街中にイルミネーションが灯り、クリスマスの訪れを感じる時期になりました。今回はクリスマスシーズンに聴きたい、とっておきのミュージカルソングを4曲紹介します!
「わたしのお気に入り」(ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』より)
家庭教師マリアが雷を怖がる子供たちに歌う『サウンド・オブ・ミュージック』の「わたしのお気に入り」(原題:My Favorite Things)。クリスマスの歌ではないのですが、この曲には「ふんわりミトン」や「そりの鈴」など、冬にまつわるお気に入りが沢山登場するのです。
その一つ一つを想像すると、寒い冬もクリスマスのお気に入りを集めて楽しく過ごしたいなとワクワクしてきます。
皆さんにも、クリスマスにはこれを欠かさず用意するというお気に入りはありますか?わたしの毎年のお気に入りは、小さなクリスマスツリーとグリューワインです。様々なバージョンがリリースされている中から、ジャズアレンジがホリデームードを高めてくれる平原綾香さんのカバー版をお薦めします。
「サンキュー・ベリー・ マッチ」(ミュージカル『スクルージ 〜クリスマス・キャロル〜』より)
クリスマスに観たくなるミュージカルといえば、『スクルージ 〜クリスマス・キャロル〜』。未来の精霊がスクルージに見せた夢に登場する「サンキュー・ベリー・ マッチ」(原題:Thankyou Very Much)は、陽気で楽しいナンバーです。
しかし、実は町の人々が意地悪な高利貸しのスクルージが死んだことを喜んで歌っています。そうとは知らずつられて踊るスクルージの姿がなんとも憐れですが、彼は改心して皆の借金を帳消しにし、フィナーレでもう一度この曲を、心を込めて歌うのです。
「サンキュー・ベリー・ マッチ♪」と繰り返すメロディーが耳に残り、ふと日頃から感謝している家族や友人の顔が浮かんできませんか?周りの人たちに感謝の気持ちを伝え、一緒にクリスマスをお祝いしたくなる一曲です。
「サドゥンリー」(映画『レ・ミゼラブル』より)
「サドゥンリー」(原題:Suddenly)は、舞台版には登場せず、2012年公開の映画版のために書き下ろされた『レ・ミゼラブル』のナンバー。テナルディエ夫妻からコゼットを引き取ったジャン・バルジャンが、コゼットの寝顔を見て愛おしそうに歌います。
実はバルジャンがコゼットを迎えに行った日こそ、クリスマスイブなのです。無償の愛を与えてくれたバルジャンは、コゼットにはまさにサンタクロースのように思えたのではないでしょうか。
あるいは、イエス・キリストその人に重なったのかもしれません。コゼットと出会ったことで不意に世界が美しく見えるという希望が込められた歌詞と、バルジャン役のヒュー・ジャックマンの温かな歌声が心に染みます。
「あなたといるだけで」(映画『アナと雪の女王/家族の思い出』より)
最後はアレンデール王国のクリスマスのお話を描いた短編映画『アナと雪の女王/家族の思い出』より、フィナーレに歌われる「あなたといるだけで」です。アナとエルサが初めて一緒にクリスマスを過ごし、大切な家族と祝う喜びを歌います。
姉妹の歌声が織りなすハーモニーは、英語版も吹き替え版もどちらも美しくてお薦めです。本編には、他にもクリスマスらしいオリジナルソングが満載!
アナとエルサのためにクリスマスの伝統を探すオラフの物語も感動的ですので、ぜひ曲だけではなく本編もお楽しみください。映画の見どころについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
今年はイブが日曜日に重なり、家族や友人と予定を合わせている人も多いかと思います。 クリスマスにぴったりなミュージカルソングを聴いて、大切な人と素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。