先日のものまね番組に出演して話題を呼んだミュージカル俳優の海宝直人さん。 テレビを見ていて、「この美しい声のイケメンはだれ?」と気になった方も多いのではないでしょうか。

クリアなのにふくみのある歌声と多様な演技が魅力の海宝さんは、才能の輝きを秘めたミュージカル界には欠かせない宝物のような人物。今回は海宝直人さんの魅力と多彩な活躍ぶりに迫ります!

01 あの作曲家も絶賛!海宝さんといえばディズニー

海宝さんは7歳の時に劇団四季の『美女と野獣』でチップ役として舞台デビュー。その後『ライオン・キング』では初代ヤング・シンバを務め、日本版のオリジナルキャストとしてサウンドトラックの歌唱にも参加しています。

大人になってからは外部キャストとして、劇団四季の『アラジン』や『ノートルダムの鐘』で主役を好演。2016年には大人シンバとして、再び『ライオン・キング』の舞台に立ちました。かつてのヤング・シンバが大人シンバを演じるのは、なんと海宝さんが初めてです!

自身も大のディズニー好きである海宝さんは、ディズニー映画の名作曲家であるアラン・メンケン氏の来日コンサートでは司会を務め、彼からもその歌声が評価されました。初めて出したソロアルバム『I wish. I want.~NAOTO KAIHO sings Disney』は、アラン・メンケン氏の楽曲をセレクトしたカバーアルバム。ディズニーファンは必聴ですよ。

02 「菊田一夫演劇賞」を受賞!あらゆる役をこなす演技の宝箱

海宝さんは『アリージャンス~忠誠~』、『TOHO MUSICAL LAB. Happily Ever After』での演技が評価され、第46回「菊田一夫演劇賞」に選出されました。「菊田一夫演劇賞」とは、演劇作品で優れた業績を示した俳優に贈られる賞のことです。

海宝さんといえば、以前は『レ・ミゼラブル』のマリウスのようなハンサムな青年役がはまり役でしたが、最近はコメディからシリアスな作品まで多くのミュージカルに出演し、演技の引き出しをより一層増やして舞台上でいろいろな顔を見せてくれています。

2021年1月に好演された日英合作ミュージカル『The Illusionist』では、当初は三浦春馬さんが演じるはずであった主役のアイゼンハイムを、敵役にキャスティングされていた海宝さんが見事に演じました。世界初のオリジナル作品である本作は、英国ウェストエンドの演劇プロデューサーが企画に参加。海宝さんは2018年にウェストエンドで舞台デビューを果たしているので、ロンドンでの経験もこちらの作品に活かされたのでしょう。

03 マルチな活躍に目が離せない

実はロックバンド「CYANOTYPE」のボーカルとしても活躍している海宝さん。1stアルバムの『MONTAGE』では、舞台で鍛えられた深みのある表現力と、スピード感のあるバンドマンとしての歌声を披露しています。

2020年のNHK「連続テレビ小説」の『エール』では、オペラ歌手役として出演し話題を呼びました。バンド活動、テレビ、映画など、劇場の枠を超えてマルチに活躍する海宝さんに今後も目が離せません。

さきこ

海宝直人さんは、5月22日に渋谷ヒカリエで開催される『Tip Tap15周年コンサート』と8月5日から28日に帝国劇場で上演されるミュージカル『王家の紋章』への出演が決定しています。多彩な才能を持った海宝直人さんの歌声と演技を、ぜひ生で味わってみてくださいね。