2015年に日本で初演され、今やロンドンでも注目を集める『デスノート THE MUSICAL』。初演から10周年を迎える本作が、2025年に再び日本で上演されます。夜神月役は加藤清史郎さん・渡邉蒼さん、L役は三浦宏規さん。そして初演オリジナルキャストの浦井健治さん、濱田めぐみさんも本作に参加します。

死神がノートを落とし、人間が神を名乗った物語が帰ってくる

2003年12月から2006年5月まで「週刊少年ジャンプ」に連載され、映画やドラマ、アニメでも人気を博した「DEATH NOTE」。ミュージカル版となる『デスノート THE MUSICAL』は音楽にフランク・ワイルドホーンさん、演出に栗山民也さんを迎え、2015年に世界初演されました。

日本では2017年、2020年に上演され、韓国でも2015年から韓国キャストによる上演を開始。2017年、2022年、2023年と再演され、2022年には年間ベストミュージカル作品賞を受賞、2023 年には4ヶ月間に渡るロングラン公演を成功させました。

さらに2023年にはロンドン・ウエストエンドでコンサートバージョンを上演。ウエスト・エンド・ライブにも出演し話題となりました。そしてミュージカル10周年を迎える2025年、再び『デスノート THE MUSICAL』が日本に帰ってきます。

主人公・夜神月役のダブルキャストに、近年ではミュージカル『ニュージーズ』、『未来少年コナン』に出演し注目を集める加藤清史郎さんと、2023年にミュージカル『ダーウィン・ヤング 悪の起源』で舞台初主演を果たし、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』ではハリー・ポッターの息子・アルバス・ポッター役として出演する渡邉蒼さん。

L役に挑むのは、『のだめカンタービレ』『赤と黒』『千と千尋の神隠し』で第49回菊田一夫演劇賞を受賞、ミュージカル『ジェイミー』の主演を控える三浦宏規さん。

大人気アイドル・弥 海砂役には、自身もアイドルとして活躍しグループ卒業後もその才能をさらに開花させてきた鞘師里保さん。

月の妹・夜神粧裕を演じるのは、2018年のホリプロ・スカウト・キャラバンで選出されたメンバーから結成されたHUNNY BEEとして音楽活動も掛け持ち、舞台『鬼滅の刃』やミュージカル『ジェイミー』にも出演するリコさん。

月の父親であり、キラの正体を突き止めていく警視庁刑事長である夜神総一郎役には、2020年より続投となる今井清隆さん。

そして2015年、2017年に夜神月役を演じ、圧倒的な存在感と繊細な演技で観客を魅了した浦井健治さんが、今回は物語を動かす存在である死神リューク役として登場します。

さらに、死神でありながら、ただ一人、人間・弥 海砂への“愛”を知った死神レム役にはオリジナルキャストとしてレム役を演じた濱田めぐみさんが再び登場します。

【あらすじ】
成績優秀な高校生・夜神 月(やがみライト)(加藤清史郎/渡邉 蒼(ダブルキャスト)は、ある日、一冊のノートを拾う。ノートには、「このノートに名前を書かれた人間は40秒で死ぬ」と書かれていた。それは、死神リューク(浦井健治)が退屈しのぎに地上に落とした“死のノート”(デスノート)。犯罪者を裁ききれない法律に、限界を感じていたライトは、ある日、テレビで幼稚園に立てこもる誘拐犯の名前をデスノートに書いてみる。すると、誘拐犯は突然、心臓発作で息絶えた。「自分こそが神に選ばれ、犯罪者のいない世界を創る“新世界の神”だ」と、ライトはデスノートを使い、犯罪者の粛清を始めていく。世界中で犯罪者が不可解な死を遂げていく事件が相次ぐ中、インターネット上ではその犯人を「キラ」と呼び、称賛しはじめる。犯罪の数が激減する中、警察は犯人の手掛かりさえつかめないでいた。そこへ、これまであらゆる難事件を解決してきた謎の名探偵L(エル)(三浦宏規)が事件を解決すべく、捜査を開始する。

