8月11日(木)からBunkamuraオーチャードホールで幕を開ける『コーラスライン』の来日公演。来日公演は2018年以来4年ぶりの実現となります。U-25チケットでは6,000円で鑑賞することができます!コーラスラインについての過去記事はこちら

夢と目標を掲げる全ての人の物語

ブロードウェイでの成功を夢見る名もなきダンサーたちを描いたブロードウェイ・ミュージカルの金字塔的傑作『コーラスライン』。1975年に初演され、翌年のトニー賞で最優秀ミュージカル賞・演出賞・振付賞・脚本賞・楽曲賞など計9部門を制覇しました。 1975年の初演から1990年4月28日の千秋楽まで計6137公演というロングラン公演を記録し、1985年には映画化。日本初演は、1979年に東京・日生劇場での劇団四季の上演でした。

今回の来日公演にあたり、演出・振付・再構成を務めるのは、バーヨーク・リー。1975年、ブロードウェイ初演の『コーラスライン』でメインキャストの一人であるコニー役を演じていた、ミュージカル界のレジェンドです。

「コーラスライン」と呼ばれる、舞台に引かれた、1本の白いライン。それは、メインキャストとコーラスの境界線です。『コーラスライン』の舞台は、ニューヨーク・ブロードウェイのある劇場。新作ミュージカルでのコーラスダンサーを選ぶオーディションが行われていました。新進気鋭の演出家ザックの元に、わずか8つの枠を目指し、大勢のダンサーが集まりました。

最終選考に残ったのは、17名のダンサーたち。演出家のザックが、「履歴書に書いてないことを話してもらおう。君たちがどんな人間なのか」と問うと、戸惑いながらも、一人一人が自分の人生を語りはじめます。厳しいオーディションに合格したとしても、なれるのは名も無い「コーラス」。それでも、たった8人の枠に残るため、自分のすべてを賭けます。

「愛する夢のために、すべてを賭け、悔いのない人生を生きる」ダンサーたちのドラマは、夢や目標を掲げて人生を生きる全ての人に当てはまる、私たちの物語でもあると感じられます。

たった一本の白い線こそ、青春を担う

本作の舞台セットは、床に引かれた一本の白い線だけ。『CATS』などのように作り込まれたセットなどはありません。しかし、シンプルな舞台セットこそ、本作にリアリティを与えています。本作の原案・振付・演出を担ったマイケル・ベネットは、実際にダンサーを集めて徹底的なインタビューを行ったんだそう。それ故、ショー・ビジネス界で成功したいと思っている若者たちの生き様を赤裸々に描いた、他にはないバックステージ・ミュージカルとなりました。豪華な舞台セットではなく、メインキャストとの間に隔てられた一本の白い線こそ、彼らの苦悩や葛藤を描くのにリアルな舞台セットなのです。

『コーラスライン』は、8月11日(木)〜8月28日(日)Bunkamuraオーチャードホールにて上演です。サマーナイトキャンペーンで、お得なS席ペアチケットも!(※対象公演が限られているのでご注意ください。)公式HPからご確認ください。

ミワ

今回の公演のためにキャストはオーディションで選ばれています。初演時に出演のバーヨーク・リーから受け継がれるであろうマイケル・ベネットのスピリットが感じられる公演になるのではないでしょうか。