関ジャニ∞としてのアーティスト活動はもちろんのこと、バラエティ・情報番組・俳優活動と多方面で才能の光る丸山隆平さん。2月から挑むのは、唯一無二の作品として世界中から支持を受ける『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』。ミュージカル作品の出演は今回が初めてとなります。丸山さんご自身も映画を見て感銘を受け、念願の出演なのだとか。上演を前に、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の魅力・見どころについてご紹介していきます。※本記事では作品内容に触れています

トニー賞4部門獲得!ミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』とは

ミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は1998年にオフ・ブロードウェイで誕生、2001年に映画化。2014年にリバイバル作品としてブロードウェイ進出を果たし、トニー賞4部門を獲得しました。日本でも過去上演が行われてきましたが、2022年版では初めて、作者であり映画監督も務めたジョン・キャメロン・ミッチェルが演出を務めます。

旧東ドイツ出身の少年ハンセルは、1人のアメリカ兵と結婚しアメリカに渡るため、性転換手術を受けることに。しかし手術ミスで股間に「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が残ってしまいます。ヘドウィグという名で渡米するも、離婚。生活に追われながらロックスターを夢見てバンド活動を行う中、出会った少年トミーに愛情を注ぐようになりますが、トミーはヘドウィグの曲を盗むことでスターに上り詰めます。愛する人に裏切られ続けたヘドウィグは、トミーの全米ツアーを追いながら自らのバンドで巡業することに。ヘドウィグは自分の魂である歌を取り戻すことができるのでしょうか。

ベーシスト・丸山隆平×ドラマー・さとうほなみが奏でる音とは?

ヘドウィグのロックバンドのライブステージをベースに、彼の物語を語る歌で進行する本作。ヘドウィグを務めるのは関ジャニ∞でベーシストも務める丸山隆平さんです。バンドメンバーとして陰ながらヘドウィグを見守るのは、ゲスの極み乙女。のドラマーほな・いこかとしても知られるさとうほなみさん。テレビ朝日系の音楽番組「関ジャム 完全燃SHOW」ではゲスの極み乙女。の「私以外私じゃないの」をセッションした経験もある2人が、バンド「アングリーインチ」として舞台上で共演!上演会場もEX THEATER ROPPONGI、Zepp Osaka Bayside、Zepp DiverCityなどライブさながらの臨場感で楽しめそうです。

プラトンの「愛の起源」を元に描かれる“カタワレ”

ヘドウィグが人生を通して探し求めることになる“カタワレ”。これは、幼少期に母親から聞かされたプラトンの「愛の起源」の物語から来ています。古代ギリシャの哲学者プラトンが唱えたのは、元々1つの球体であった男女が離れて半球体になったため、片割れである相手を探しているというもの。完全になりたいという憧れから、相手と1つになろうという気持ちが愛に繋がる。プラトニック・ラブという言葉は、このプラトンの哲学的な愛の概念から来ているのだとか。ヘドウィグと一心同体であった“カタワレ”は、どこにいるのか。性別も国境も超えたヘドウィグの旅は、どこに終着するのか。人々が“ディスタンス”を取る2022年、ヘドウィグが愛の形を問いかけます。

Yurika

ロックミュージック、性別を超えた愛、ミュージカル。丸山隆平さんの新たな境地を見ることができそうです。YouTubeではPVが公開され、一足先に美しく妖艶なヘドウィグを見ることができますよ。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は2月3日からEX THEATER ROPPONGIにて開幕予定です。