ブロードウェイのカル・リップケン

1987年初演以来、17000時間をこの舞台上で過ごし、89人を銃で撃ち、57人とキスをした。83000発以上の銃の弾が発火され、5000杯の小道具のコーヒーを飲んだー というまさに舞台に於ける生ける伝説がいた。ニューヨークマガジン誌をして”a true newyork mystery”と言わせる彼女、キャサリンラッセルを50丁目のオフブロードウェイの劇場に文字通り拝みに行った。

今作パーフェクト・クライム(完全犯罪)は、1987年4月18日から上演を開始、以来様々なオフ・ブロードウェイの劇場にて上演されているWarren Manziによる作品。裕福な精神科医の女性が旦那殺しの容疑を受け、ハンサムな刑事と彼女の自宅オフィスにて問答をする殺人ミステリー。今公演は87年初演以来まさに破竹のロングランを続けており、様々な劇場と配役を跨ぎこの4月で上演37年を経過、既に10月までのチケットは発売されているので、現状途絶える見込みなく、これは当然ながらオンブロードウェイを含むニューヨークにおけるシアター作品のロングラン公演のレコードで、今なおその新記録を常に更新し続けている。

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小出恵介のブロードウェイ観劇日記

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連載(12本)