2023年の1月に、生田絵梨花さん主演で日本初上演が決まった『MEAN GIRLS』。映画版やブロードウェイでの上演のことを知り、作品について予習しておきましょう!

アフリカ育ちの少女が、アメリカのスクールカーストへ?!

『ミーン・ガールズ』は、2004年に公開された学園コメディ映画です。主人公のケイディは、動物学者の両親の元、アフリカで生まれ育ちました。自宅学習で過ごしており、学校に通ったことがありません。しかし、16歳になってアメリカのシカゴの郊外に引っ越すことになり、初めての学校生活に緊張気味。 

周囲から浮いていたケイディに、ロック好き女子のジャニスとゲイボーイのダミアンの二人が話しかけます。二人からは、学校には派閥があり、特に「プラスチックス(Plastics)」という校内アイドル三人組には気をつけるように教えられます。
ある時、ケイディはプラスチックスのボス・レジーナに助けられたことをきっかけに、レジーナから仲間にいれてあげてもいいと言われます。戸惑いながらジャニスに報告をするケイディ。すると、ジャニスは、仲間になったふりをして、レジーナの弱みを握ってきてほしいと言います。ジャニスとレジーナの間には過去に因縁があったのです。最初は抵抗を感じていたケイディでしたが、徐々にグループに取り込まれて行き…

ケイディが、キラキラした笑顔の裏に隠された弱肉強食な女の子の世界に触れ、大切なことは何か学んでいく物語です。物語は学園生活を描いていますが、ティーン・エイジャーだけでなく大人にとっても、人との関わり方を今一度考えさせてくれる作品となっています。

オリジナルキャストに日本人の姿も!ガールズパワー満載のブロードウェイ・ミュージカル

2018年にブロードウェイで開幕し、若いキャストたちによる、パワフルで勢いのあるカンパニーとして注目されました。同年のトニー賞にて、作品賞、主演女優賞、脚本賞など、最多12部門にノミネート。

映画の脚本を手がけたコメディアンのティナ・フェイが本作の脚本も手がけ、映画の印象的なシーンは残したままに、現代のSNS文化などが取り入れられた舞台版。映画でも印象的だった、プラスチックスとケイディ4人が着ているピンクの衣装や、ミュージカル『キューティ・ブロンド』で作詞・作曲を手がけているニール・ベンジャミンの歌詞、華やかでポップな楽曲とダンス。ガールズパワー満載のミュージカルです。

そして、『MEAN GIRLS』のオリジナルキャストには、なんと日本人キャストが!兵庫県出身の高橋リーザさんは、アメリカの大学のミュージカルコースを卒業してから3年後にブロードウェイミュージカル「Mean Girls」のオリジナルキャストに選ばれました。追加キャストをオープンコール・オーディション(誰でも受けられるオーディション)で1人だけ募集していたところ、そのひと枠を勝ち取ったんだそう!2018年に念願のブロードウェイデビューを果たしました。

4年越しの夢が叶った『MEAN GIRLS』日本上演

ブロードウェイで大人気の『MEAN GIRLS』が、日本初上陸!2023年1月に生田絵梨花さん主演での上演が決定しました。演出・上演台本・訳詞を小林香さんが務めます。小林さんは、ミュージカル「マドモアゼル・モーツアルト」や、オフ・ブロードウェイミュージカル『The Last 5 Years』の演出を務められ、オリジナルミュージカルやショーの演出に定評があります。「ブロードウェイ版は笑いとパワーに満ちていました。私たちも抱腹絶倒のノリとカッコ良さで日本版『ミーンガールズ』をお届けいたします」とコメントされました。

生田さんは、2018年のトニー賞授賞式の番組中継ナビゲーターを担当。その際「いつか『ミーンガールズ』やりたい!」と発言しており、「まさか、叶う日が来るとは…」と感動を顕にされました。ブロードウェイミュージカル『MEAN GIRLS』は2023年の1・2月に東京建物 Brillia Hallで東京公演を実施、全国公演も予定されています。公式サイトはこちら

ミワ

日本にもあのピンクの舞台が広がると思うと待ちきれません。日本版として初の公式翻訳や演出がどうなるか楽しみです。