先日、AudienceのX(旧Twitter)にて実施した【楽曲投票レミゼ版】。名曲だらけの作品ですが、今回は選択肢を8曲に。たくさんの投票をいただきました!

全266票!1位に耀くのは……?

総票数は266票。短い期間にも関わらずご投票いただいた皆様、ありがとうございました!

選択肢は以下の8曲。

「独白(What Have I Done?)」
「夢やぶれて(I Dreamed A Dream)」
「スターズ(Stars)」
「民衆の歌(Do you Hear The People Sing?)」
「プリュメ街(In My Life)」
「ワン・デイ・モア(One Day More)」
「オン・マイ・オウン(On My Own)」
「彼を返して(Bring Him Home)」

私の1番好きな曲がない!という方、すみません!

それほどまでに名曲揃いの本作。今回はこのラインナップですが、いつか全曲でも実施できたら楽しいですね。

もちろん全ての曲が素晴らしいので人気の順位なんて付け難いのですが、本記事ではあえてのランキング形式で発表いたします!

第8位(各8票)「プリュメ街(In My Life)」「彼を返して(Bring Him Home)」

同率で2曲がノミネート。

劇中、「プリュメ街(In My Life)」から「心は愛にあふれて(A Heart Full Of Love)」にかけて描かれるのは、恋が芽生えたコゼットとマリウスのピュアな心情。いつの時代も恋する男女は美しくて可愛らしい、と感じる1曲です。その反面、終盤でふたりのメロディに重なるエポニーヌの儚い恋心は切なく、恋愛の苦しさも痛感させられます。

「彼を返して(Bring Him Home)」はバルジャンがマリウスの無事を神様に乞う曲。愛娘のように育てたコゼットが選んだマリウス。彼を「まるで我が子です」と言い、人々が寝静まった中ひとり神に祈る姿は優しく、感涙は必須です。

第6位(18票)「夢やぶれて(I Dreamed A Dream)」

コゼットの母・ファンテーヌが歌唱するこの曲。

養育費のために港で身を売るようになったファンテーヌ。それでも“あの人”を想い続ける苦しい叫びが、観客の心を強く締め付けます。「夏 あの人来て 喜びに溢れた」「私抱いたけど 秋にはもういない」「待ち続けてるわ あの人の帰りを」……本作の見どころの1つは【恋の喜びと苦しさの対比】だと言えますが、それにしてもあまりに苦しい歌詞。

劇中、ここで涙した方もきっと多いはずです。

第5位(22票)「独白(What Have I Done?)」

続いては、バルジャンによる「独白(What Have I Done?)」です。

物語が広がっていく鍵となるこの曲。パンひとつ盗んだ罪で20年間も囚人として過ごしたバルジャンですが、仮出獄中に出会った司教に人としてのあり方を諭され、過去を捨てることを決意します。「ジャン・バルジャンは死んで 生まれ変わるのだ」という叫びのようなフレーズは印象深いですよね。1曲を通して彼の人となりや信念がよく分かります。

第4位(27票)「スターズ(Stars)」

ジャベールといえば「スターズ(Stars)」。バルジャンを追う存在としては“悪”とも捉えられますが、彼は自身の正義を貫いて生きてきただけなのです。

これはそんな彼が「絶対に命をかけてバルジャンと対決する」と星に誓う大切な曲。

この曲から終盤の「自殺(Javert’s Suicide)」に繋がるわけですが、「先も見えない 星さえ凍る」など歌詞がリンクしている部分も多いです。知らない方はぜひ、知っている方も改めて、それぞれの曲を思い浮かべながら聴いてみてくださいね。

第3位(各55票)「ワン・デイ・モア(One Day More)」「オン・マイ・オウン(On My Own)」

同率で3位となったこちらの2曲。普段観劇をしない方からの知名度も高いと感じます。レミゼといえば「ワン・デイ・モア(One Day More)」!という方も多いのでは?

革命の前日、交錯する各キャラクターの心境。美しいメロディに乗せて更に混ざり合い、最後には大合唱。
「明日にはわかる 神の御心が 朝が 明日が来れば」
期待、希望、不安、名前も付け難い様々な感情がこもったこのフレーズ。

メロディは決して暗くはありませんが、それぞれが想いを馳せる“明日”に、つい涙をこぼしてしまう方もいるのではないでしょうか。

そして「オン・マイ・オウン(On My Own)」。ただただ切ないこの1曲。叶わぬ恋にひとり寂しく彷徨う少女の姿に、胸を締め付けられます。

川の様子や雨の舗道を美しく表現する一方、「愛してる でもひとりさ」と、やるせない想いをひたすら吐露する歌詞に涙が止まりません。

また、この曲でエポニーヌが大好きになった、という意見も。特に片思いをしている女性は感情移入してしまう部分が多いかもしれませんね。

第1位(73票)「民衆の歌(Do you Hear The People Sing?)」

第1位はまさに、『レ・ミゼラブル』の顔とも言えるこの曲!TVメディアでも披露される機会が多いので、人気も高いのではないでしょうか。

街へ飛び出した学生たちに賛同し加わる民衆。厚い大合唱は聴いていて気持ちが良いですよね。前に進もうとする人々の熱い心情が伝わってきます。

「砦の向こうに憧れの世界がある」と前向きな気持ちで戦いへの決意を表現していますが、晴れやかな気持ちになる反面、この後の展開を思うと胸が痛くなります。

さて、あなたの好きな曲は何位だったでしょうか?これを機に改めてレミゼを観たい!と思った方も、観たことがないから気になる!と思った方もぜひ、今年のレミゼを観に行ってみてくださいね。

ミュージカル『レ・ミゼラブル』は2024年12月16日(月)〜12月19日(木)のプレビュー公演を皮切りに、2024年12月20日(金)〜2025年2月7日(金)東京・帝国劇場にて上演。さらに全国ツアーとして2025年3月2日(日)〜3月28日(金)大阪・梅田芸術劇場メインホール、2025年4月6日(日)〜4月30日(水)福岡・博多座、2025年5月9日(金)〜5月15日(木)長野・まつもと市民芸術館、2025年5月25日(日)〜6月2日(月)北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru、2025年6月12日(木)〜6月16日(月)群馬・高崎芸術劇場を巡ります。詳しくは公式サイトをご覧ください。

かとうまゆ

私はもっぱら「オン・マイ・オウン」推しです。今回も楽しみだ〜!