タイトルを聞いて知らない人はもはやいないのではないかと言うほど、大ヒットしたディズニー映画『アナと雪の女王』(日本では2014年公開、映画タイトルは『FROZEN』)。2019年には『アナと雪の女王2』が公開され、2021年には劇団四季にてミュージカル『アナと雪の女王』が開幕。大人気すぎる作品ですが、改めて作品の魅力を紐解いてみましょう。

ディズニー初!姉妹の「愛」をテーマに描いた作品

ディズニー作品と言えば、プリンセスや王子様との恋物語を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。『アナと雪の女王』では、ディズニー作品の中で初めて、アナとエルサという「姉妹」が主人公に。実は雪の女王は元々悪役の予定でしたが、善と悪の対立構造が目立ちすぎてしまうため姉妹に変更したのだそうです。本作のテーマは「愛」と「恐れる心」との対立。愛と言うと男女の愛を思い浮かべてしまいますが、『アナと雪の女王』では親子や姉妹といった家族の愛を中心に描いています。

また、雪の魔法が使えるエルサが自身の能力を恐れていたところから、“ありのままの”自分らしさを受け入れていく様子が多くの共感を呼びました。「Let It Go」の英語詞では“That perfect girl is gone”(完璧な少女はいなくなった)とある通り、誰かの「完璧」なイメージに縛られるのではなく、自分らしくいること。“魔法が使える”と言う他人とは異なる部分を自分が認めてあげること。それは多くの人に当てはまる悩みであり、議題であったのではないでしょうか。

「Let It Go」、「雪だるまつくろう」「とびら開けて」みんなが歌える名曲だらけ!

アナ雪と言えば「レリゴー」という言葉も流行したように、多くの楽曲がポップで歌いやすいのも特徴的。子供でも歌える歌詞と可愛らしいメロディーが多くの人の心を掴みました。「雪だるまつくろう」や「とびら開けて」では掛け合いになっているのもポイント。誰かと一緒に歌うことで盛り上がり、口パクでなりきって歌う動画なども流行しました。SNS時代に真似しやすい楽曲が複数仕掛けられていたのも、ヒットの一因と言えます。

Yurika

日本語吹き替え版では松たか子さんがエルサを、神田沙也加さんがアナを担当したことでも話題となりました。ぜひ吹き替え版と字幕版、2つのアナ雪を楽しんでみてくださいね。