24歳で夭折した明治の天才作家・樋口一葉を、貫地谷しほりさんが演じます。初演から40年以上にわたって愛され続けてきたこまつ座の『頭痛肩こり樋口一葉』。色褪せることのない井上ひさし(1934-2010)さんの名作が、一葉没後130年の節目となる2026年夏、上演されます。
一葉没後130年。貫地谷しほりがふたたび主演に
『頭痛肩こり樋口一葉』は、1984年にこまつ座の旗揚げ公演のために書き下ろされ、以来何度も再演されてきた人気作品です。2009年には田畑智子さん、2013年には小泉今日子さん、2016年には永作博美さんが樋口一葉(本名・夏子)を演じました。
2026年の公演では、2022年に引き続き貫地谷しほりさんが主演を務めます。共演には、増子倭文江さん、香寿たつきさん、瀬戸さおりさん、岡本玲さん、若村麻由美さん。実力派6名による華やかな舞台が楽しめることでしょう。
『頭痛肩こり樋口一葉』の舞台は、一葉の19歳から彼女の死後2年後までの盆の16日。毎年同じ日に、あの世とこの世にまたがる会話劇が繰り広げられます。
24歳という若さで亡くなった一葉は、その短い生涯の中で、常に家族のために戦い、生き抜きました。
彼女がどのような思いをもって作家として輝いたのか。井上ひさしさんがユーモアあふれる優しい視点で、激動の明治時代を駆け抜けた短い人生に光をあてた作品です。
樋口一葉はどんな人?家族を背負って書き続けた24年の生涯
樋口一葉(1872-1896)は明治期に生きた日本の小説家であり、歌人です。本名なつ(奈津)。夏子とも呼ばれていました。
没落した士族の出身で、兄と父が相次いで亡くなったために10代後半で一家の生計を引き受けることになった一葉。生活のために荒物(ほうきなどの家庭用品)や駄菓子を扱う店を開いた時期もあったといいます。当時、女性がひとりで生計を立てて家族を養うことは現代よりもさらに難しく、一家は貧困に苦しんでいました。
一葉は通っていた歌塾『萩の舎』で古典や和歌を学んでいましたが、そこで先輩が高額の原稿料を得たことを知り、小説家を志すことにしました。19歳の時、記者・半井桃水(1860-1926)に師事し、そこから小説を書き始めます。
『うもれ木』(1892)が出世作となり、『大つごもり』(1894)、『にごりえ』(1895)、『たけくらべ』(1895-96)などを発表しました。肺結核によってわずか24歳の若さでこの世を去った一葉。死後しばらくしてから公表された日記には、師である半井桃水への切ない思いが書き残されていました。
このように一葉の生涯を見返してみると、非常に短く激しい人生だったことに気付かされます。とても鮮烈なその時間が、没後130年の夏、ふたたび舞台上で息を吹き返すことに心動かされます。
一葉の“生”、そして“死”の趣深さを味わってみませんか。
こまつ座第160回公演『頭痛肩こり樋口一葉』は、以下のスケジュールで全国7都市を巡演します。
【東京公演】
7月29日(水) から8月30日(日)
紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
【群馬公演】
9月5日(土)・9月6日(日)
高崎芸術劇場
【岡山公演】
9月10日(木)・9月11日(金)
岡山県芸術創造劇場ハレノワ
【岐阜公演】
9月14日(月)
可児市文化創造センターala(主劇場)
【山形公演】
9月18日(金)
川西町フレンドリープラザ
【石川公演】
9月22日(火)・9月23日(水)
能登演劇堂
【大阪公演】
9月26日(土)から9月28日(月)
梅田芸術劇場シアタードラマシティ
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樋口一葉の人物像を「若くして亡くなったかわいそうな作家」にするのではなく、井上ひさしさんらしいおかしみと、ほんの少しの感傷が繊細に描かれている名作です。貫地谷しほりさんの演じる夏子に期待しています!



