キャストからのコメントが到着

夜神 月役:加藤清史郎(ダブルキャスト)
10年前、日生劇場(初演)で一観客として楽しませてもらったこの作品に、このような形で携わらせていただけるだなんて、想像もしていませんでした。
日常を生きる中で目に映る、正義、悪、平和の本質とは一体何なのか、どこまでが正義でどこからが悪なのか。
『DEATH NOTE』のユーモアとメッセージで溢れる世界を、躍動的なフランク・ワイルドホーンの音楽に乗せて、誰もが簡単にそれぞれの正義を振り翳し、直接的、ないしは間接的に裁きを下せるようになった今の時代に、夜神 月、キラとして、何かを残すことができたら、と思います。

夜神 月役:渡邉 蒼(ダブルキャスト)
「ダークヒーロー」と呼ばれる今も昔も人々の心を掴んで離さない人物達。夜神 月はその代表格の一人だと思います。”正しさ”がゆっくりと過激な思想へと姿を変え、青年を飲み込んでいくその様はこの上なく魅力的です。このご縁に心から感謝しています。
原作へ最大のリスペクトを持ち、ダブルキャストの加藤さん、演出の栗山さんをはじめ、カンパニーの皆様と共に、激しい心理戦を繰り広げられたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

L役:三浦宏規
初演から何度も拝見させていただいている大好きな作品に出演できることが本当に嬉しいです。見るたびに心奪われてきた『デスノート THE MUSICAL』の世界にLとして参加できることに興奮と同時に大きな責任も感じております。
日本が誇るミュージカルであるこの作品に恥じぬよう、愛を持って誠心誠意努めたいと思います。演出の栗山さんをはじめ、素晴らしいキャストの皆様とご一緒できるのがとても楽しみです。劇場でお待ちしております!

弥 海砂役:鞘師里保
我々なりに、私なりに突き詰めて、世界中で愛されているこの作品を、2025年版の『デスノート THE MUSICAL』として完成させ、楽しんで頂けるよう取り組みたいです。栗山さんもキャストの皆様も初めてご一緒する方ばかりなので、皆さんとどのような景色が見られるかとても楽しみにしています。普段歌手として歌う私は、ミュージカルとしての表現をより体に染み込ませるべく、少しずつですが既にひっそりと今作の歌稽古を重ねているところです!
劇場で皆様にお会いできることを楽しみにしています。

夜神粧裕役:リコ(HUNNY BEE)
今回、夜神粧裕役で出演させていただくことになりました。世界中で愛されている素晴らしい作品に、初演から10年という節目の今作で出演させていただけることを、とても嬉しく思います。とても緊張していますが、楽しみながら、皆様に最高な作品をお届けできるよう精一杯演じます。

死神レム役:濱田めぐみ
久しぶりにレムで『デスノート THE MUSICAL』の世界に戻ってきます。初演は10年前。あっという間に時は流れますね。今回はほぼ新キャストと言う事で新鮮な気持ちと、どんな世界観が繰り広げられるのか楽しみで仕方ありません。リューク役には以前月(ライト)を演じていた浦井健治さん。どのようなコンビになるのか皆様、ご期待下さい。
新しい風と今までの熟成された土台で、密度の濃い舞台版『デスノート』をお見せできると思います。

死神リューク役:浦井健治
「リューク、やりませんか?」このオファーを頂き、驚きと感謝の気持ちでいっぱいになりました!夜神 月をオリジナルキャストとして初演から演じさせて頂く中で、リュークという死神への憧れ。いつか演じたい!その夢が叶います!デスノートを使用した人物が死んだ後は死神になる!?なんてストーリーどうですか!?
死神界から、レムと共に人間界へ。そのレム役に信頼の濱田めぐみさんが復活し、2人で死神界背負ってノート所持者と対峙していきます!死神の目を待ちながら、月(ライト)の目も持ち合わせて挑める世界だと思っているので、原作の世界観を更に役に落とし込んでいきたいと思います!

夜神総一郎役:今井清隆
前回の公演はコロナ禍の為、最後まで完走する事が出来ませんでした!私の中では凄くやり残した感が残ったままだったのですが、もう一度、夜神総一郎役に挑戦できる事を心から嬉しく思います!
アニメや映画も素晴らしいですが、舞台版のあの高揚感と陶酔感は、ミュージカルならではのものでしょう…やはり音楽の持つ力は計り知れないものがあります!私もより一層役を深める努力をしたいと、考えています!どうぞお楽しみに!!

『デスノート THE MUSICAL』は2025年11月、東京建物 Brillia HALLにて上演。そのほか、ツアー公演が予定されています。