演劇集団キャラメルボックス2022クリスマスツアー『クロノス』が、12月17日に開幕します。2005年に初演、2015年に再演された『クロノス』。観客からの人気も、劇団内での人気も高いというキャラメルボックスの代表作の1つです。タイムトラベル・ラブストーリーの究極の1本を是非クリスマスシーズンに!

冴えない男が大切なひとを助けるためにタイムトラベルを繰り返す『クロノス』

SF作家・梶尾真治さんの連作短編集『クロノス・ジョウンターの伝説』を原作とした『クロノス』。キャラメルボックスは、『クロノス・ジョウンターの伝説』シリーズの第1作『吹原和彦の軌跡』を、『クロノス』というタイトルで2005年に舞台化しました。

その後、シリーズ4作(『あしたあなたあいたい』『ミス・ダンデライオン』『きみがいた時間ぼくのいく時間』『南十字星駅にて』)を次々と舞台化し、さらには原作のないオリジナル作品『パスファインダー』を製作し、上演した人気シリーズです。

キャラメルボックス活動再開後2本目の本公演。脚本・演出の成井豊さんは、キャラメルボックスの37年の歴史のうちの後半の代表作ということで『クロノス』を選んだと語っています。

『クロノス』の舞台はクリスマスイブの横浜。研究員の吹原和彦(すいはらかずひこ)は、物質を過去へと飛ばすことができるクロノス・ジョウンターの開発に携わっていました。

ある日、会社の近くの交差点で、タンクローリーが横転し、角の花屋に突っ込んでしまいます。花屋の中には、吹原が片思いしていた高校時代の同級生・蕗来美子(ふきくみこ)がいました。来美子を救うため、吹原は事故の直前を目指して、クロノス・ジョウンターに乗り込み、自分自身を過去へと飛ばします……。

大切な人のためにタイムトラベルを繰り返していく、「人を想う気持ち」という普遍的なテーマが描かれており、老若男女どんな方々でも楽しめる作品となっています。

大きなクロノス・ジョウンターの装置と回想シーンに注目!

主演の吹原役を務めるのは、初演・再演に引き続き3度目の出演、吹原役は2度目となる畑中智行さん。相手の蕗来美子役を演じるのは、2015年から2回目の出演ながら、異なる役での出演となる原田樹里さん。

そして、4年ぶりの本公演出演となる三浦剛さん。『クロノス』には初出演の石原善暢さん。
初演ではクロノス・ジョウンターの起動係をしていたという多田直人さん。「役柄はあえて明かさないけれど」と前置きし、「新しい視点でクロノスや吹原を見守れる役所」だという鍛治本大樹さんらが名を連ねました。

キャラメルボックス初観劇、『クロノス』初観劇という方々は、大きなクロノス・ジョウンターの装置と是非出会って下さい!また、『クロノス』を上演するにあたって、成井さんがどうしてもやりたかったという吹原の高校時代の回想シーンにも注目です!

2時間ただひた吹原が走り続けるというジェットコースターのような怒涛の展開。「これがキャラメルボックスなんだ!と思って『クロノス』を堪能してほしい」と成井さんがコメントしました。

上演時間は途中休憩なしの約2時間で、開演時間1時間前から当日券の販売も!演劇集団キャラメルボックス2022クリスマスツアー『クロノス』は、12月17日(土)・18日(日)兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobe、12月21日(水)〜25日(日)東京・サンシャイン劇場での上演です。公式HPはこちら

ミワ

新劇団員のみなさんも加わり、新たな『クロノス』の誕生に期待が高まりますね!