ドランクドラゴンの塚地武雅さんや、ネプチューンの原田泰造さんなど、お笑い芸人でありながらも映画やドラマで”俳優”として活躍する方々がたくさんいます。今回はその中でも、”舞台演劇”で活躍するお笑い芸人さんをご紹介します。
演劇賞にノミネート!独特な世界が癖になる「かもめんたる」
かもめんたるは、岩崎う大さん・槙尾ユウスケさんによるお笑いコンビ。2013年の「キングオブコント」チャンピオンです。コントを中心に活動、ネタの雰囲気はエロ・グロ・ナンセンス。独特な雰囲気が癖になります。
2015年に「劇団かもめんたる」を立ち上げ、これまでに石田剛太(ヨーロッパ企画)さん、加藤啓(拙者ムニエル)さん、宮下雄也(RUN&GUN)さんらが客演として参加。第7回公演『宇宙人はクラゲが嫌い』には俳優・八嶋智人さんも出演しました。第8回公演『GOOD PETS FOR THE GOD』、第9回公演『君とならどんな夕暮れも怖くない』上演時には「岸田國士戯曲賞」の候補作に選出されるなど、舞台演劇界でも注目を集めています。
かもめんたるは客演としての舞台出演も多く、ナイロン100℃の42nd SESSION『社長吸血記』、舞台『「アンフェアな月」第2弾~刑事 雪平夏見シリーズ~「殺してもいい命」』などにも出演しています。
ミュージカル『メリー・ポピンズ』初演に出演!独特な世界観が持ち味の「もう中学生」
お笑い芸人・もう中学生さんは、ダンボールで作った大道具や小道具を使用した1人コントが中心。ゆるい語り口ながらも、その中に教訓・道徳めいたものを含む独特なワールドが魅力です。「タメになったね〜」「タメになったよぉ〜」というフレーズでネタを締めることでもおなじみですよね。
もう中学生さんは、舞台『ハイスクール! 奇面組』シリーズに出瀬潔役で出演。2018年にはディズニーミュージカル『メリー・ポピンズ』にロバートソン・アイ役で出演しました。『レ・ミゼラブル』などにも出演する若手実力派ミュージカル俳優の小野田龍之介さんとWキャストをつとめ、普段の姿からは想像がつかない歌唱力が話題となりました。
主演ミュージカル出演など舞台俳優としても大活躍!”ディラン”でおなじみの「なだぎ武」
なだぎ武さんは、1989年にお笑いコンビ「スミス夫人」としてデビュー。2001年に解散、2002年に「ザ・プラン9」(以下プラン9)に所属。2015年に脱退後はピン芸人になっています。2007年・2008年に「R-1ぐらんぷり」で2冠を達成し、この大記録は2021年時点で破られていません。
2010年代には、ものまねレパートリーの1つである『ビバリーヒルズ青春白書』のディラン・マッケイと、ピン芸人の友近さんの架空キャラクター・キャサリンのコンビで一躍有名に。今年は東京オリンピック開会式の出演も話題となりましたよね。
なだぎさんが所属していたプラン9では、漫才やコントの他、本公演と呼ばれるコントと演劇の組み合わさった独自の演目がありました。また2009年に宮本亜門さん演出のミュージカルに出演したのを皮切りに、ミュージカル『魔女の宅急便』、舞台『モブサイコ100』シリーズ、コント集団 カジャラ #4『 怪獣たちの宴 』 など様々なジャンルに出演。2017年のミュージカル『ソーォス!』では主演をつとめています。
11月6日から30日まで上演されている『ニンジャバットマン ザ・ショー』では、俳優の財木琢磨とWキャストでジョーカーを演じ、12月には『幽幻道士 キョンシーズ THE STAGE』に出演が決まっているなど、舞台演劇界でも大活躍中です。
他にも『レ・ミゼラブル』に出演しているトレンディエンジェルの斎藤司さんや、ミュージカル『グリース』日替わりキャストでこがけんさんが出演するなど、様々な芸人が舞台に出演しています。好きな芸人さんをきっかけに演劇・ミュージカル作品を見に行ってみては?