『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』『スクール・オブ・ロック』など、今年は日本初上演のブロードウェイ作品がミュージカル界を賑わせています。2024年3月には『カム フロム アウェイ』の上演も決定!さて、次に日本上陸するブロードウェイミュージカルとは…?今回は、日本に上陸してほしいブロードウェイミュージカルをピックアップ!SNS上でミュージカル俳優たちが出演を熱望する注目作を3つ紹介します。
『ディア・エヴァン・ハンセン』
『ディア・エヴァン・ハンセン』は2016年にブロードウェイで開幕し、第71回トニー賞で作品賞や楽曲賞などの6つの賞を受賞した人気作です。2021年には、主人公エヴァンのBWオリジナルキャストであるベン・プラットが同役を演じる映画が日本でも公開されました。
また「You Will Be Found」、「Waving Through A Window」といった劇中ナンバーは日本の音楽番組やミュージカルコンサートでも度々歌われており、日本未上演でありながらもミュージカルファンにはお馴染みの作品といえるでしょう。(舞台の観劇リポートはこちら、映画版についてはこちらで詳しく紹介しています。)
ミュージカル界にも『DEH』のファンは多く、甲斐翔真さん、森崎ウィンさん、花村想太さんらが「日本でエヴァン役をやりたい」とツイートしています。日本版が上演されることになれば、エヴァン役のオーディションには豪華な顔ぶれが集結しそうですね!
『ハデスタウン』
ギリシャ神話のオルフェウスとエウリュディケの悲恋に冥王ハデスと妻ペルセポネの物語を交錯させたミュージカル『ハデスタウン』。オフ・ブロードウェイから誕生し、2019年にブロードウェイへ進出してから第73回トニー賞でミュージカル作品賞を始めとする8部門を受賞しました。
ギリシャ神話がベースと聞くと古典的なイメージが湧きますが、舞台設定は世界大恐慌時代のアメリカに設定されており、主人公エウリュディケが向かうハデスタウンは工業団地として描かれているのが斬新です。
シンガーソングライターのアナイス・ミッチェルによって書かれた楽曲はソウルミュージックやフォーク・ポップがミックスされたキャッチ―なものばかり。
Twitterでは清水美依紗さんがエウリュディケのソロナンバー「Flowers」のワンフレーズを披露し、エウリュディケ役をやりたいとツイートしています。パワフルかつしなやかな歌声を持つ清水さんのエウリュディケ、ぜひ実現してほしいものです。
『ハミルトン』
天才劇作家リン=マニュエル・ミランダの『イン・ザ・ハイツ』に並ぶ代表作といえば、70回トニー賞で楽曲賞を含む11部門を受賞したブロードウェイミュージカル『ハミルトン』です。
アメリカ建国に携わったアレクサンダー・ハミルトンの生涯をヒップホップ・ミュージックで綴るという斬新な本作は、日本のミュージカルファンの多くが「ぜひ舞台で観たい」と思う作品の1つではないでしょうか。
Disney+(ディズニープラス)では『ハミルトン』を日本語字幕で鑑賞できるのですが、やはりいつかは日本人キャストによる日本語の歌唱を聴いてみたいものですよね。(映画についての紹介はこちらからご覧いただけます。)
『ハミルトン』の大ファンであるという植原卓也さんは、作品への愛が強すぎて劇中全46曲を、韻を踏みながら訳詞したことがあるのだそう!平間壮一さん、水田航生さんと組むユニット「3LDK」のライブでも「ハミルトンが日本に上陸したら出たい!」と意気込んでおり、ファンの間でも期待が膨らんでいます。
コンサートのセトリや俳優さんたちのSNS投稿を通じて、日本未上演のブロードウェイ作品を知る機会が最近では一段と増えたように感じます。ブロードウェイ作品の日本初上陸が増えている今、今回紹介した3作品もぜひそれぞれの俳優たちによる初演版が観たいものですね!