日本では日々、様々な劇場で多くの作品が上演されています。実は東京都には数多くの劇場が存在します。数十席の劇場から、2000人以上が観劇できる劇場まで。今回は、東京都内で演劇・ミュージカル等を上演している主な劇場(大劇場・中劇場)についてまとめてみました!

グランドミュージカルの上演やロングラン公演専用の大劇場16選

Bunkamura
総客席数:オーチャードホール2,150席(3階席まで)、 シアターコクーン747席(2階席まで)
Bunkamuraは1989年に誕生した日本初の大型の複合文化施設。コンサートホール、劇場、美術館、映画館が揃っており、オープン以来、新しい文化の発信基地として常に注目を集めています。Bunkamura 内にあるBunkamura オーチャードホールは、日本初の大規模シューボックス型ホール(※)。クラシックコンサートをメインに、オペラ、バレエ、ミュージカルが上演されています。

Bunkamura シアターコクーンは、コンパクトで、舞台と客席の一体感、臨場感のある劇場。舞台面と客席の一部が可動式になっているため、さまざまな舞台づくりが可能です。

※シューボックス型ホール:天井が高く、両側の壁は垂直に作られている長方形型のホール。音が客席全体に均一に響くことが特徴です。

東京宝塚劇場
総客席数:2,079席(2階席まで)
東京宝塚劇場は、1934年に宝塚歌劇団の東京での本拠地となる劇場として開館。2001年にリニューアルオープンしました。客席は千鳥配置になっており、どの席からもステージが見えるように設計されています。劇場エントランスのシャンデリアと赤い絨毯が非日常を演出し、宝塚歌劇の夢の世界へと誘います。

東急シアターオーブ
総客席数:1,972席(3階席まで)
東急シアターオーブは、渋谷ヒカリエの11〜16階に位置する劇場。2012年に開館し、こけら落とし公演は、ブロードウェイミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』の来日公演で話題となりました。多様な演出に対応できる、高い自由度を持った劇場であるため、海外から招致したミュージカルが演出を大幅に変えずに上演することが可能となっています。

帝国劇場
総客席数:1,897席(2階席まで)
帝国劇場は1911年に日本初の洋式劇場として誕生し、1966年に建て直され、現在の形になりました。ミュージカル『レ・ミゼラブル』や『エリザベート』『ミス・サイゴン』など、名作と呼ばれる多くの作品を上演してきました。現帝国劇場は2025年の大千穐楽を持って改修工事へと入ります。

新国立劇場
総客席数:オペラパレス1,806席(4階席まで)、中劇場788〜1,030席(2階席まで)、小劇場358~468席(1階席のみ)
新国立劇場は、1997年に開館しました。オペラ、舞踊(バレエ・ダンス)、演劇の3部門でそれぞれに芸術監督を置き、年間約300ステージの主催公演を行っています。

オペラパレスはオペラ・バレエ専用劇場。中劇場はプロセニアム形式とオープン形式2つの上演スタイルに対応可能です。遠い2階席最後列からでも舞台まで25mのため、臨場感のある空間となっています。小劇場は、客席も含め劇場全体の床がすべて可動式です。
新国立劇場には、国内外の講師陣が高度な指導にあたりアーティストを育成する「オペラ研修所」、「バレエ研修所」、「演劇研修所」という3つの劇場付属の研修機関があります。

日生劇場
総客席数:1330席(オーケストラピット使用時1234席)、(2階席まで)
1963年に開館した日生劇場は、著名な建築家・村野藤吾さんによって設計された劇場。昭和を代表する建築の一つとして高い評価を得ている建物です。劇場の中は壁も天井も全て曲面で構成されており、独特の幻想的な雰囲気を生み出しています。

1964年から、都内の小学生を無料で招待する「ニッセイ名作劇場」(現「ニッセイ名作シリーズ」)を毎年実施しています。グランドサークルという中二階の席があり、2列でゆったりと観劇することが出来ます。

JR東日本四季劇場[春]
総客席数:約1,500席(2階席まで)
旧・四季劇場の伝統と歴史を受け継ぐ劇団四季の新拠点となっているJR東日本四季劇場[春]。
ミュージカル『アナと雪の女王』の上演に伴い、2021年に「ウォーターズ竹芝」3階にオープンしたばかりの劇場です。


新橋演舞場
総客席数:1,428席(3階席まで)
1925年に開館した新橋演舞場。新橋花柳界の重鎮、川村徳太郎さんが「京都や大阪には立派な演舞場や歌舞練場があるのに、東京にないというのは残念だ」と、新橋演舞場株式会社を設立したのが起源なのだそう。この建物は1948年に東京大空襲で焼失してしまい、1982年に再建。現在の演舞場に新装されました。歌舞伎だけでなく、スーパー歌舞伎や新派、松竹新喜劇やコンサートなども上演しています。


