SNSでは舞台作品を観た人が舞台や出演者の写真を載せているのをよく見かけますよね。「劇場で写真を撮ってもいいの?」と思うかもしれませんが、実は舞台作品には、写真OKタイムを設けているものもあるのです。むしろ近年では、写真OKタイムがある作品がほとんど!
もちろん、撮影するにはマナーを守ることが必要不可欠です。近年増えている舞台作品の写真OKタイムについて、注意点も合わせて詳しく解説します。
写真撮影OKなのはどんなとき?
演劇・ミュージカル作品の公演では、限られた時間のなかで劇場内の写真撮影が許可される写真OKタイムが用意されていることがあります。
作品や主宰する劇団によって、撮影できるタイミングはさまざま。劇団四季と宝塚歌劇団では、専用劇場において上演前の舞台の写真撮影が許可されています。
一部の作品では舞台セットや演目名がデザインされた看板などが撮影できるため、劇場ロビーにあるキャストボードと合わせて、観劇の思い出になるぴったりの写真が撮れますよ。
出演者を撮影できる写真OKタイムのほとんどは、カーテンコールのタイミング。終演後に行われるカーテンコールの撮影が許されている作品は、フラッシュなしの静止画であれば、衣装を着た俳優たちの様子を自由に撮影できるのです。
カーテンコールの撮影に関しては日にちを限定している作品も多く、限られた日程で行われる”スペシャルカーテンコール”の日のみ撮影できるという場合もあります。
写真OKタイムに気を付けるべきこととは?
普段は写真に収めることのできない舞台セットや俳優の姿を撮影できる写真OKタイム、とてもありがたいサービス.です。そのため、撮影時にはマナーを守るようにしましょう。
写真撮影をする際は、劇場スタッフの案内に必ず従うこと。上演前やカーテンコールに撮影できるといっても、時間が限られている場合があります。上演前のアナウンスが掛かるまでや、劇場内のスタッフが”撮影OK”と書いた看板を掲げている間など、写真が撮れるタイミングはスタッフの指示に合わせるようにしましょう。
また撮影するときは、自分の座席から座ったままの状態でのみ許されている場合がほとんど。他の観客の邪魔になるような距離で撮影しないように、注意を払うことが大切です。
写真OKタイムにはスマホの使用が許されているため、上演中もスマホの電源を入れて準備しておいても大丈夫です。しかし気を付けてほしいのが、光と音の漏れ。上演時にこれらが舞台の邪魔をしないよう、スマホはマナー・サイレントモードか、機内モードにしておきましょう。可能であればカメラアプリのシャッター音も、消すか音量を下げるかをしておくとより親切です。 そして最も大切なのは、すべての舞台作品が写真OKとは限らないということ。主催者や作品によってルールは異なるので、「必ず写真撮影ができる」と思わないほうがいいでしょう。例えば劇団四季や宝塚の公演であっても、地方の劇場や劇団の専用ではない劇場であれば撮影できないことも。写真が撮りたいと思ったら、事前に作品の公式ホームページをチェックしておくことをおすすめします。
最近増えている写真OKタイム。観客にとってはかなりありがたいサービスですが、公演主催者の好意によるものだということを忘れず、マナーを守って楽しみたいものですね。なかには舞台作品のグッズと一緒に撮影したり自撮りをしたり、劇場内でSNS投稿用の写真を撮影する人もいると思います。その場合も、写真OKの場所やタイミングが劇場・公演のルールに合っているかを確認したうえで楽しみましょう!