「一度は宝塚歌劇団の舞台を観てみたいけれど、どれがいいのかわからない」と、宝塚歌劇団での観劇をためらってしまう方もいるのではないでしょうか。初めて宝塚歌劇団を観に行くなら、自分の好みに合った作品と出会いたいですよね。そこでこの記事では、宝塚歌劇団の初心者向けに、おすすめの作品の選び方について解説します。

宝塚歌劇団の作品はどうやって選べばいい?3つのポイントに注目

宝塚歌劇団では、1年を通して様々な舞台が上演されています。演じる組やトップスターによって個性があり、華やかな世界観を味わえるところが宝塚歌劇の魅力。バラエティ豊かな作品群から観たいものを選ぶにあたって、3つのポイントに注目してみましょう。

1.公演形式で選ぶ

宝塚歌劇団は、花・月・雪・星・宙という5つの組で構成され、ローテーションで公演を行っています。また、宝塚大劇場と東京宝塚劇場において、各組が年に1~2回の本公演を実施。一方で、地方の劇場を巡る別箱公演もあります。宝塚大劇場か東京宝塚劇場にアクセスしやすい方には、本公演の観劇がおすすめ。遠征するのが難しい場合は、近隣で別箱公演が行われていないかチェックしましょう。

さらに、本公演の種類は2つに分けられます。ミュージカルだけの「一本物」と、ミュージカルとショーの「二本立て」。ミュージカル作品が好きなら、一本物でじっくりと宝塚劇場の世界観に入り込んでみてはいかがでしょうか。また、二本立てだと後半から豪華絢爛なショータイムを満喫できるので、歌やダンスに興味のある方にはぴったりです。

公演によって形式が異なる点に注意して、作品選びの参考にしてくださいね。

2.気になるタカラジェンヌで選ぶ

最近、「推し活」という言葉がよく聞かれるようになりました。特定の人物を応援したくなるファンの心理は、もちろん宝塚歌劇団にも当てはまります。

宝塚歌劇団の5つの組には、トップスターを始めとした団員が所属。芝居や歌、ダンスなど自分の特技を活かし、舞台に立っています。

そんなタカラジェンヌの中で、ちょっと気になる方を見つけてみませんか?特に公演期間中には、街頭のポスターやYouTube公式チャンネルの舞台映像を通じて、タカラジェンヌの姿を見られる機会が増えます。また、テレビ番組で歌唱力やトークの様子を知ることも可能。そこで「素敵だな」と感じたタカラジェンヌが出演する作品を選べば、観劇に対するハードルも下がるでしょう。推しのタカラジェンヌがいることによって宝塚歌劇団への興味が深まり、すっかり魅了されてしまうかもしれませんよ。

3.舞台の演目で選ぶ

宝塚歌劇団の作品といえば、あの有名な『ベルサイユのばら』をイメージする方が多いかもしれません。しかし、実際には幅広いジャンルの作品に挑戦し、進化し続けている歌劇団なんです。

宝塚歌劇団で上演される作品は、大きく3つに分類できます。

・ミュージカル作品
・漫画、アニメ、小説など原作のある作品
・演出家によるオリジナル作品

ミュージカル作品の例としては、『エリザベート』や『ロミオとジュリエット』『スカーレットピンパーネル』といった名作が挙げられます。ミュージカルに詳しい方なら、今まで見た舞台と宝塚歌劇団バージョンを比べてみても面白そうですよね。

また、漫画や小説がベースの場合、事前に原作を読んでおけば、物語の全体像を把握できます。あらすじがわかっていることで、タカラジェンヌの演技や舞台演出に集中しやすくなりますよ。

さらに、宝塚歌劇団では、組のイメージにあわせて書き下ろされたオリジナル作品も上演しています。こちらは推しの組やタカラジェンヌがいる方向けといえるかもしれませんが、宝塚歌劇でしか観られない貴重な演目です。2回目以降に観たい作品を探している、という初心者におすすめだといえます。

このように宝塚歌劇団の舞台を観るなら、自分にとって馴染みの深い作品や興味のあるテーマ、心惹かれるタカラジェンヌを基準として選ぶといいでしょう。

もこ

筆者が宝塚歌劇団に興味を持ってから、初めて自分で選んだ作品は『エリザベート』。ストーリーの大筋を知っていたことが、決め手となりました。皆さんも「物語が面白そう」「このスターが気になる」といった心のアンテナに従って、作品を選んでみてください!