ミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』が、11月20日(金)より日比谷のシアタークリエにて上演。2020年の日本初演から6年ぶりの再演となります。新たなキャストに木下晴香さん、飯田橋さんが加わりパワーアップした今作の魅力を紹介します。

人間よりも人間らしい。ヘルパーボットたちの友情と切ない愛

ミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』の舞台となるのは、ヘルパーボットが活躍する近未来のソウル。主人を失い旧型ロボット専用アパートで暮らすヘルパーボットたちの友情や切ない愛を描いた韓国発のミュージカル作品です。今作は2015年に韓国でトライアウト公演後、翌年2016年に初演を迎え、その後も幾度となく再演を重ねてきました。日本キャストでの初演はコロナ禍の2020年。2024年にはブロードウェイでも開幕し、2025年6月に開催された第78回トニー賞では、アジアで創られたミュージカルとして初の10部門ノミネート。作品賞、主演男優賞、演出賞、脚本賞、作曲賞、舞台デザイン賞の6部門受賞という輝かしい実績を残しています。人間よりも人間らしい感情を持ったヘルパーボットというユーモア溢れた設定も、今作の魅力のひとつです。

〈ストーリー〉
20xx年、ヘルパーボットが活躍する時代。ソウル郊外にひっそりと佇む、主人を失った旧型ロボット専用アパートでは、ヘルパーボット3のオリバーが大好きなレコードと雑誌に囲まれて植木鉢と共に穏やかに規則正しく暮らしていた。ある日、向かいの部屋に住むヘルパーボット5のクレアが訪ねて来て、充電コンセントを貸して欲しいと言う。同じヘルパーボットながら考え方が正反対で溌溂としたクレアに戸惑うオリバーだったが、2人は徐々に交流を深めていく。やむなく離れることになった主人ジェームスが住む場所へいつか会いに行くというオリバーに、クレアは一緒に旅に出ることを提案するが—。

新キャストに木下晴香、飯田洋輔

今回上演されるミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』のキャストには、初演からの続投となる二人の他に新キャストが加わり、注目を集めています。

オリバー役を演じるのは、初演でも同役を演じた浦井健治さん。『デスノート The Musical』『キングアーサー』などに出演、今年8月に再演されたミュージカル『ゴースト』では主演のサム役として出演しました。

Wキャストとしてクレア役を演じるのは声優として活躍する一方、歌手としても活動する花澤香菜さん。『鬼滅の刃』『劇場版 呪術廻戦0』をはじめ数多くの作品で声優を担当。舞台には、ダイワハウスSpecial地球ゴージャスプロデュース公演vol.15『ZEROTOPIA』、関智一さんとの二人芝居『日々、日々』に出演しています。

同じくWキャストとしてクレア役を演じるのは木下晴香さん。映画『アラジン』の日本語吹き替え版でジャスミンの声優を担当。ミュージカル『レ・ミゼラブル』ではファンテーヌ役を演じ、現在は7月から開幕した『ディア・エヴァン・ハンセン』にWキャストとしてゾーイ・マーフィー役で出演中です。

オリバーの元主人・ジェームズ役には飯田洋輔さん。元劇団四季所属で、『美女と野獣』『オペラ座の怪人』などに出演。退団後には、ミュージカル『レ・ミゼラブル』でジャン・バルジャン役を演じて注目を浴びました。その後も『ジャージー・ボーイズ』『夢から醒めた夢』などに出演し、多くのファンを魅了しています。

ミュージカル界で活躍する二人がキャストに加わり、初演とはまた違ったお芝居や雰囲気を感じられるかもしれません。

日本版の翻訳・訳詞・演出は劇団TipTapの上田一豪

ミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』は、ウィル・アロンソンとヒュー・パークの共同制作。作曲をウィル・アロンソン、脚本と作詞をヒュー・パークが手がけました。

日本版の翻訳・訳詞・演出を務めるのは演出家の上田一豪さん。ミュージカル『この世界の片隅に』の脚本・演出、『ミュージカルカウントダウンコンサート2025-2026』の構成・演出、ミュージカル『神経衰弱ぎりぎりの女たち』の翻訳・訳詞・演出など多くの作品を手がけています。また2006年には早稲田大学ミュージカル研究会OB・OGを中心に劇団TipTapを結成しており、オリジナルミュージカルを上演。2015年に初演された『Play a Life』は幾度となく再演され、観た方の心を温かく包み込みました。

『メイビー、ハッピーエンディング』のミュージカルナンバーは、アコースティックサウンドを中心とした懐かしさを感じる美しいメロディーが魅力。上田さんの温かみのある演出、切ないストーリーと共に作品の世界観を彩ります。

ミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』は11月20日(金)から12月13日(日)まで東京のシアタークリエにて上演されます。公式サイトはこちら

かずちぃ

ヘルパーボットが活躍する未来、旧型ロボット専用アパートなど設定がとても興味深く、年代問わず楽しめる作品ではないでしょうか。ストーリー、キャラクター、音楽といろんなところに注目してみてください。