2026年12月からEXシアター有明で上演のミュージカル『ミー&マイガール』。上演に先駆け製作発表会見が行われ、本作に出演する三浦宏規さん、上白石萌音さん、星風まどかさん、小野田龍之介さん、荒川務さん、池田成志さん、瀬奈じゅんさんと、演出の小林香さんが登壇しました。
誰かを愛するため、何を変えず、何を変えるのか?

1937年にロンドンで初演、『マイ・フェア・レディ』の逆転版とも言われるミュージカル『ミー&マイガール』。ロンドンの下町ランベス育ちの青年ビルが紳士として成長していく様と、恋人サリーとの恋模様を、テンポの良い音楽と軽快なタップダンスで描くロマンティック・コメディです。
東宝製作公演としては2003年、ビル役に唐沢寿明さん、サリー役に木村佳乃を迎えて帝国劇場で初演し、2006年・2009年には井上芳雄さん・笹本玲奈さんのコンビで再演。宝塚歌劇団によっても度々上演され、多くのファンに長く愛され続けるミュージカルとなっています。
1幕ラストの大ナンバー「ランベス・ウォーク」は帝国劇場でのラストコンサート『THE BEST New HISTORY COMING』でも披露され、客席を巻き込み盛り上げました。
東宝製作作品としての上演はおよそ17年ぶり。新演出・新キャストを迎え、新劇場EX THEATER ARIAKEオープニングラインナップ作品として上演が行われます。

演出を手がける小林香さんは作品について「始めから笑って笑って笑って、ちょっと涙して、最後に凄く大きな笑顔を咲かせて終わる。そういうミュージカルです。『ミー&マイガール』が誕生したのは今から約90年前、当時は現代劇として上演されていたと思います。当時のロンドンのお客様が求めているものを作品に入れ込んで、当時の世相や空気感を入れ込んだ最先端のミュージカルだったと思います。この作品はとても普遍的なテーマを抱えていて、誰かを愛し続けるために、自分の何を変えずに守り抜くのか、そしてまた誰かを愛するために、自分の何を変えていけば良いのかという問いを含んでいます。90年前の作品としてではなく、2026年、2027年を生きる現代の日本のお客様が、生々しくリアルにこの問いを感じられるよう、作品を作っていけたら」とコメント。

ビル役の三浦宏規さんは本作の出演に対し「色々なプレッシャーもあったんですけれども、稽古の最初に小林香さんが“この作品はコメディですから”とおっしゃってくださって、“そうだ、コメディだから楽しくやろう”と肩の荷がスッと降りて。今は楽しく稽古をさせていただいております」と心境を明かします。

サリー役の上白石萌音さんは本作について「小学生の頃にDVDを見て以来、大好きな作品で。サリーの曲もコソコソ練習していました。思ってもみなかった夢が叶って本当に幸せです。お芝居も歌もダンスも本当に濃くて、“あぁ、ミュージカルをやっているな”と毎日感じています。幼い頃から大好きで、憧れ続けたミュージカルにどっぷり身を浸して、憧れと夢がたくさん詰まったこの作品の中で、できることを精一杯、頑張りたいと思います」と強い思いが語られました。

ジャッキー役の星風まどかさんは、瀬奈じゅんさんがビル役で出演していた宝塚歌劇団の『ミー&マイガール』を小学生の頃に観劇し、「この世界に入りたい」と思ったそう。「コメディ、ハッピーなミュージカルということで、お稽古場では笑顔がたくさん飛び交っていて、笑顔の連鎖を今度はお客様にお届けできるよう、必死に稽古をしております」と稽古の様子を語ります。

ジャキーのフィアンセ ジェラルド役の小野田龍之介さんは「東宝版の初演から拝見していて、この作品のエネルギーに魅了された1人です。大事な作品に今回カンパニーとして携われること、嬉しく思っております。この作品に関わった俳優の皆さんのお話を伺うと、観た人が幸せになるのはもちろん、俳優の皆さん、スタッフ・オーケストラの皆さん、全ての人が魅了される、愛とエネルギーに溢れた作品だと皆さんおっしゃいます。そういう作品に出会えることが、俳優人生においても幸せです。熱くハートフルな作品を、2026年の疲れを吹き飛ばす勢いで上演してまいります」と意気込みます。

