10月に東京・日本青年館ホールにて開幕する『THE ALUCARD SHOW』。開幕に先駆けて製作発表会見が行われ、松下優也さん、平間壮一さん、SANTAさん、滝澤諒さん、赤名竜乃介さん、山野光さん、瀧澤翼さん、彩風咲奈さんと、原作・構成・演出の河原雅彦さんが作品にかける意気込みを語りました。
「壮ちゃんがいて心強い」「優也がやるなら絶対やります」
2013年に原作・構成・演出を河原雅彦さんが手がけた新感覚エンタテインメント・パフォーマンスショー『THE ALUCARD SHOW』。ヴァンパイアをモチーフに、謎のダンサーグループ「アルカード」とカリスマボーカリスト・ブラドに人生を狂わせていく人々を描き、ミステリアスな世界観とハイレベルなダンスパフォーマンスが話題を呼びました。2014年に再演後、伝説となっていた本作が12年ぶりの再演へ。

ブラド役に松下優也さん、アルカードのダンサーに平間壮一さんが続投するほか、新たにSANTAさん、滝澤諒さん、赤名竜乃介さん、山野光さん、瀧澤翼さんがアルカードとして新たに参加。国民的人気アーティストのマリア役に彩風咲奈さんを迎えます。

製作発表では「LAST ALUCARD SHOW」が特別バージョンとして披露され、「アルカード」メンバーによるダンスパフォーマンスで圧倒。松下優也さん演じるブラドが妖艶に歌い上げ、作品への期待を高めました。

河原さんは本作制作当時を振り返り、「日本オリジナルの作品で、世界に持っていけるものを作りたいという思いがあって、親交のあった(振付原案の)MIKIKOさんにお声がけし、ほぼダンスや歌、ステージングで魅せる舞台が出来上がりました。海外の方が観ても分かりやすいものになるように」と語ります。また主演を務める松下優也さんのアーティスト活動の資料を観て、「あぁ、吸血鬼だ」と着想を得たそう。

「アルカードのメンバーに台詞はないし、僕はあまり多くのことを言っていないんですけれど、当時メンバーそれぞれがブランディングして、稽古の中で役作りをしていて、それがとても魅力的でした。そういうこともあって、12年ぶりの再演という幸せな形にこぎつけられたのかなと思います」と語ります。

初演・再演に引き続き主演を務める松下優也さんは新生アルカードのパフォーマンスを終えて、「かっこいいですよね?!アルカードのメンバーはダンススキルが凄く高いのに、みんな役者であることがミソなのかなと思っています。衣装を着てヘアメイクをするとみんなカッコ良すぎて、負けてられないと思いました」とコメント。

また共に再演に挑む平間さんについて「他の作品でももちろん共演しているんですけれど、壮ちゃんと12年ぶりにまた一緒に『アルカード』に出演できるのはめちゃくちゃ心強い。壮ちゃんはダンスが上手い俳優の“オリジナル”のような人ですよね。今でこそダンスが得意な役者さんが増えてきましたけれど、当時はそんなにいなかった。さらに12年の月日の中で、ミュージカルや舞台でめちゃくちゃ活躍していて、そんな中で今回またこの役をやってもらえるのは心強いです」と信頼を明かしました。

平間さんも「『アルカード』をまたやると聞いた時、“誰がやるんですか?”と聞いて、“もちろん優也が出るよ。どうする?”と言っていただいたので、“優也がやるなら絶対的にやります”と。嬉しかったです」と絆を語ります。

SANTAさんは、「ステージはクールなイメージですけれど、稽古の時は常に温かい空気で、優しく教えてくださるので楽しいです。みんなで一緒に作品を作っている感じがします」と稽古の様子をコメント。

滝澤諒さんは「休憩を取りながらも振り稽古で1日6〜7時間踊っていて、すごいスピードで稽古が進んでいます。降り入れの段階で振付のSHINGOさんから手の角度や表情までお話があって驚きました。ここまで振付師の方とディスカッションをする機会は今まであまりなかったと思います。細かいところまで作品作りをやっているなと、本番が待ち遠しい」と語ります。

赤名竜乃介さんは「踊ることは日常的にしてきたんですけれど、自分が歌いながら踊るということが多かったので、優也さんの歌声に乗せて自分のダンスを表現できるというのが楽しみですし、良いプレッシャーを感じています」と充実感あふれた表情に。

山野光さんは、「パフォーマンスをしている最中に“これがアルカードの空気か”と感じることができました。横に並んでいる皆さんの熱を感じながら楽しくやれて、本番に行くまでの新しいヒントを得ることができました」と手応えを語ります。

瀧澤翼さんは、「稽古中は1秒1秒集中しないと置いていかれるくらい、体力も頭も使うので大変だなと思うんですけれど、その分公演を観に来ていただけるのが楽しみです。ブラドの背中が大きくて安心感があるので、アルカードはブラドに付いていくのみ」と信頼を寄せます。

彩風咲奈さんは「本当に怖い作品だなと日々感じています。気がついたらのめり込んで取り憑かれているんです。稽古場を離れて家に帰った後も、ずっと楽曲が頭の中に流れていて、つい口ずさんでしまったり。これがアルカードなんだと体感しています。みなさん本当にかっこいいパフォーマンスでしたけれども、マリアとしては“若くてかっこよくて良いなぁ、羨ましいなぁ”という気持ちが、作品の中での生き方に繋がっていけば良いなと思っているところです」と役作りについて語りました。

ダンスパフォーマンスや篤志さんによるキャッチーな音楽、ヴァンパイアをモチーフにした徹底した世界観づくりなど、エンターテイメント性に富んだ本作ですが、物語やブラドの言葉には、情報社会や妄信的な人間へのアンチテーゼが描かれています。
より本作のメッセージが鋭く刺さる時代となった2026年の上演にあたり、河原さんは「生で観る、劇場に足を運んでもらうことの貴重さと、踊らされる大衆、大衆心理といったものが物語に組み込まれています。12年後のことを考えて作ったわけではないですけれど、(時を経て)なおさら際立つ形になりました。冒頭でマリアさんが語ってくれているんですけれど、チケットを買って、劇場に足を運んで、席に着いてという、ライブでしか体感できない魅力・価値というのは改めて貴重だと思います。でも貴重ということに甘えていると、こういう文化すら危ういのかなぁとか思えてきたり。だから僕らはクオリティの高い芝居、エンターテイメントを勉強しなければいけない」と思いを語りました。

ライブパフォーマンスの魅力が隅々まで散りばめられた『THE ALUCARD SHOW』は、2026年10月6日(火)から10月22日(木)まで日本青年館ホール、10月29日(木)から11月1日(日)まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演されます。公式HPはこちら
あらゆる情報が押し寄せてくる現代に、謎めいたアルカードはどんな輝きを放ってくれるでしょうか。




















