宝塚歌劇団を退団し、新たな一歩を踏み出していくタカラジェンヌたち。退団のセレモニーは、ファンにとってタカラジェンヌの更なる活躍を願う機会でもあります。この記事では、宝塚歌劇団の退団について詳しく取り上げました。退団までの流れと併せて、タカラヅカならではの文化も紹介します。

宝塚歌劇団はどうやって退団するの?

宝塚歌劇の世界で活躍するタカラジェンヌたちも、いつかは劇団から旅立っていきます。宝塚歌劇団員は「生徒」と称されるため、退団を「卒業」と呼ぶこともあるそう。退団の時期は、在籍年数や組内のポジションにかかわらず、タカラジェンヌの意思で決まります。特にトップスターが退団するとなると、ファンの衝撃も大きく、SNS上でトレンドニュースに挙がってくるほどです。

タカラジェンヌの退団発表は、基本的に組の集合日に行われます。集合日とは、次回公演の顔合わせのこと。配役の発表と一緒に、退団者や次期トップスター就任のお知らせがあります。

退団公演の千秋楽では、朝から劇場前に大勢のファンが集まり、退団者をお出迎え。また、現役の宝塚歌劇団員だけでなく、すでに退団した同期の方が手伝いに来られる光景も見られ、サヨナラ公演の雰囲気が一層強まります。

舞台が終わると、いよいよ退団セレモニーの時間。メインとなる「退団者挨拶」では、名前を呼ばれた退団者が1人ずつ大階段を降り、舞台上で観客に挨拶します。タカラジェンヌがそれぞれの言葉で思いを語ってくれるので、本人はもちろん、ファンにとっても感極まる場面です。

全員の挨拶が終わり、幕が下りてからは「パレード」に続きます。退団者は緑の袴姿で楽屋を出て、関係者やファンの前に登場。挨拶をしたり、花束を受け取ったりしながら車で去っていくのです。その後、タカラジェンヌとファンの交流イベントとして、フェアウェルパーティーが開催されることも。宝塚歌劇団の退団は、1日を通して盛大に実施されるイベントなんですね。

退団するスターたちのサヨナラショー

退団者にスターがいる場合、退団公演の千秋楽で「サヨナラショー」が行われます。このサヨナラショーができるのは、主にトップスターとトップ娘役です。トップスターのサヨナラショーに限っては千秋楽前日にも行われるので、観られるチャンスは2回。また、過去には2番手スターや専科のスター、劇団への貢献度が大きいスターがサヨナラショーを開いた実績もあります。

あくまでミニショー形式ではあるものの、退団するスターが中心となってサヨナラショーを演出できるところが、見逃せないポイント。どんな曲を選ぶのか、誰に出演してもらうのか、といった視点から、スターの個性や宝塚歌劇団への思い入れがよく現れています。サヨナラショーで改めてスターたちの歴史を振り返ったら、心からのエールとして拍手を贈りたくなりますね。

宝塚歌劇団の退団は白がイメージカラー?

宝塚歌劇団では、白色が退団のイメージカラーとなっています。千秋楽当日には、退団者が白い私服姿で楽屋入りしたり、ファンもお揃いの白い衣装を着用したりと、劇場周辺は白色だらけ。タカラジェンヌに関しては、千秋楽の10日前から徐々に身の回りが白く染まっていきます。楽屋の備品や持ち物などが白い物へと変わっていく様子は、まさに退団へのカウントダウンです。

一方で、ファンが「白色の衣装を身につける」という習慣は、近年になって定着したと考えられます。昭和最後の退団スターである榛名由梨さんの卒業時には、まだ色の決まりはなかったそう。その後のトップスターの退団で、ファンが衣装を白色に統一したところから、現在に至っています。

白は、まっさらなキャンバスのように何でも描ける無限の可能性を秘めた色です。ファンたちが白い衣装を揃えるのは、これから次のステージへ向かっていくタカラジェンヌへの応援にほかならないのではないでしょうか。

もこ

推しのタカラジェンヌが退団するのは、ファンにとって悲しく、寂しいものです。一方で、これからの活躍と幸せを心から祈っているのも本音。白色を身につけて退団セレモニーを見守ることで、退団するタカラジェンヌの励みになれるといいですよね。