明治座
総客席数:1,368席(3階席まで)
1873年に「喜昇座」としてオープンした明治座は、東京でもっとも古い歴史を持ち、2023年には創業150年を迎えます。歌舞伎からミュージカルまで上演可能な舞台設備を持つ、3階建ての多彩な劇場です。演目によっては、花道が登場することもあります。


赤坂ACTシアター
総客席数:1324席(2階席まで)
赤坂サカスの中にある赤坂ACTシアターは、2008年に開館。2022年に舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の上演のため半年間の大規模改修工事を実施。どこにいてもハリー・ポッターの物語の世界を感じられる空間へとリニューアルし、『ハリー・ポッターと呪いの子』専用劇場となっています。
観劇リポート記事はこちら。新キャストについての記事はこちら

東京国際フォーラム ホールC
総客席数:1,502席(3階席まで)
東京国際フォーラム ホールCは、最後列から舞台までの距離が比較的近いコンパクトな劇場。豊かな音響設備が特徴です。

IHIステージアラウンド東京
総客席数:1,314席(1階席のみ)
IHIステージアラウンド東京は、東京・豊洲にある360度シアター。
巨大な盆に乗った観客席は円形の中心に位置し、回転しながらステージを1周する造りとなっています。これまでにない感覚で、ダイナミックな舞台を楽しむことができるアジア初の没入型エンターテインメント施設です。なお、IHIステージアラウンド東京は閉館することが決まっており、ラストシーズンの作品として新作歌舞伎『ファイナルファンタジーX』が上演されています。

東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
総客席数:1,248席(オーケストラピット使用時1139席)(3階席まで)
東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)は、区民に多様な鑑賞機会を提供することを目的として「Hareza 池袋」に2019年に開館した劇場です。2022年に観劇環境の向上のため、座席の改修が行われました。

電通四季劇場[海]
総客席数:約1,200席(2階席まで)
電通本社ビル「カレッタ汐留」内にある劇場で、2002年にこけら落とし公演は『マンマ・ミーア!』。過去には、劇団四季の看板公演『オペラ座の怪人』や『ウィキッド』などの公演が行われていました。2015年からディズニーミュージカル『アラジン』のロングラン公演中です。

有明四季劇場
総客席数:約1,200席(2階席まで)
有明四季劇場は、「有明ガーデン」内に位置する劇場。2021年に開館し、ディズニーミュージカル『ライオンキング』でのロングラン上演を行っています。

JR東日本四季劇場[秋]
総客席数:約1,200席(2階席まで)
旧・四季劇場の伝統と歴史を受け継ぐ劇団四季の新拠点。2020年に「ウォーターズ竹芝」2階にオープンしました。2023年3月21日(火・祝)までは『バケモノの子』が上演中。2023年5月から『ノートルダムの鐘』、そして10月には『ウィキッド』が上演される予定です。

臨場感ある舞台、会場の一体感を感じられる中劇場16選

東京芸術劇場
総客席数:プレイハウス 客席数834席(2階席まで)、シアターイースト272~324席(1階席のみ)、シアターウエスト195~278席(1階席のみ)
東京芸術劇場は、1990年に開館。2012年にリニューアルオープンしました。2009年に、日本を代表する劇作家・演出家の野田秀樹さんが初代芸術監督に就任。NODA MAP『フェイクスピア』『Q:A Night at the Kabuki』などを始め、数々の名作が東京芸術劇場にて上演されてきました。

演劇作品はプレイハウス・シアターイースト・シアターウエストにて上演されていますが、世界最大級のパイプオルガンを有するクラシック専用の大ホール(コンサートホール)も有しています。

池袋サンシャイン劇場
総客席数:808席(2階席まで)
サンシャイン劇場は、サンシャインシティ文化会館4階にある劇場で、1978年にオープンしました。
場内は、黒を基調とした落ち着いた雰囲気。松本幸四郎さん・市川染五郎さん共演の『アマデウス』が上演され、話題となりました。


天王洲銀河劇場
総客席数:746席(3階席まで)
天王洲 銀河劇場は、東京モノレール 「天王洲アイル駅」から徒歩1分の場所にある、馬蹄形三層構造の劇場です。舞台と客席の距離が最大でも20メートルで、ライブの迫力が客席にダイレクトに伝わってきます。


THEATRE1010
総客席数:701席(2階席まで)
THEATRE1010(センジュ)は、北千住マルイの10・11階に位置する劇場です。足立区の新しい芸術・文化拠点として開館しました。客席と舞台が互いに間近に感じられ、一体感が味わえます。


PARCO劇場
総客席数:636席(1階席のみ)
1973年に西武劇場としてオープン。1976年にPARCO西武劇場に、1985年にPARCO劇場に改称。そして、2020年に新生・PARCO劇場としてリニューアルオープンしました。50年の歴史を持ち、多くの演劇人に愛されている劇場です。