ヘアフォード家の弁護士 パーチェスター役の荒川務さんは「今回『ミー&マイガール』に携われること、非常に興奮しております。弁護士としてしっかり仕事をしつつも、コミカルな部分も盛り入れて、役作りに励んでいきたいと思います」とコメント。

ジョン卿役の池田成志さんは、舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』のロンドン公演・パリ公演を終えたばかり。「パリは例のデモ騒ぎで劇場の周りも大変でして、非常にヒリヒリしている世の中なんだなと身に染みて感じています。お芝居って色々なジャンルがあって良いと思っているのですが、こういう鬱々とした世の中で、おおらかな、幸せな作品があると非常に良いなと思っております」と感慨深く語ります。

マリア公爵夫人役の瀬奈じゅんさんは「宝塚を退団して、色々な方とご一緒する中で、大袈裟ではなく必ずカンパニーで1人は、『ミー&マイガール』を観てこの世界を目指したんです、大好きですと言いにきてくださいます。それだけ人を前に動かす大きな力を持った作品なのだなと毎回感じますし、私自身も頑張って良かったなと、勇気をもらえる作品です。鬱々とした世の中で、みんなで前を向いて進んでいこうという気持ちも込めてお届けできたら」と意気込みを。
舞台『千と千尋の神隠し』で2022年の初演から共演し、ロンドン公演の際に『ミー&マイガール』の舞台となるランベスを2人で訪れたという三浦さんと上白石さん。

お互いの印象について三浦さんは「萌音ちゃんは僕なんかが語るに及ばないくらい魅力的な方です。人前に出ている姿の素晴らしさは皆さんよくご存知だと思いますけれど、稽古場やそれ以外の部分での居方も本当に凄くて、同年代で一番尊敬している俳優です。勉強になることばかりですし、知性も品格もあるし、チャーミングさもある。奇跡みたいな人」と照れながらも絶賛。
上白石さんは三浦さんについて「柔軟性がすごい人だなと思います。もちろん体も柔らかいんですけれども(笑)、一緒にお芝居していても凄く周りを見ていて、全部をキャッチして、全部に反応してくれて。全てを皆にシェアしてくれる柔軟性のある役者さんだなと思っています。舞台上にいてくれるだけで安心感がとてもあって、私は既に稽古場から甘えまくっています」と信頼を明かしました。
またミュージカルの魅力や意義について三浦さんは「生じゃないものでエンタメを得られる時代だからこそ、生で、その場でやっているものを観ることができることに価値を見出す時代が来るんじゃないか。いや、既にそうなんじゃないかと信じています。チケット代も高くなっていて、誰もが気軽に観に行けるエンタメではなくなってきているということも、同時に認識しています。僕たちにできることは真摯に、目の前のお客様に1つ1つの作品を届けていくこと」と語ります。

上白石さんは「ミュージカルということで言えば、歌も踊りもお芝居もあって、心のノックの仕方がいっぱいあって。劇場を出る時に思わず口ずさんでしまう歌があったり、思わずやってしまう振りがあったり、心に残る台詞があったり。ミュージカルを観た時しか動かない心の部分があるなと感じます。特にそれがふんだんに詰め込まれているのが『ミー&マイガール』だと思うので、色々な心へのアプローチの仕方を我々も模索しながら、幸せな何かを持ち帰っていただけるよう、頑張りたい」と意気込みました。
ミュージカル『ミー&マイガール』は2026年12月6日(日)から27日(日)までEXシアター有明、2027年1月3日(日)から24日(日)まで博多座、1月31日(日)から2月8日(月)まで梅田芸術劇場メインホールにて上演されます。公式HPはこちら
愛に溢れた温かなミュージカル作品が年末年始にある嬉しさ!東宝製作ではおよそ17年ぶりと、上演を心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。今だからこそ、大きな癒しをくれる作品になりそうです。




















