1968年の同名映画をもとに、2001年にブロードウェイで舞台化され、その年のトニー賞で史上最多の12部門で最優秀賞を受賞した大ヒットミュージカル『プロデューサーズ』。日本でもこれまでに3度上演が行われ、人気を博した本作が新演出版で上演されます。W主演を務めるのは、WEST.の濵田崇裕さん、神山智洋さんです。

目指すは“史上最低”のミュージカル?!

2001年のトニー賞でミュージカル作品賞・脚本賞・楽曲賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞・演出賞・振付賞・編曲賞・装置デザイン賞・衣装デザイン賞・照明デザイン賞の12部門で最優秀賞を獲得したメガヒットミュージカル『プロデューサーズ』。

落ち目のプロデューサーとプロデューサーを夢見る冴えない会計士がタッグを組み、“史上最低”なミュージカルを作って一獲千金を狙う顛末を華やか且つコミカルに描いた作品です。

日本ではこれまで2005年・2008年に長野博さんと井ノ原快彦さん、2020年に井上芳雄さんと吉沢亮さん・大野拓朗さん(Wキャスト)によって演じられてきました。

3度目の上演では本格ミュージカル初出演となるWEST.の濵田崇裕さんが落ちぶれた陽気なプロデューサーのマックス、約9年ぶりのミュージカル出演となるWEST.の神山智洋さんが気弱な会計士でマックスに振り回されるレオを務めます。そしてヒロインのウーラを演じるのは、本作が初舞台・初ミュージカルとなる王林さんです。

さらに舞台演出家のロジャー・デ・ブリを新納慎也さん、ロジャーのアシスタントのカルメン・ギアを神里優希さん、劇作家のフランツ・リープキンを岸祐二さん、投資家のホールドミー・タッチミーを島田歌穂さんと友近さんがWキャストで演じます。

演出は、スーザン・ストローマンさんのオリジナル演出・振付をベースに、多くのスーザン演出作品に出演し自身も演出・振付家として活躍するジェームス・グレイさんが⽇本に来日。新演出版として、日本版演出・振付を手がけます。

<あらすじ>
かつてはブロードウェイでヒット作を⾶ばしたが、今は落ち⽬のプロデューサー、マックス・ビアリストックは、打ち出す芝居がことごとく不⼊りで破産⼨前。
彼のオフィスに会計事務所から気の弱い会計⼠レオ・ブルームが派遣されることから、話はひょんな⽅向へ転がり始める。

帳簿を調べていたレオは、成功した芝居よりも失敗した芝居のほうが利益を産むことに気づく。それを聞いたマックスは、計画的に芝居を失敗させて出資者から集めた資⾦をだまし取り、⼤もうけする詐欺の⽅法を思いつく。

マックスはブロードウェイのプロデューサーになるのが夢だったレオを丸め込んで、⼀世⼀代の詐欺興⾏を打つべく、「最悪の脚本家、最悪の俳優、最悪の演出家」を探し始める。ようやく探し当てた脚本は、ヒトラーをこよなく愛するドイツ⼈のフランツ・リープキンが書いた『ヒトラーの春』。

何とかご機嫌をとって契約をものにして、次に最低の演出家ロジャー・デ・ブリとアシスタントのカルメン・ギアをスカウト。マックスは乗り気ではないロジャーを「トニー賞を取れるかも」とおだててその気にさせ、⼥優志望のろくに英語がしゃべれないスウェーデン娘ウーラを主演⼥優に迎え、ホールドミー・タッチミーらニューヨーク中の裕福な⽼婦⼈達から⾊仕掛けで巻き上げた出資⾦を元に、史上最悪のミュージカル製作に乗り出していく。

<濵田崇裕さんコメント>
「自分がミュージカルを?!」と、とにかく驚きました。初ミュージカルなので、僕に務まるのかと不安もありますが、神ちゃんと一緒に出演ということで、とても安心していますし、精一杯演じさせていただきます!マックスの役は大きな見せ場があり、神ちゃん演じるレオ役はかわいいシーンや歌やダンスがあったり、他の共演者の皆さん含めてどんな仕上がりになっていくのか非常に楽しみです。僕は決断力があるわけでもないですし、マックスと自分は真逆の性格かもしれませんが、普段の自身がやらないことをやっていけばいいという点においては、演じやすいのかもしれないし、全力でぶつかっていきたいと思います。みなさんを虜にできるようなマックスを演じたいですね!(笑) 感動あり、笑いありで、観たら晴れやかな気持ちになれるような作品です。是非楽しみにしていてください!

<神山智洋さんコメント>
ミュージカルは約9年ぶりになるので、率直にドキドキしています。海外作品でコメディを演じることもほぼ初めてですし、どこまでできるか不安もありますが、歌で感情を表現するという点は本業と通じるところもあるので、楽しんでいただけるように頑張ります!僕もレオと同じく「気弱」なところもありますし、メンバーにも「真面目」と言われることもあるので、その点は似ているかもしれません。でも会計士のような頭の良さはないですね…(笑) ダンスも多いと聞いていますので、舞台を大きく使って、レオの心情の変化や彼の成長をしっかり演じていきたいなと思います。お芝居、歌、ダンス、多方面で皆さんに楽しんでいただける作品にしたいですし、そうなると思っています!マックスとレオのでこぼこ感を、是非、会場でお楽しみ下さい!

<王林さんコメント>
ミュージカルを観ることはとても好きなのですが、だからこそ喜びよりも「え、ミュージカル!?私に務まるのかな…」という不安が真っ先に来ました。これまでの歌やダンスの経験をしっかり活かしつつ、私が演じる意味をしっかりお見せできればと思っています。この作品の「期待されていないものが評価されていく」という内容にすごく惹かれましたし、とても勇気をもらいました!私が演じるウーラは夢を追ってスウェーデンからアメリカにきて、私自身も青森から東京に上京してと、境遇が似ていて、歌とダンスが好きなところもすごく似ているなと思っています。共通点も多く、親近感もわいているので、私だからこそできるウーラを演じていけたらいいなと思っています!キャストの皆さんの力を合わせて、素敵な作品を作り上げていけたらと思っていますので、是非楽しみにしていてください!

ミュージカル『プロデューサーズ』は2024年11月8日(金)から12月6日(金)まで東急シアターオーブにて上演。公式HPはこちら