2020年に日生劇場にて上演されたミュージカル『生きる』。市村正親さん・鹿賀丈史さんWキャストで上演された本作は、世界に誇る黒澤明監督の映画作品を世界で初めてミュージカル化したもの。演出は日本を代表する演出家の一人である宮本亞門さんが務めた意欲作です。

ミュージカル界の豪華な面々が揃い、3度目の上演へ

黒澤明監督の名画を世界で初めてミュージカル化した意欲作、ミュージカル『生きる』。本作は2018年に初演を迎え、大好評を受けて2020年に再演。そして2023年9月7日(木)から、新国立劇場 中劇場にて3度目の上演となります。

主人公は、定年を間近に迎え、役所の市民課長として淡々と働く渡辺勘治。ある日胃がんで余命僅かなことを知り、人生で何ひとつ成し遂げていないことに愕然とします。お金を使おうにも、使い方もわからない。平凡な男が、「生きる」意味を探し求める物語です。

初演以来主演の渡辺勘治役は、ミュージカル界のレジェンドの市村正親さんと鹿賀丈史さんがダブルキャストで演じています。

また、男手一人で育ててくれた勘治とうまくコミュニケーションがとれない息子の光男役を演じるのは、再演から引き続き村井良大さん。数々のミュージカル作品で活躍しており、近年ではミュージカル『蜘蛛女のキス』や『ミュージカル「手紙」2022』『スラムドッグ$ミリオネア』『ファースト・デート』などに出演しています。

本作において重要な語り手の小説家役は、平方元基さんと上原理生さんがダブルキャストで演じます。


伸びやかな歌唱力が魅力の平方元基さん。近年では、ミュージカル『王家の紋章』『マドモアゼル・モーツァルト』『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』に出演しています。

声楽家としてクラシックコンサートなども行う上原理生さん。『レ・ミゼラブル』、『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』、『ピアフ』、『ミス・サイゴン』など、多くの作品に欠かせない存在です。

勘治に再び生きる力を与える女性・小田切とよ役は、音楽座ミュージカル所属で、数々の音楽座作品の主演を務め、2020年に『SUNDAY』における演技では、令和2年度(第75回)文化庁芸術祭賞 演劇部門 新人賞を受賞した高野菜々さん。


光男の妻・一枝役には、2012年に宙組トップ娘役に就任、2017年に退団後も『ジェイミー』や『ラ・マンチャの男』『モダンミリー』、そして6月上演の『FACTORY GIRLS ~私が描く物語〜』とミュージカルを中心に活躍している実咲凜音さん。

渡辺勘治の公園作りを妨害するヤクザ組長役に圧倒的な歌唱力で舞台を支える福井晶一さん、本作の登場人物の中でもっとも腹黒い助役に名優・鶴見辰吾さんと、ミュージカル界の豪華な面々が揃います。

9月11日(月)13:00の公演後には、舞台の裏側を、舞台監督の方が紹介してくれるという貴重なステージセット解説イベントが開催されます。
そして、9月13日(水)18:00の回(登壇者:村井良大さん・平方元基さん)と、9月15日(金)13:00(登壇者:村井良大さん・上原理生さん)の回にはアフタートークイベントが開催予定です。
どちらも、対象公演回のチケットをお持ちの皆様は全員参加できるとのこと!観劇を一層楽しめるイベントにも参加してみてはいかがでしょうか。

ミュージカル『生きる』は、9月7日(木)~24日(日)東京・新国立劇場 中劇場にて上演。その後、9月29日(金)~10月1日(日)大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演されます。上演時間は途中休憩を含む約2時間25分を予定しています。詳細は公式HPにてご確認ください。

チケットぴあ
ミワ

これまでの上演では、ミュージカルファンのみならず、黒澤映画のファンの方々が多く足を運び好評を博した本作。ぜひ、市村さん、鹿賀さんの名演技を劇場で体感して下さい!