1964年に『アニーよ銃をとれ』でブロードウェイミュージカルに挑み、その後多くの二枚目役を演じ、いわばミュージカルプリンスの元祖である宝田明さん。2022年3月に惜しくもこの世を去りましたが、晩年までミュージカル界の活性化に尽力した宝田さんと井上さんの貴重なトークを読むことができます。
3人目の松本白鵬さんは、『ラ・マンチャの男』に54年間主演し、今年4月に自身の主演ファイナル公演を終えました。
4人目は1970年に宝塚星組の男役トップスターに就任し、『ベルサイユのばら』や『風と共に去りぬ』といった伝説的名作に数多く出演した鳳蘭さん。
5人目の上條恒彦さんは、『ラ・マンチャの男』では1977年から演じる牢名主役で松本白鵬さんと共にファイナル公演を務めました。
劇団四季ファンの井上さんが若い頃から尊敬しているというのが、6人目の光枝明彦さん。光枝さんは70年代から劇団四季の主要メンバーとして約30年間活躍し、退団後も精力的に舞台活動を続けています。
7人目は、宝塚在団時に『ベルサイユのばら』の初代マリー・アントワネット役で一世を風靡し、東宝版『エリザベート』では皇太后ゾフィーとしてルドルフ役の井上さんと共演経験のある初風諄さんです。
レジェンドたちの舞台にかける想いと人柄を、井上さんならではの視点から紐説く熱い役者魂がこめられた1冊となっています。
「レジェンド・オブ・ミュージカル with 井上芳雄」は、12月25日(月)発売。 お仕事と観劇の”推し事”を1年頑張った自分へ、ささやかなご褒美に本書を贈ってはいかがでしょうか?