俳優兼クリエイター 西川大貴さん(脚本・演出)と、ジャズピアニスト 桑原あいさん(作曲)による、ソングサイクル・ミュージカル『雨が止まない世界なら』。コロナ禍を“雨が降り続ける世界”に喩え、それぞれの場所から同じ雨を見ている人々の物語を集めた“オムニバスミュージカル”となっています。コンセプトアルバムの発売・サブスク配信・コンサートの実施など多様な取り組みを繰り広げる本作に、新たな展開が。4月6日に大手町三井ホールにて上演が行われます。

ソングサイクル・ミュージカル『雨が止まない世界なら』

「雨がずっと止まなかったら、人は何を歌うだろう」。コロナ禍を“雨が降り続ける世界”に喩え、それぞれの場所から同じ雨を見ている人々の物語を集めたオムニバスミュージカル『雨が止まない世界なら』。同じ世界の中で様々な人物が登場し、様々な視点で「雨が止まない世界」での心情を歌う本作は、歌う俳優や聴き手の状況によって感じ方が大きく変わる作品でもあります。本作の楽曲は多くの俳優にも愛され、様々なミュージカル俳優のコンサートでも歌唱されています。

4月6日(土)大手町三井ホールでの2024年版上演では、昨年好評を博したコンサート形式を基に、より作品への没入感にフォーカスした演出になるとのこと。

キャストは、阿岐之将一さん、梅田彩佳さん、浦嶋りんこさん、Emaさん、大音智海さん、笠井日向さん、知念里奈さん、TENDREさん、内藤大希さん、長谷川開さん、原田真絢さん、廣瀬友祐さん、皆本麻帆さん、吉田広大さん、そして西川大貴さん。誰がどの楽曲を歌い、どんな表情を見せるのか、期待が高まる多彩なキャストが集結しました。

西川さんは「今年の『雨が止まない世界なら』は、より作品への没入感を増した構成でお届けしたいと思います。こう聞くと…“いわゆる舞台版“とイメージされる方もいらっしゃると思いますが、バリケードやヘリコプターは出てきません。あしからず(笑)」とお茶目にコメント。

またキャストについて、「今回は、ミュージカルに限らず様々な出自の豪華アーティストが集結しました。いやー楽しみすぎるでしょ!!!!あの人があれ歌って、この人がそれ歌うのかああああああああ!!!楽しみすぎるでしょ!?!?これもソングサイクルならではだと思います。こういう自由度の高いミュージカル表現が出来るのがソングサイクルです!!!!やれちゃうんです。ソングサイクルなら!!!!」と高揚感たっぷりに魅力をアピールしています。

チケット販売システムの課題に向き合い、席種の細分化に挑戦

ミュージカルのチケット販売システムにおける様々な課題に向き合う西川さんは、今回の公演で席種の細分化やリセールシステム、買取オファーシステムなどの試みを実施。席種は17種類にも渡り、1番安い席はなんと3000円。前列かどうかだけでなく、通路側の座席は少し高めに設定するなど、様々な人のニーズに応える席種となっています。不正転売対策など、観客のことを考えた試みが詰まった『雨が止まない世界なら』。西川さんの思いと取り組みの概要は、ご自身のYouTube「クロネコチャンネル」でも語られています。

『雨が止まない世界なら in 2024』は4月6日(土)に大手町三井ホールにて上演が行われます。チケット発売は3月9日(土)12時00分~。チケットの詳細は公式HPをご確認ください。

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