シアタークリエ
総客席数:609席(1階席のみ)
1957年に「芸術座」が、菊田一夫脚本・演出の『暖簾』で杮落し公演でオープンしました。1961年から始まった『放浪記』では、森光子さんのでんぐり返しが名場面として話題に。芸術座は2005年に48年の歴史に幕を下ろし、その跡地に2007年にシアタークリエがオープンしました。シアタークリエのこけら落とし公演は、三谷幸喜さん作・演出の『恐れを知らぬ川上音二郎一座』でした。日本の劇場では珍しいBOX席があるのも特徴です。

世田谷パブリックシアター
総客席数:600席(3階席まで)
世田谷パブリックシアターは、三軒茶屋駅前のランドマーク、キャロットタワーの中にある劇場。1997年に、市民の生活と文化・芸術をつなぐという大きな目的を実現するために開館しました。
2022年4月から演出家・俳優の白井晃さんが芸術監督を務めています。劇場はオープン形式とプロセニアム形式、2つの形状に対応可能です。

よみうり大手町ホール
総客席数:501席(1階席のみ)
大手町駅直結、東京駅から徒歩10分の場所に位置するよみうり大手町ホール。能舞台を設けることが可能で、伝統芸能の公演も盛んです。天井が高く開放感があります。

自由劇場
総客席数:500席(2階席まで)
自由劇場は、JR東日本四季劇場[春][秋]に隣接する劇場。「正統な新劇」を継承する運動を継続するための基点として、劇団四季の創立50周年を記念して建設されました。主に台詞劇を上演するための劇場として建てられましたが、現在はファミリーミュージカルなど様々なミュージカル作品も上演しています。

三越劇場
総客席数:514席(2階席まで)
三越劇場は、三越日本橋本店6階にある劇場。1927年に三越ホールとして開館、戦争のため一時閉鎖され、終戦後1946年に三越劇場として復活しました。関東大震災で大きな被害を受けた日本橋三越本店の再建にあたり「建物だけでなく、文化的な復興を」という想いから作られた劇場です。劇場内は、明治や大正時代を思わせるようなクラシックな作りになっています。三越劇場、副支配人の齊木由多加さんのインタビュー記事はこちら

紀伊國屋サザンシアター
総客席数:468 席(1階席のみ)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAは、紀伊國屋書店新宿南店7階にある劇場。1996年に開館しました。座席はソファ調で、ゆったりと観劇が出来ます。

紀伊國屋ホール
総客席数:418席(1階席のみ)
紀伊國屋ホールは、紀伊國屋書店本店4階にある劇場。1964年の開館以降、文学座、俳優座、劇団民藝など、日本の演劇界を代表とする劇団が公演を行っています。若手新進劇団にも広く舞台を開放し、つかこうへいさん、野田秀樹さん、鴻上尚史さん、三谷幸喜さんら今日本を代表する劇作家らが上演を行った劇場です。

本多劇場
総客席数:386席(1階席のみ)
本多劇場は1982年に開館しました。東京の小劇場演劇の中心的存在であり、本多劇場グループの中では最大規模の劇場です。青年座や文学座、こまつ座、音楽座、大人計画、ナイロン100°C、流山児★事務所など、数々の名だたる劇団が公演を行っています。

銀座博品館劇場
総客席数:381席(1階席のみ)
博品館劇場は、博品館トイパーク8階にある劇場。博品館が創業80年を記念して、1978年に開館しました。タップダンスフェスティバルやこども舞踊フェスティバルなど、若い才能の育成にも力を入れています。
世界的な演出家・宮本亜門さんのデビュー作品『I GOT Merman』が上演された劇場でもあり、俳優・演出家の今村ねずみさんが作・構成・演出を手掛ける舞台『ザ・コンボイショウ』は博品館劇場を基点にメジャーとなりました。

あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
総客席数:301席(1階席のみ)
あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)は、“人々と芸術文化が逢い集う場”として、2007年に開館しました。池袋では唯一の区立の劇場です。
区立劇場として、第一線のアーティストを講師に招き、地域の方々に向けた参加型ワークショップやレクチャーなどを開催。優れたカンパニーやアーティストを支援する「あうるすぽっとタイアップ公演シリーズ」も行っています。

俳優座劇場
総客席数:300席(1階席のみ)
俳優座劇場は劇団俳優座の創立10周年を記念し、1954年に開館しました。客席から舞台ステージまでの距離が非常に近く、出演者の表情や細かな仕草までもはっきりと観ることが出来ます。

ミワ

みなさんはこの中でどの劇場に足を運んだことがありますか?最先端の技術を取り入れ、進化している劇場。筆者は先日初めてIHIステージアラウンド東京に足を運び、まるで劇場自体がアトラクションのような作りになっていることに驚きました!