日生劇場10月公演として上演が決定しているディズニーミュージカル『ニュージーズ』。本作でグランドミュージカル初主演を務めることが発表されていた岩﨑大昇さんに加え、星風まどかさん、加藤清史郎さん、横山賀三さん、霧矢大夢さん、石川禅さんの出演が決定しました。

「アラン・メンケンさんが紡がれた素晴らしいメロディーの中に身をゆだねるだけで幸せな気持ちに」

ディズニーミュージカル『ニュージーズ』は、ボブ・ツディカーとノニ・ホワイトが脚本を手掛けた同名映画を原作に、ブロードウェイではディズニー・シアトリカル・グループ製作により初演され、トニー賞8部門ノミネート、2部門受賞/ドラマ・デスク・アワード6部門ノミネート、2部門を受賞。ブロードウェイで2年間、通算1,004回公演を達成した人気作品です。

1899年のニューヨークを舞台に新聞販売の少年たち“ニュージーズ”の奮闘を描き、『美女と野獣』『アラジン』など数々のヒット作を生み出したアラン・メンケンが音楽を、ジャック・フェルドマンが作詞を、そして『ラ・カージュ・オ・フォール』『トーチソング・トリロジー』で知られ、トニー賞を4度受賞しているハーヴェイ・ファイアスタインが脚本を手掛けています。

日本では2021年に主人公ジャックに京本大我さん(SixTONES)を迎えて初演が行われ、第29回「読売演劇大賞作品賞」にも輝きました。再演となる2024年版では、京本さんの後輩で、アイドルグループ「美 少年」のメンバーとして活躍、演技力と歌唱力の高さに定評のある岩﨑大昇さんがジャック役を引き継ぎます。

そして追加発表となるメインキャストとして、若き女性記者で“ニュージーズ”を応援するキャサリン役に、元宝塚歌劇団花組トップ娘役で退団後初舞台となる星風まどかさん。

“ニュージーズ”の一員でありながら少し他の少年たちとは異なるバックグラウンドを持つデイヴィ役には、初演から続投の加藤清史郎さん。

ジャックの弟的存在で足の不自由な孤児クラッチー役には数多くのミュージカル出演経験のある横山賀三さんが初参加。

さらには、バーレスクのスターでジャックの絵の才能や人柄を認める人物メッダ役には宝塚を退団後、数々の舞台で幅広い役をこなす霧矢大夢さんが初演から続投し、利益のために“ニュージーズ”への新聞の卸値を引き上げようと画策する新聞社オーナー・ピュリツァー役には『ダンスオブヴァンパイア』『笑う男』『ヘアスプレー』『ダーウィン・ヤング 悪の起源』などのグランドミュージカルで硬軟自在な演技力と歌唱力で魅了する石川禅さんが初参加し、作品に重厚感を与えます。

星風まどかさんは「アラン・メンケンさんが紡がれた素晴らしいメロディーの中に身をゆだねるだけで幸せな気持ちになりますが、宝塚歌劇団に在団中から大変お世話になっておりました小池先生、そして岩﨑大昇さんを始めとする素晴らしいキャストの皆様とご一緒させていただけることがとても光栄で身の引き締まる思いです。宝塚歌劇団卒業後、初めての舞台となりますが、しっかりついていけるよう精一杯心を込めて演じてまいります」とコメント。

加藤清史郎さんは「今回の再演の話を聞き、様々な想いが溢れてきました。2020年春の全公演中止、そして2021年秋に念願叶って全公演上演することができた日本初演。この作品を通して本当に多くのものと出逢い、『ニュージーズ』が僕の人生を豊かにしてくれました。そして何かがあった時も、いつも僕のそばに“ニュージーズ”がいてくれました。”Forever Newsies”こうしてこの作品に恩を返せる機会に巡りあえたことを心より光栄に思います」と再演にあたっての想いを語ります。

石川禅さんは「ニュージーズ』は1899年の史実に基づいた「生きるため」の物語。ジョセフ・ピュリツァー役を演じさせて頂くことになりました。少年達のストライキの発端には米西戦争が。メディアと戦争に深い繋がりがあることが詳らになってきた昨今です。本作ではヴィラン的な存在ですが、後に遺志に基づいて創設されるピュリツァー(ピューリッツァー)賞の産みの親、新聞王ピュリツァーをどのように演じるか、難問への挑戦です。若い精鋭達に助けて貰いながら、懸命に演じたいです。どうぞお楽しみに!」とコメントしています。

<あらすじ>
1899年、夏。ニューヨーク。少年・ジャック(岩﨑大昇)は、足の不自由な友人クラッチー(横山賀三)と他の孤児やホームレスの新聞販売少年たち“ニュージーズ”と共に暮らし、毎日新聞を売って生活している。ジャックは、いつかニューヨークを出てサンタフェへ行くという夢を抱いているが、現実はその日暮らし。

ある日、ジャックはデイヴィ(加藤清史郎)とその弟レスと出会う。デイヴィとレスは他の“ニュージーズ”と異なり、家と家族があるが、父親の失業という事情があって“ニュージーズ”に加わったばかり。ジャックは幼いレスを使えば、より多くの新聞を売ることができると考え、協力することにする。その頃、「ワールド」紙のオーナーであるピュリツァー(石川禅)は他社より儲けようと、販売価格は据え置きで“ニュージーズ”への新聞卸値を引き上げることを企てていた。

デイヴィとレスと行動を共にするジャックだが、過去の出来事を理由に感化院のスナイダーに追いかけられてしまう。三人が逃げ込んだメッダ(霧矢大夢)の劇場では、その日も素晴らしいショーが繰り広げられる。

翌朝、新聞100部あたり50セントの卸値が、60セントに値上がりしていることを知ったジャックは、自分たちの生活と権利を守るべく、“ニュージーズ”を率いストライキを決行。新聞記者キャサリン(星風まどか)はジャックの姿に心を動かされ、ストライキを追いかけ取材することを決意する。

勝つのは権力者ピュリツァーか、それとも若き“ニュージーズ”か。今を懸命に生きる少年たちの未来に待っているものとは̶̶

ミュージカル『ニュージーズ』は10月9日(水)から29日まで日生劇場、11月3日(日・祝)から4日(月・休)まで兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール、11月9日(土)から11日(月)まで福岡サンパレスホテル&ホールにて上演が行われます。公式HPはこちら

関連記事:「美 少年」の岩﨑大昇を迎えて再演決定!ミュージカル『ニュージーズ』日生劇場10月公演