絢爛と愛のカタルシスー
Truth ,Beauty ,Freedom ,Love

日本でも帝国劇場で今年初上演したが、ブロードウェイミュージカル版ムーランルージュは2019年6月28日よりプレビューが開幕しており、シャットダウン期間を跨いで現在もトニー賞10冠を始め、連日観光客からの大盛況をみせる目玉作品である。

映画版はミュージカル映画の大巨匠バズ・ラーマンが監督、主演のダンサーをニコール・キッドマン、若手作家役をユアン・マクレガーが大好演し、主題歌とも呼べるエルトン・ジョンのyour songも強烈に印象に残っている。映画版のプラスの印象が強すぎたため、当初ミュージカル舞台版が現れた時なかなかすんなりと観に行きたい気持ちになれなかったのだが、周りのたくさんの方がこの作品を観てレビューを聞いていたので、時を経てこの度馳せ参じるくだりとなった。 

まず、ブロードウェイ版に関しては何より、劇場のデコレーションがけたたましい。もはや劇場の域を超えて、劇場の全空間が映画のセットとなっている。

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小出恵介のブロードウェイ観劇日記

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