2026年7月3日(金)から8月23日(日)まで、スーパー歌舞伎『もののけ姫』が東京・新橋演舞場で上演されます。スーパー歌舞伎初演から40周年という記念すべき節目に、スタジオジブリ不朽の名作『もののけ姫』が舞台上で生まれ変わります。
次世代の歌舞伎界を担うメインキャストが集結
本作の主人公アシタカ、そしてシシ神を演じるのは、スーパー歌舞伎の創始者・二代目市川猿翁さんを祖父に持つ市川團子さんです。
團子さんは2004年生まれの22歳。NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の森蘭丸役でも話題を集めた、注目の歌舞伎俳優のひとりです。
アシタカの衣裳をまとった扮装写真では、まっすぐにこちらを見つめる凛とした表情が印象的です。人間と自然との共存のために奮闘する主人公をどう演じるのか、期待が高まります。
そして『もののけ姫』のタイトルロール・サンを演じるのは中村壱太郎さん。中村鴈治郎さんの長男であり、日本舞踊吾妻流の七代目家元としての顔もお持ちです。
サンは山犬に育てられ、人間を憎んでいるという難しい設定の役柄です。壱太郎さんは、他に類を見ないこの人物を女形という様式美によってどう表現するのでしょうか。扮装写真では、映画版の魅力を活かしつつ、歌舞伎ならではの美しい衣裳を身にまとった姿にうっとりしてしまいました。
さらに、物語の重要人物であるエボシ御前を演じるのは、2024年に六代目を襲名したばかりの中村時蔵さんです。強いカリスマ性を備えたエボシ御前は、タタラ場のリーダーとして森の神々と対峙する存在。単なる悪役とも言い切れない複雑な人物像と、その魅力をふんだんに表現してくれるのではないでしょうか。
また、猪神の最長老・乙事主を市川中車さんが演じることが決まっており、團子さんとの親子共演も注目ポイントのひとつです。
スーパー歌舞伎ならではの演出にも期待
スーパー歌舞伎とは、哲学者・梅原猛さんが三代目市川猿之助(二代目猿翁)さんのために書き下ろし、神話の英雄ヤマトタケルの半生を描いた『ヤマトタケル』から始まった新しい歌舞伎のことです。
その後、四代目市川猿之助さんによってスーパー歌舞伎Ⅱが立ち上げられ、漫画『ONE PIECE』などを題材にした歌舞伎作品が次々に誕生しました。
古典からアニメーションまで、あらゆる物語を歌舞伎ならではのアクションや様式によって表現するスーパー歌舞伎。今回の『もののけ姫』の演出についても、興味深い点がいくつかあります。
まずは、主演の團子さんがアシタカとシシ神の二役を演じることです。シシ神とは物語の舞台である森を司る神のこと。筆者は、この重要な役がアシタカと二役で演じられることに、何か意味があるのではないかと考えています。
また、映画の『もののけ姫』には、サンの育ての親であるモロの君や乙事主など、巨大な獣の姿をした神々の存在が印象的です。
乙事主役は市川中車さん、モロの君役は市川笑三郎さんが演じることが決まっています。映画では人間の何倍もの大きさを誇るこの神々が、舞台ではどう表現されるのでしょうか。
そして2026年6月からは、『もののけ姫』の人気キャラクターである森の精霊「コダマ」のイラストが描かれた公演チラシも配布されています。これはスタジオジブリの鈴木敏夫さんが特別に描き下ろしたイラストで、ファンにはたまらないデザインです。コダマたちが公演の中でどのように登場するのかにも注目したいですね。

スーパー歌舞伎『もののけ姫』は、2026年7月3日(金)から8月23日(日)まで新橋演舞場で上演されます。チケット情報や上演スケジュールなど、詳しくは公式ホームページをご覧ください。
チケットぴあでのチケット購入はこちら<PR>また、松竹のYouTubeにてスーパー歌舞伎『もののけ姫』制作の裏側に迫る密着ドキュメンタリー「週刊もののけ歌舞伎チャンネル」が配信されています。(全10回予定)



















