浅草と言えば東京の有名な観光名所のひとつ。雷門の前で大勢の観光客が写真撮影する光景はおなじみですよね。実は浅草にもいくつか劇場が存在するのをご存じでしょうか。今回は歴史のある劇場から最近リニューアルした劇場まで、浅草観光と一緒に楽しめる劇場を紹介します。

色物寄席を観るならココ!ビートたけしの舞台デビューの場となった東洋館(浅草フランス座演芸場東洋館)

東洋館は東京都内で「色物寄席(いろものよせ)」を行っているたったひとつの劇場として有名。「色物寄席」とは、主に落語以外の漫才・コント・マジックなどの演芸のことを言います。

東洋館は昭和26年(1951年)に「浅草フランス座」としてオープン。二度の閉館後、平成12年(2000年)に東洋館として再度オープンしたのが現在の建物です。東洋館はビートたけしさんが初めてコントを披露した場所で、エレベーターボーイをしていたことでも有名。テレビで活躍している芸人のネタを始めさまざまな演目を一度に楽しむことができ、好きな時間に入退場できるのも魅力です。チケットは予約なしで当日11時30分から販売開始。浅草観光に来た当日に思い立ち、ふらっと寄れるのも嬉しいですね!

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ドラマ『タイガー&ドラゴン』のロケ地としても人気!浅草演芸ホール

浅草演芸ホールは東洋館と同じ建物内にあり、落語を中心とした公演が楽しめる劇場です。365日年中無休で落語の公演を行っており、このような劇場のことを「寄席(よせ)」や「落語定席(らくごじょうせき)」と言います。

浅草演芸ホールは昭和39年(1964年)に東洋館の4階と5階にオープンしたのち、現在営業している1階へと移動。こちらの劇場も観客の入れ替えなしで好きな時に入退場が可能なため、落語に触れたことがない方でも気負わずに鑑賞できます。常連の中には、昼の部と夜の部を合わせて9時間居続けるという方も。噺家さんとの距離が近いのも何度も通いたくなる魅力のひとつです。

また浅草演芸ホールはドラマ『タイガー&ドラゴン』のロケ地としても有名。ドラマを見て実際に浅草演芸ホールを訪れた方も多いのではないでしょうか。こちらのチケットも東洋館と同様、当日11時30分より販売となっています。

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オンライン型の小劇場!ホテルやレストランと一体化した浅草九劇

浅草九劇は、演劇・コント・ライブを楽しめる全96席の小劇場です。ステージとの距離が近いため、役者の表情がしっかりと見えることでも人気。舞台全体を見渡すよりも、役者を近くに感じたい方には嬉しい距離感となっています。

浅草九劇は2017年3月にオープン。2020年6月にはコロナ禍の影響を受け、オンライン型の劇場としてリニューアルされました。劇場での観劇はもちろん、ライブ配信や収録配信も可能となったので直接足を運べない方でも楽しめます。

また浅草九劇は、浅草九倶楽部という劇場・ホテル・レストランがひとつになった施設の中にあります。1階がレストラン、2階が劇場、3階以上がホテルの客室となっており、観劇・食事・宿泊が一ヶ所で済ませられるのも魅力です。

浅草九劇では2021年8月21日まで『真Ninja Illusion LIVE The REAL 〜正義忍者vsゾンビ忍者〜』を上演しています。

かずちぃ

浅草にある劇場の中から3つの劇場を紹介しました。普段はミュージカルやストレートプレイしか観ないという方も、浅草の観光のついでに足を延ばしてみてはいかがでしょうか。新たな感動や発見があるかもしれません。