歌舞伎役者であり俳優である中村芝翫さんとシェイクスピア劇作品のコラボ第二弾が、9月に日生劇場にて上演予定!第一作目の『オセロー』に続く今回は『夏の夜の夢』。日本を代表するシェイクスピア翻訳家の河合祥一郎さんの翻訳をもとに、南果歩さん、髙地優吾さん、生駒里奈さんなども出演する、どたばたロマンティック・コメディをご紹介します!

森を舞台に繰り広げられる取り違えコメディ

ライサンダーと恋仲のハーミアは、ある日侯爵から「ディミートリアスと結婚しろという父の命令に従わないのであれば、死刑か生涯修道院で過ごすように」と言い渡されてしまいます。彼女は親友ヘレナにだけ計画を打ち明け、ライサンダーと森へ向かい駆け落ちをします。

ところがヘレナはディミートリアスに恋をしており、ハーミア達の駆け落ちをこっそり伝えてしまいます。ハーミアに恋するディミートリアスは彼女を追いかけて森へと入り、ヘレナもあとを追います。

一方、森では妖精王オベロンと女王テイターニアが、お気に入りの小姓をめぐって大喧嘩。怒ったオベロンが「恋の三色スミレ」の汁をテイターニアに塗るよう妖精に命令し、テイターニアはなんと、ロバの頭をかぶった職人に恋をしてしまいます!このスミレは目覚めて最初に目にしたものに恋をしてしまう不思議な媚薬だったのです。

さて、森に入ったディミートリアスとヘレナを見ていた妖精王オベロンは、無碍にされるヘレナを気の毒に思い、妖精に「ディミートリアスにスミレの汁を使い、ヘレナのことを好きにさせるように」と命令します。ところがおっちょこちょいな妖精がディミートリアスとライサンダーを間違えてしまって…?

中村芝翫と若手俳優たちによる、エネルギッシュな“愛の喜劇”

オペラやバレエ、映画、舞台と、時代を超えて様々な形で演出されてきた、シェイクスピアの『夏の夜の夢』ですが、本作品では作品内の舞台が日本に!中村芝翫さんは妖精王オベロンを、そして相手役であるテイターニアには南果歩さん。恋仲であるハーミアとライサンダーには若手俳優の生駒里奈さんと髙地優吾さんがキャスティング。チケットの一般発売は7月24日(日)からスタートです。作品の公式サイトはこちら

Asa

結婚式でよく使われるクラシック音楽であるメンデルスゾーンの「結婚行進曲」は、本作品の結婚式のシーンで使われる音楽です。ラストシーンの結婚式では、いったい誰と誰が結婚することになるのでしょうか?お楽しみに!